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鰻師の加藤さんに聞いたレンジ&トースターでできる美味しい鰻の温め方と極上のひつまぶしの作り方

短い梅雨も明け7月に入りました。7月の一大イベントといえば、そう!土用の丑の日ですね。(今年は7月30日です)

お店で鰻を食べる方もいらっしゃるかと思いますが、この暑さですから、自宅で美味しい鰻を食べたいな~と思われている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな自宅で鰻を食べる方必見の記事となっております。

私、山田水産公式noteライターの河瀬が鰻師の加藤尚武さんに、自宅のレンジ&トースターでできる美味しい鰻の温め方、そして極上のひつまぶしの作り方を教えていただきました。

プロフィール

鰻師の加藤尚武さん

加藤 尚武
山田水産株式会社 取締役 養鰻部部長。1997年 養鰻事業立ち上げ時から2005年の無薬養鰻の実現、現在に至るまで養鰻事業に従事している。養鰻のエキスパート集団「鰻師」の第一人者。トレイルランを趣味とし、UTMF完走実績ももつ。

山田水産のうなぎのこだわりが詰まった記事はコチラをチェック!

オーブントースター&レンジでの美味しい鰻の温め方

河瀬:加藤さん、まずはこちらの冷凍状態の鰻、このままレンジやトースターに入れても良いのでしょうか?

加藤:いえ、そのままレンジやトースターに入れると焼いた際に加熱ムラができてしまうので、必ず解凍をさせてください。冷蔵解凍の場合は、冷蔵庫で一晩、常温解凍の場合は皿にうつして結露しないようにラップをし、常温で2~3時間解凍をさせてくださいね。

ポイント1
加熱ムラを作らないためにも必ず解凍させる。


・冷蔵解凍の場合は、冷蔵庫で一晩解凍させる。

・常温解凍の場合は皿に移しラップをし、2~3時間解凍させる

河瀬:鰻の解凍が終わったら、早速、温める工程ですね。まずはトースターでの温め方を教えてください。どちら側から焼くのか悩みますね。

加藤:はい、鰻は皮の面を焼きましょう。皮の面を火のあたる方に起き、皮にパリッと軽く焦げ目がつくことでより旨味が増しますよ。

河瀬:ちなみに、家のキッチンについている魚焼きグリルでも焼けますか?

加藤:はい、魚焼きグリルでも焼くことができますよ。この際も皮の面を火のあたる方に置くのが鉄則です!

ポイント2
鰻を焼く際は皮の面を火のあたる方に置く


河瀬:家に、トースターも魚焼きグリルもない!なんて方もいらっしゃるのでは…?

加藤:そんな時のために電子レンジでのあたため方もご紹介しましょう。まずは解凍した鰻を皿にのせ、ラップをします。600wだと1分程度、500wだと1分10~20秒を目安に加熱をします。

河瀬:加熱をしすぎないことがポイントですね。加熱しすぎは戻すことができないけど、加熱が足りなければ足せばいいので、少ない分数から加熱時間を増やしていくと失敗がないですね。

加藤:鰻も温め終わったので、盛り付けましょう。付属のタレはご飯に満遍なくかけて、鰻を盛り付けます!こちらで完成です!

河瀬:わ~美味しそう!付属のタレは鰻ではなく、ご飯にかけるんですね。

加藤:はい、山田水産の鰻の蒲焼きはしっかりタレの味がついているので、添付ダレを更に鰻にかけてしまうと、濃くなってしまい鰻の味、美味しさを感じられなくなるんです。もちろん好みの問題もあるのですが。

ポイント3
付属のタレはご飯にかけるべし!


ここでおさらい!

【材料】
鰻(冷凍)・・・1尾

【下準備】
・冷蔵解凍の場合は、冷蔵庫で一晩解凍させる。
・常温解凍の場合は皿に移しラップをし、2~3時間解凍させる

【トースターでの温め方】
1:トースターで鰻の皮の面を火のあたる方へ置き、皮に若干焦げ目がつくように焼く。
2:丼にご飯を盛り、たれをまんべんなくかけたら、盛り付ける。

【レンジでの温め方】
1:鰻を皿に移し、ラップをかけ、600wで1分加熱する、
2:丼にご飯を盛り、たれをまんべんなくかけたら、盛り付ける。

動画で見たい方はこちらもどうぞ。

家庭で出来る極上のひつまぶしの作り方

美味しい鰻の温め方を教えていただいたところで、せっかくなのでアレンジ編もお届けいたします。

【材料(1人分)】

(出汁)
鰹節・・・10g
昆布・・・1枚(10g)
薄口醤油・・・少々
塩・・・小さじ1
ほうじ茶・・・1g

鰻・・・1尾
青ネギ(小口切り)・・・適量
刻みのり・・・適量
わさび・・・適量

【作り方】

〈出汁〉
1:鍋に水一リットルを入れ、事前に昆布を浸しておく。

2:沸々と煮立ったら、昆布を取り出す。この際アクは丁寧にとる。

3:火を消したら、鰹節を入れ少し待ったらザルで濾す。 

4:3を鍋に戻し入れ、煮立ったら、塩、薄口醤油を入れ、味を調える。

5:急須にほうじ茶を入れ、出汁を注ぐ。

※家に鰹節や昆布がない場合は水、300cc、顆粒鰹出汁2g、薄口醤油少々、塩少々でOKです

〈鰻〉

1:鰻はレンジ、トースターなどお好みの方法で温めたら、1cm幅の細切りにする。
2:丼にご飯を盛り、たれをまんべんなくかけたら、1を盛り付ける。お好みで青ネギ、海苔、ワサビを添える。

とっても美味しそうなひつまぶしの完成です。

まずは、そのまま。

お次は薬味をたっぷり。

仕上げにお出汁をそそいでサラリとどうぞ。出汁にほうじ茶が入ることで香ばしさと風味が増し、これが鰻の美味しさを引き立ててくれますよ。

動画で見たい方はこちらもどうぞ。

今年の丑の日は山田のうなぎに決まり!
美味しい鰻を最高の状態で食べるべく、正しく温めてみてくださいね。その美味しさに驚くこと間違いなし。
アレンジの極上のひつまぶしもぜひお試しください。

山田水産公式オンラインストア:https://yamadasuisan.shop/

取材・構成/河瀬璃菜