追加開催の羅国の聞香会、メニューを決めました♫
六国の聞香会は先月の真那賀の会で一巡しましたが、既にFBでお伝えした通り、キャンセル待ちの方々が比較的に多くおられた羅国・真南蛮・伽羅の会につき、年内に順次、追加で開催することに決めました。
せっかく参加なさろうとお申し込み戴いたのに空席が無くなっており、誠に申し訳なく存じておりましたので、もしご都合がよろしければ是非ご参加賜わります様、ご案内申し上げます。
ようやく炷き出す香木のメニューを決め、鋭意、準備を進めています。
前回は羅国として販売されがちな伽羅の一例として『仮銘 波路の舟』を最初にお聞かせしましたが、色々と検討した結果、今回は銘付きの羅国二種からスタートしてみます。
先ず『磯松原』…志野流香道家元松隠軒 十九世 蜂谷幽求斎宗由宗匠の付銘による羅国です。
続いて『雨のなごり』…同じく二十世 蜂谷幽光斎宗玄宗匠の付銘による羅国です。
御家元付銘の香木には「極(きわめ)」が添えられており、木所・味・位が明記されていますから、門弟にとっては「教科書」と言える貴重な資料です。
それらを堪能していただくことにより、五味の感覚についての理解を深めて戴けると共に、木所という概念に関しても、皆さんと考察を深めることが出来るのではと期待しています。
続いては、前回と同様の四種…『仮銘 雪間の草』、『仮銘 神路山』、『仮銘 春吹風』そして『仮銘 ふるき梢』を炷き出します。
いずれもベトナム産の沈香です。
前回は最後を『仮銘 遠の霞』で締めさせて戴きましたが、残念なことに分木可能な限度を超えてしまいましたので、秘蔵していた『仮銘 曙の空』を代わりに炷き、また「聞香会セット」にも代役として加えることにしました。
最上質の「シャム沈香のようなドロ沈香」が醸し出す筆舌に尽くし難い素敵な香気を、どうぞご堪能下さいませ。