小1発達傾向児とゲーム
何本か私の記事を読んでくださった方はもうお分かりかと思いますが、そうです、私、たいした専門家じゃないんです。大学院も修士卒ですし、勉強もできる方ではなかったですし、日々臨床をしながら悪戦苦闘しているだけの普通(以下)の心理士です。
有益な専門情報はあちこちにありますから・・このnoteは心理学の勉強しているママブログです。
今日はぶんたとゲームの付き合い方についての苦戦記録を書きます。
ぶんたの紹介については前記事をご参照ください。
ゲームは就学前に始めた
ぶんたは5歳でwiiを、6歳でswitchとPC版マイクラを始めています。
それ以前にはipadを与えていました。
理由はシンプル。保護者がゲーム好きだから。生理的嫌悪がないから。
wiiから始めたのは、家族が一緒にできるからです。
「ゲームというのは人と一緒に楽しむ」とまず認識してもらう必要がありました。ぶんたは切り替えが上手じゃない。だからポータブルから始めたら友達と一緒にできるようになるかどうかも怪しかった。また、リテラシーの観点からも保護者が何をしているのか把握する必要がありますし、保護者が見るものだと体験を通して知ってもらいたい。
ですが、wiiってもう何年前ですか・・・2006年発売?生産中止?
新しいソフトはみんなswitch。「ゲーム楽しいな」から「こんなコンテンツやりたいな」に変わるのはすぐでした。マイクラは、switchではなくPCの操作に慣れてもらう意味も含めて統合版にしました(今思うとjava版にしとけばよかった・・・modが・・・)。
ちなみにswitchはマリオとスプラトゥーンです。スプラトゥーンはオンラインですが、switchオンライン初期設定さえ保護者が丁寧にすれば怖くなかったです。マイクラはリワークにも使っているところがあるそうで、実際やってみてとても面白いです。いい建築を作るために実際に教会を見に行ったり、旅行にいったりできるからです。興味→みて確かめる→つくるのプロセスが全部体験できるってイケてます。今では友達とzoomでつなぎながら、オンラインでお互いのワールドに行き来して遊んでいます。
ルール設定①禁止→②ポイント→③寝る時間へ
①「1日30分」→守れない→ゲーム禁止→暴れる→さらに禁止
という無限ループから始まり、いろんな記事を読みました。参考にさせていただいたのは吉川先生と関先生です。
②ポイント加算制
学校の片づけ1ポイント、明日の準備1ポイント、食事の手伝い1ポイント・・・日々のやることに対して1ポイントずつ渡すことを子どもと一緒に決めました。1ポイントをゲーム10分に設定しました。
一番よかったのは「10分券」です。
終了予告時間内に終えることができると「10分券」がもらえます。
認知行動療法の中で望ましい行動をしたときの報酬のひとつとしてトークンエコノミーという技法があり、ゲーム依存治療の中で一番トークンを稼げる行為を「自ら終わらせる行為」に認定すると認知行動療法の先生がどこかに書いていました。
実際これは、どんな終わり方よりも効きました。
ぶんたは場面の切り替えが全てにおいて難しく、なにをしていても次の動作に移るにはひっくり返って泣きわめき、物を投げます。でも、「10分券」導入から自らゲームをやめられるようになりました。
③寝る時間までの逆算で
ポイント制にも慣れてきた今、ポイントをゆるめ、就寝時間から逆算してできる時間を自分で決めてもらっています。
(単に親がポイントのシールを貼るのが面倒になったからなんですが)
それはここに、「こどもは難しい課題の方がやる気が起きる」ってなことが書いてあったからです。
ルールの変え方やゲームとの付き合い方全般について
ゲームを含めた生活の優先順位、ゲームの時間設定、オンラインのリスク、年齢制限は守るなど色々を組み合わせながら、その仕組み自体もぶんたの様子に合わせて変更しています。ルール変更には必ずぶんたを立ち会わせ、本人の意向とこちらの意向を出しながらすすめます。
新しいルールでうまくいかなければ淡々と前のルールに戻す。その時に「できなかったね」とかの叱責はしない。
この辺はアドラーの論理的結末を私は使っています。リンクが怖いですけど、ちゃんと野田先生の投稿が読めます。
オンラインというものの概念を伝えるのはシュガーラッシュオンラインという映画がよかったです。言葉の説明では入らないお子さんにはイメージしやすくなると思います。
こどもとゲームの付き合い方はひとことで言えないくらい色々な形があります。うちもうまくいっていない日の方が多いです。色々やっていても、昨日も私は唇を蹴られて流血しました。そしてカウンセラーだけど、こどもにぶち切れて「ママはもう嫌だっ!!」と怒鳴り、部屋にこもって漫画読んだりしています。うちはもうひとり、暴れん坊の2歳児がひっくり返っているので、本当にもう。育児って無理ゲー。
ここに書いてあることはほんの一例で、発達の偏りの程度、理解の程度によって対応は全く異なると思います。
本当はこういうこと、カウンセラーに相談したらいいんだよなぁ。
今日も読んでくださり、ありがとうございました。