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私がわたしを演出するって
“私がわたしを演出する”ってなんだろうと思うかもしれませんが、自分の内に秘めた可能性を自分で引き出すための、一つのテクニックです。
自分がどんな場所にいても、同じテンションで話し、同じようにふるまうのではなく、そのシーン、シーンにふさわしい自分を演出してみると、いつの間にか、一つ一つが自分の引き出しになって、自分らしさの幅が広がるという、お話です。
私がアナウンサーとして仕事をしてきた中で、発見したテクニックです。
少しでも参考になればうれしいです。
私は頼りなくて、引っ込み思案の女の子でしたが、アナウンサーになり、仕事を通じて、様々なシーンで、たくさんの司会を経験しました。そのことで自分自身が大きく変わったと思います。
新人の頃は、自分の年齢にふさわしいステージの司会は、違和感なくこなせました。しかし、はるかに年上の、人たちの集まりなどでの司会は、とても難しく、なかなかうまくできませんでした。
そこで、私が会場の雰囲気に呑み込まれない方法として“自分で自分を演出する”努力をしたのです。
自分が立つべきステージにふさわしい、振る舞いをして、その場の空気に溶け込むように努力したのです。
人として、少し背伸びをしたり、いつもの自分よりの落ち着いたイメージを出してみたり、出来る限り自分を会場の空気感に合わせるように努力しました。
私の場合は、固い司会や柔らかい司会、スポーツもの、テレビショッピング、旅リポなど本当に、いろいろありました。その度ごとに、自己演出をしていったのです。
柔らかい雰囲気、知的な女性、ちょっと楽しい女子のイメージまた、ざっくばらんな話し方の女性など、仕事のために様々なタイプの司会者を演じたのです。
それが結局、自分の引き出しになって、たくさんの自分を持つことができたと思います。
“私がわたしを演出する“とは、どんな場所に立っても、ものおじしないための自己演出法です。
それは、私の内なる可能性を引き出す意味での自己演出なので、偽りの自分ではまったくありません。
入学式、成人式、結婚式、コンサート、美術館、パーティー、音楽会など、様々なお出かけのシーンで、私がわたしを演出してみてください。
きっとあなたの素敵が磨かれると思います。
今日は私、講師になったつもりで書いてみました。これも自己演出です。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《相手に合わせる自己演出のばあば》
今日も、リビングでの親子の会話です。
「お母さん、私がわたしを演出するって意味わかった」と私
「ちょっと前に、書いて見せてくれたんは、分かりにくかったけど、これなら分かるよ、自己演出、上手いこと出来たらええねー、どんなとこに行っても緊張せんならい」
「そうよ、自分の中の新たな自分を引き出すんじゃけんね」と私
「私は、行く場所よりも、話す人によって自己演出しよるよー」
「それはどういうこと・・・」と私
「この人は食べ物のことが好きそうとか・・、この人にはあまり俳句のことは言ってもいかんな・・とか、この人なら、美術の話も出来るとか・・・、
自分の好きなことは別にして、相手の様子をみて、話よるけんね・・」
「それは自己演出というよりは、相手に合わせてトークする言うことじゃろう」と私
「まあ、それもそうじゃけど、自分を殺したり、生かしたりで一つの自己演出じゃねー、まあ、私が自分を演出する言うんは、みんな大なり小なり、しよるかな・・・」
流石、年の功、いいお答えが返ってきました。
【ばあばの俳句】
白鳥の寄り添う池や空の青
白鳥は冬の季語です。何故か、2羽で寄り添っている姿をよく見ます。調べてみると、親子や夫婦の絆が強くて、つがいはどちらかが無くなるまで変わらないそうです。
波静かな池には、仲良く寄り添っている白鳥がいて、水面には冬の真っ青な空が映し出されています。母は、空の青さと白鳥の白のコントラストが美しいと感じて詠んだそうです。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。聞いていただけたら嬉しいです。
今日もたくさんの記事の中から「やまだのよもだブログ」にたどりついていただいてありがとうございました。明日も更新します。