聞香会「六国シリーズ」シーズンⅡスタートしました♫
昨年に開催した「六国シリーズ」を振り返ってみたところ、やはり「がんばって継続する価値がありそうだ」ということになり、先日シーズンⅡの一回目、羅国の聞香会を開催しました。
シーズンⅠに参加できなかった方々のことを主に対象と想定して、炷き出す香木のメニューは基本的に同じにし、前回の反省を踏まえて順番を次のように入れ替えて臨みました。
(当日に配布した資料をコピーして以下に貼り付けます)
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聞香会~香木三昧のつどい~六国シリーズ シーズンⅡ ㈠
「さまざまな羅国を聞き比べる」メニュー(予定)
一.仮銘 雪間の草(羅国、ベトナム産)
花をのみ待つらむ人に山里の雪間の草のはるをみせばや
(藤原家隆)
二.仮銘 春吹風(羅国、ベトナム産)
吹来れば香を懐かしみ梅の花散らさぬ程の春風もがな
(源 時綱)
三.仮銘 波路の舟(伽羅、ベトナム産)
(「伽羅系」の羅国や真那賀として販売され易いタイプの一例として)
かすみゆく波路の舟もほのかなりまつらが沖の春のあけぼの
(伏見院)
四.仮銘 神路山(羅国、ベトナム産)(伽羅立ちの羅国)
神ぢ山あふぐ心のふかきをもいはでおもへば色にみゆらん
(後鳥羽院)
五.仮銘 曙の空(羅国、ベトナム産)(伽羅立ちの羅国)
(シャム沈香のようなドロ沈香=真那賀のような羅国の希少例)
これや此のうき世のほかの春ならむ花のとぼそのあけぼのの空
(寂蓮)
六.仮銘 ふるき梢(羅国、ベトナム産)(伽羅立ち、杏仁の匂いあり)
ももしきや花も昔の香をとめてふるき梢に春風ぞ吹く
(順徳院)
日時 令和四年五月二十四日
午後二時~四時
場所 麻布香雅堂守拙庵
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すでに別途ご案内の通り、聞香会の内容を実録する試みを始めており、今回の結果もいずれ公開させていただくことになろうかと思いますので、ぜひ、ご参照下さいませ。
聞香会を終えての個人的な印象ですが、「やはり上質な香木を鑑賞するのはいついかなる時でも、本当に楽しい」ということでした。
リピート参加して下さった方からもご感想を頂戴していますので、一部をご紹介します。
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本日も「さまざまな羅国を聞き比べる」に参加させて頂き、ありがとうございました。
重ねての参加でしたが、改めて基本的な事項を確認することが出来、よい復習となりました。
また、新たな発見もあり、何度参加しても得ることが多いと感じました。
初参加の方からは思わぬ質問が出て、勉強になりました。
機械で香炉の温度を計る試みは面白いと思いました。
炭団を使う場合は、香木にあわせて手軽に温度調整をするのは難しいので、電気香炉ならではの試みだと思いました。
電気香炉でもやはり温度に変化は出るのですね。
普段さまざまな香木を聞いていますが、月に一度伺う聞香会は、もともとの香木を味わい、考える貴重な機会となっています。
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6月29日には「五味シリーズ」㈡を開催予定です。
アーカイブを読み直して反省点を整理し、より良い会にして参りたいと考えています。
(前回は「五味」に関して根本的な内容をお話しできていなかった気がして、反省しております)
どうぞご参加のほど、楽しみにしております。