noteの制作意欲☆90歳ばあばは刺激から
外出したいモードの90歳のばあばは、ここ最近、毎日のように空想でイラストGOTOを楽しんでいました。特に遠くに旅する必要もなく、わずか45分ほどの郊外電車のミニ旅行もいけない日々で、欲求が溜まっていたようです。
「俳句もイラストもええのが、出来んわい」と言っていたので、可愛そうだと思って、お天気がいい日に郊外電車のミニ旅行に出掛けることにしました。(※非常事態宣言前です。)
電車の中で、ばあばは身を乗り出すようにして、車窓の風景を眺めていました。
ただ移りゆく風景を眺めるだけなのに、満足なのです。
出発からしばらくすると、ばあばの顔が違ってきました。
見逃してはいけないと、山々や田園の風景をしっかりと記憶に留めているようでした。
このミニ旅行が終わって、自宅に帰ってきてからは、あの光景を忘れないうちにと、その日、感動した風景を懸命に描いていました。
電車の中から風景を楽しむ私たちです。何だか面白い構図になっています。片道25分のわずかなミニ旅行がばあばにとっては楽しくてたまらない時間でした。
見慣れたいつもの風景ですらも、久々の外出のばあばには、とても新鮮に映ったようです。
ばあばは、「今日は、面白かったわい、何にもせんで、電車に乗っとるだけで楽しかった、また行きたいね」とはしゃいだ声で言っていました。
これから暫くは、自粛生活ですが、時折こうした息抜きが私にも、ばあばにも必要なんだと思いました。
ステイホームと、いつもの日常のバランスをどうとって生活していくか、特に高齢者にとってはとても重要なんことなんだと思います。
今回のミニ旅行でばあばは自信も持てたし、しばらく元気でいられそうです。
この日は帰ってから、たくさんのイラストを描きました。こちらは電車に乗り込む前の駅の改札です。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《また行こや、他にもいろいろ行きたいんよ》
もこもこの暖かいホームウエアーを着て、まん丸になっているばあばとの親子トークです。
「お母さん、郊外電車のミニ旅行楽しそうじゃったねー」
「足の調子もよかったし、家にずっと居ると、足が心配じゃろ、ブログも想像だけじゃったら生まれんのよね、楽しかったけん、アイディアがいろいろ生まれたわい」
「帰ってからも、夢中でイラスト描きよったねー」
「忘れたらいかんけんねー、さっき見たことを思いだせるうちに描いとかんとねー」
「しばらくは、外出もええねー」
「何いいよん、他にも行きたいとこがあるんよ、運動がてらいかんといかん」
母は、自分自身の自信をつける意味でも、ブログで納得の発信をするためにも、機会を見つけて、外出したいようです。いろいろ状況を見極めて、連れ出すことも必要かなとも思います。
本当に、大変な時代になったものです。
【ばあばの俳句】
冬晴れて列車GOTO笑みあふる
この時期だからこそ、なかなか実現しなかった郊外電車のミニ旅行をやっと実現できた母の心からの喜びを詠んだ句です。
本当にただ景色を眺めて列車に乗っていただけなのに、何故か嬉しくなってにこやかな表情になっている母の心からの喜びが句に表れています。
◇ばあばが訪ねてみたい場所に思いを馳せて描きました。
お年寄りのちょっとした希望までも奪っているこの状況は、早く収束して欲しいと願うばかりです。
※今回のミニ旅行は緊急事態宣言前に行きました。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。聞いていただけたらうれしいです。
今日もたくさんの記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただきありがとうございます。明日も配信します。
私のアルバムの写真から