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奈良美智 The Beggining Place ここから 青森県立美術館

奈良美智 「The Beginning Place
ここから」

青森県立美術館で本日から開幕の奈良美智展、観てきました!
すごい満足感。作品数200。
トークが深かった。絵の、自分に向き合ってきた熱量、半端なかった。

奈良美智さんの絵には、絵の下にたくさんの絵がある。「こうか?」「こうではない!」と塗り消されて上書きされたたくさんの色と線が。

全く違う絵が、絵の下にある。
それらが積み重なって、重層化して、絵の重みになる。探して、探して、ようやくたどり着いたものが私たちの目に、最後の絵として残る。

ドローイングと違って、絵(絵画)は、「自分にとって知的なもの」と奈良さんは語った。考えて、考えて描いている。探っている。

そしてそれは、旅をして、たくさんのものを味わった本人の身体から出ている。

旅先で、集まってくる子どもたちの面倒をみながら絵を描く奈良さん。
子どもがいくら邪魔しても、追い払わない。
そういうものが、絵の下にある。

奈良さんは言う。
「自分は自分にしか関係ない旅が、今も昔もすきです」と。そして、

なんでか知らないけど辺境とかが好きなんですよ。北でも南でも、自分が育ったところに近くなった気がして。」

「こういうところに行ってないと、(自分の)絵はできていない」

と語った。奈良美智さんはずっと旅をしている。小学校の時の文集に「ゆめ」について書いている奈良さんの文章があって、

「一人で世界を一周する。大人になってもこの夢は持ち続けたい」

と、書いていたそうだ。

「絵の描き方があるわけじゃない。
描き方があったら楽なんだけどね」

「どこからか急に乗り移ってくるものがあって、目に見えないものを参考にしているとしか言いようがない」

と言っていたのがすごく、奈良美智さんの絵を表しているようでした。

2時間に渡るオープニング・トーク。
たくさんの旅の写真と作品の工程を紹介してくれながら。

日本に住んでる奈良美智と絵画のファンは、みんな観に行けばいいと思った展覧会でした。

個人的には、展覧会の中で再現された
奈良美智さんが学生時代に作るのを手伝ったロック喫茶
33 1/3 という、本当に中に入れる作品がめちゃくちゃ好きでした。

感謝です!

2023年10月14日のオープニング・トークのほんの一部分をご紹介させて頂きました。トークの聞き取りなので、きちんと再現できていない部分もあるかと思いますので、あしからず。

☆追記☆

The Beggining Placeの 『Beggining』のスペルを間違って書いてたことに、、、
奈良美智さん御本人のTwitterで気づきました!!!!!!(*´Д`)
「惜しい〜〜〜😸」って。(笑)


私、ビギング(Begginig)って書いてた。(*´Д`)!!!!!!

お恥ずかしいです。
秒で直しておきました!!
(*´Д`)!!!!

奈良美智: The Beginning Place ここから

会期:2023年10月14日〜2024年2月25日
会場:青森県立美術館
開館時間:9:30〜17:00(10月21日、11月18日、12月9日、2024年1月20日、2月17日〜20:00) ※入館は閉館の30分
前まで
休館日:10月23日、11月13日、27日、12月11日、25日〜2024年1月1日、9日、22日、2月13日
料金:一般 1500円 / 高大生 1000円 / 小中学生 無料


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山田スイッチ
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