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『いのち・尊ぶコンサート』in JR七戸十和田駅
今週土曜、8/31 午後2時から『いのち・尊ぶコンサート』が、JR七戸十和田駅構内にある観光交流センターで開催されます。
入場無料
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『いのち・尊ぶコンサート』は、青森県の日本基督教団 黒石教会の牧師さんが始めた、自殺予防を呼びかけるコンサートです。
2016年にあったJR北常盤駅での飛び込みによる人身事故で、中学生の女子生徒が亡くなったことをきっかけに、自殺を止めたいという切なる思いで、讃美歌を歌われたことから始まりました。
讃美歌には、その歌の背景に様々なストーリーを持つものがあります。
有名な讃美歌『いつくしみ深き』の歌詞の誕生は、
愛するフィアンセが結婚式を挙げる前日に溺れて急死してしまうところから始まります。
フィアンセを失った青年はカナダに移住し、そこで熱心に神のための働きをしました。
十年後にようやく、良き女性との出会いがあり、新しいフィアンセと結婚の準備をしていると、今度はその女性も肺炎で亡くなってしまいます。
時おなじくして、故郷の母親が不治の病にかかったと知らされた青年は、心から主に祈りました。一番辛い状況の中で、主を讃え、主に栄光を帰したのです。
すると、その時初めてフィアンセを失った心の傷が癒え、神の愛に満たされ、母親は病から回復したのでした。
こうして書かれたのが、讃美歌312番『いつくしみ深き』だったのです。
♪いつくしみ深き 友なるイエスは
罪 とが 憂いを 取り去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を
青森県の自殺者数は、2023年が年間209人でこの2年間は減少傾向にあり、2021年にはワースト1位だったものが、全国で21位と下がってきています。(東奥日報ニュースより)
※20年ほど前は自殺者数ワースト2位が続いていました。
北常盤駅で8/24に開催された『いのち・尊ぶコンサート』では、生きることを勇気づける歌を地元のシンガーがギターやウクレレの弾き語りで歌い上げ、トリには青森県内の二胡奏者4名とウクレレ、キーボードで構成された「ムジカエクレシア」が古い讃美歌などを演奏しました。
『いのち・尊ぶコンサート』に初めて参加して思ったのは、「音楽は心に伝わる」という事実でした。音楽は確かに、人を感動させるんです。
自殺を考えている人は、考えを変えることがとても難しくなっている、ただ中にいます。
でも、周りが変わることによってその人を、救うことができるのではないでしょうか?
生きることはこんなにも、よくわからず、もがいて、苦しいものだけど。
もがいている間にこの世界を変えるきっかけが、音楽によってもたらされればと。
切に願いました。
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