かまぼこ板の絵の展覧会を応援してます。
ある朝、母が天眼鏡を使って新聞を見ていました。「お母さん、何見よるん」と、私が覗き込むと、そこには「全国かまぼこ板の絵の展覧会」の大賞作品と入賞者の名前が掲載されていました。
その展覧会には誰でも応募できるので、母もイラストを始めた三年前から応募しています。展覧会の規定はかまぼこ板をキャンバスにしていることです。一枚の小さなかまぼこ板の上に、自分の世界を表現するのです。
かまぼこ板の木ならではの特性があるので、そこに絵を描くのは大変です。
母は「かまぼこ板は小さいけんね老人には大変よ、それに私が使っている筆ペンで描くんはちょっと難しいわい」と言いながら、何枚も描いていました。嬉しいのは応募作品の全てがギャラリーに展示されることです。
母は「あんたかまぼこ買うてきて、今年も出すけんね」と言って、かまぼこを一生懸命食べていました。
「とにかく出すことに意味があるんよ、私は今の力をここに出し切るんよ」そう言って母らしい作品を数枚応募しました。母は出すことに楽しみを見つけているのです。
かまぼこ板をキャンバスにした「全国かまぼこ板の絵の展覧会」は愛媛県西予市のギャラリーしろかわで開催されていて今年で29回目を迎えました。今回は6,000点以上の応募があったそうです。
大賞を受賞した作品は、輪島塗の沈金を生かしたもので「よあけに」というタイトルが付けられていました。母は新聞を見ながら「この作品じかに見たいと思うね、被災した輪島の人もこのことを知ったら幸せな気持ちにならい、これはええ大賞じゃ」とにこにこしていました。
応募作品すべてを展示する「全国かまぼこ板の絵の展覧会」は令和6年7月22日~令和7年1月13日まで西予市城川のギャラリーしろかわで開催されます。
受賞作品はもちろん、母の作品もそこに並んでいるはずです。
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