地方の中学生の塾代のリアルと塾代の抑え方6選(保護者目線で書いてみた)
今回は、塾で働いている私が、塾代の現状をありのままお伝えすると共に、費用の抑え方、塾の選び方についても教えていきます。
この記事を読めば塾代のことを熟知できるので、安心して塾を選ぶことができると思います。
ぜひ参考にして下さいね!
筆者の情報
大手個別指導塾で働いていました。保護者面談を400件以上行い、担当した受験生は全員合格しています。今はその会社を退職し、別の塾で学習指導・保護者面談を行っています。
目次
1.塾の月謝の相場
2.塾の費用の内訳
3.授業料が安い=質が悪いのでは?
4.費用を抑えるポイント5つ
5.塾の選び方のポイント5つ
6.まとめ
1.塾の月謝の相場
まずは塾の月謝の相場について、
塾の月謝の相場は大きく3つの観点から見る必要があります。
①授業形式
②学年
③公立か私立か
一つずつ説明していきますね!
①授業形式
授業形式とは、個別指導の「マンツーマン授業」、学校の授業のような「集団授業」のような授業スタイルのことです。
授業形式には大きく
・家庭教師:自宅に講師が来てマンツーマンで授業を受ける
・個別指導:マンツーマン、もしくは先生1人に生徒2人(1:2)で授業を受ける
・少人数授業:先生1人に生徒が3人〜8人程度で授業を受ける
・集団授業:学校の授業の様な形で授業を受ける
・オンライン塾:自宅でタブレットやパソコンなどを用いて授業を受ける
の大きく5つあります。
家庭教師や個別指導は先生を独占するため料金は高くなります。
家庭教師は週1回で20,000円から30,000円
個別指導塾は14,000円から18,000くらいが相場です。
一方でオンライン塾などは設備費などを払う必要もないですし、自宅で受講するので交通費などの負担もかかりません。
オンライン塾は週1回で4,000円から10,000円くらいが相場です。
集団塾や小集団塾は家庭教師・個別指導とオンライン塾の間の相場になりますが、週1回で通えないケースが多いです。
そのため、週1回の月謝の相場は9,000円から14,000円くらいですが、この金額以内で収まらないと思っておいた方が良いでしょう。
どの授業形式であれば通えるのか、子どもとしっかり話し合いましょう。
②学年
学年によって平均費用は変動します。文部科学省の平成30年度子どもの学習費用調査をもとに分析していきます。
参考:文部科学省:平成30年度子供の学習費用調査(
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_03.pdf
)
各学年の公立高校の年間平均に着目して分析してみます。
中学1年生は塾代の年間平均が110,774円なので1ヶ月平均は9,231円となります。
しかし、この平均は「塾に通っていない中学1年生」も含まれている数値です。
実際中学1年生で塾に通っている割合は58.7%なので、
「塾に通っている中学1年生の1ヶ月の塾代平均」は約15,500円ほどになります。
中学2年生は塾代の年間平均が178,408円なので1ヶ月平均だと14,867円となります。
これも同様に、実際に中学2年生で塾に通っている割合は68.7%ですので、
「塾に通っている中学2年生の1ヶ月の塾代平均」は約22,000円ほどです。
中学3年生は受験生ということもあり、年間の平均費用が一気に上がっていますね。
中学3年生は塾代の年間平均が313,780円なので1ヶ月平均だと26,148円となります。
実際に中学3年生で塾に通っている割合は79.8%ですので、
「塾に通っている中学3年生の1ヶ月の塾代平均」は約33,000円ほどです。
この「塾に通っている各学年の生徒の1ヶ月の塾代平均」を、①で紹介した「授業形式ごとの相場」に当てはめると、
中学1年生は週に1回のペースで通うくらいの塾代平均になりますね。
中学2年生は家庭教師であれば週1、それ以外であれば週2〜3回、
中学3年生であれば、どの授業形式でも最低週2回、オンライン塾や集団塾であれば週3〜4回は通うくらいの塾代平均になりますね。
ある程度、学年ごとの相場を理解しておかないと、相場から大幅に外れた授業回数や塾代を塾側から提案される場合もありますので、各学年ごとの相場は把握しておきましょう!
③公立か私立か
私立中学は中学受験→内部進学で高校入学→大学受験
という高校受験を経験しないルートを辿る事が多いので、受験がない分、中学2、3年生の塾代平均が低い統計データが出ています。
私立中学は学校生活に必要な費用が多いため、そこに用いる費用を用意しておく必要があります。
一方で公立中学は高校入試という大きな壁があるため、やはり塾代の平均は私立に比べると高くなりますね。
2.塾の費用の内訳
次に費用の内訳についてです。
塾の費用には大きく
①月々払う必要のあるもの(これが月謝になります)
②特定の時期に払う必要があるもの
この2つに分かれます。
どうしても塾に説明を聞きに行く際には月謝だけに注目しがちですが、
「②の料金が想像よりも高く、年間費用は高くなってしまった・・。」
なんてことはよく聞く話です。
そのため、細かい内訳の説明に入る前に重要な鉄則をお伝えします。
塾代を抑えたい方は必ず知っておくべき鉄則です!
「塾の費用は月謝に注目するのではなく年間費用に注目する」
この鉄則を念頭に置きながら一つずつ確認してくださいね!
では塾の費用の細かい内訳をご紹介します!
①月々払う必要のあるもの
・授業料
授業料の設定は塾によって異なります。
集団塾であれば「1ヶ月で◯◯円」のような設定をしている塾が多いです。
一方で、個別指導塾や家庭教師であれば「1コマ〇〇円」のような設定で授業料が決まります。
そのため、集団授業では料金の変動があまりないですが、個別指導塾では月に何コマ受講するかで料金が変動します。
・教室運営費
冷暖房費や印刷代等を含めた設備代です。
ほとんどの塾が、1ヶ月で2000円〜4000円程度で設定しています。
基本的には、授業料と教室運営費の合算が月謝になります。
②特定の時期に払う必要のあるもの
こちらはかなり種類が多いです。
そのため先述した通り、月謝のみの料金の想定でいると、この②の金額が上乗せされた時に予算オーバーになってしまったりします。
一緒に1つずつ確認をしていきましょう!
・入会金
塾に入会する際に発生する費用です。
相場は大体、10,000円〜20,000円ほど。
入会金が不要な塾もありますし、兄弟キャンペーンや季節のキャンペーンで無料になったりすることもあります。
3〜4月の年度が変わるタイミングや、7〜8月の夏休み前から入会金の無料キャンペーンを打ち出す塾が多いです。
この時期が一番新規顧客を獲得しやすいのでそのようなキャンペーンを打ち出しているのでしょう。
キャンペーンはHPや教室に掲示されています!必ず確認をしましょう!
・年会費
塾に1年間通うために必要な料金です。
こちらも入会金と同じくらいの金額が必要になる場合が多くなります。
入会金と年会費に関しては「断る」ということができないため、入会金や年会費が掛かる塾を選んだ場合は、避けては通れない金額になる部分です。
・教材費
塾で使う教材の費用です。
教材は何冊かをセットで販売している塾が多く、単品では買えないケースも・・。
集団塾であればほとんどの塾が数札をセットにして販売しています。
個別指導塾でもセット販売していることが多いです。
また、塾のオリジナル教材が必須になってくることもあります。
セット教材は5冊〜10冊くらいで用意されている事が多いので、教材の相場は15000円〜30000円ほど。
教材も年会費と同様に年度が変わるタイミングで1年分の教材を買う事が多いです。
しかし、夏期講習や冬期講習などで更に必要になる場合もあるので、教材を買う際には今後追加で必要になる教材などはないか、確認してみるのも良いでしょう。
・模試代
模試を受けるのにかかる費用です。
模試に関しては1回2000円〜5000円ほどが相場になります。
模試の受験が必須なのか、頻度はどれくらいなのか、この2点を確認しておきましょう。
・季節講習代
夏期講習や冬期講習のような学校の長期休暇に行われる講習にかかる費用です。
講習に参加する場合は、月謝とは別に講習代を払うことになります。
塾によってはこの季節講習が強制参加である場合も。
季節講習は授業数が多くなりがちなので、この季節講習代が最もお金がかかる部分です。
私も保護者面談をしている時に、季節講習が最も費用がかかるので、特に丁寧に説明をしていました。
年間でどれくらいの季節講習代が必要になるのか、事前に確認しておきましょう。
大まかな相場をまとめています。
3.授業料が安い=質が悪いのでは?
授業料が他の塾と比べたときに安いと、魅力的ではありますがそれと同時に少し不安になりませんか?
やはり、安い塾と言っても家計を切り詰め、決して高くないお金を出しているわけですので、それなりの成果が欲しいですよね。
逆に言えば料金だけに注目して塾探しをすると、入塾しても続かず、結果的に無駄な月謝を払ってしまうことになる、という事になりかねません。
では本当に「安い塾=サービスの質が悪い」なのか紹介をしていきます。
先に結論からお伝えすると・・
結論:安い塾でもサービスの質が高い塾はある!ただし塾代が高い塾よりもサービスの質が悪い塾である可能性が高い。
どちらとも言えるような結論で申し訳ないです。
では、安い塾でもサービスの質が高い塾とはどのような塾なのか、順を追って説明しますね。
なぜ安くできているのか、その背景を知ることで正確に良い塾かどうかを見極める事ができるので確実に知っててほしい部分です!
そもそも授業料が安い理由は?
授業料が他の塾と比べて安いということには、それなりの理由があるはずです。
例えば、個別指導塾だと
月謝が安いA社→中学3年生週2回で約27,000円
月謝が高いB社→中学3年生週2回で約19,000円
これだけ月謝に差が出ます(ここでは二つの塾の比較になるので会社名は伏せておきますね。どちらも全国展開の大手塾です)。
結構な差ですよね?
しかも1コマあたりの授業時間はB社の方が長いんです・・!
1ヶ月で8000円変わるので年間で見れば10万円近く料金が変わります。
なぜ他の塾よりこれだけ安くできているか、1番の要因は「出費を他社よりも抑えることができている」ということです。
しかし、出費を抑えていても必要な投資ができていなければサービスの質は下がります。
必要な投資とはどういうことか、
例えば講師の給料を安くして出費を抑えている場合、講師の質が低い可能性が高いです。
これは必要な投資ができていないことになります。
一方でITなどの最新技術を取り入れることで業務効率を上げる事ができ、結果的に出費を抑えている場合は、安くても問題ないです(むしろ良いです)。
大切なことは、どの様にして出費を抑えているか。
出費が多かろうが少なかろうが、必要な投資さえできていれば問題ないということです。
この様に出費を抑える方法によって、「安くても良い塾」なのか「安いけれどサービスの悪い塾」なのかが分かれます。
ただ、どのようにして出費を抑えているか、これに関しては会社の経営情報なので詳細はわかりません。
しかし、ある程度見極める方法は1つだけあります。
では、どのようにして見極めれば良いか、見極め方を次に記載しますね。
安くてもサービスの良い塾の見極め方
見極めるたった一つの方法、
それは「面談の際に直接見て・尋ねる」です。
正直これしか無いですね。
「良質なサービスを自分の子どもに提供してくれる」と確信できるかどうか。
実際に見て確かめていくしかないです。
では、具体的にどの点に注目すれば良いのか、これから解説していきます!
まずは教室の様子を見ましょう。
教材がきれいかどうか、電気が切れていないか、椅子が壊れていないか、などを見ます。
このご時世であればアルコール除菌があるか、も確認しましょう。
この様な教室環境に不備がある塾は必要な投資をする事ができていないことになりますので、良い塾ではない可能性が高いです。
そして、実際に面談の際に尋ねてみましょう。
この話をすると、よくこの様な意見をいただくことがあります。
「いや、面談で料金のことをズカズカと尋ねると、印象悪くならないかな・・?」
その不安は捨ててください。大丈夫です。
私は保護者面談をたくさんしてきましたが、料金のことを尋ねない保護者の方が少ないです。
むしろ、お互いに疑問点が残らないように話がしたいので、尋ねていただく方が教室担当者としては有難いくらいです!
大切なのは塾に通う子どもと月謝を払うあなたが納得できるかどうか。
臆することなく、料金のことに関しては尋ねてください!
ではどのように尋ねればいいか、例えばこの様な聞き方をしてみましょう。
「他の塾より全然安いですね!でも実際、これだけ安いとクオリティが下がったりしないんですか?」
ここで、良い塾であれば教室長がはっきりと理由を答えてくれるはずです。
勿論、経営状況までは教えてくれませんが、自社のサービスに自信があれば、「クオリティは下がらない」と自信を持って答えるでしょう。
一方でこの質問の回答を濁す教室長はサービスに自信が無いということですので、入塾は断りましょう。
言い換えると成績を上げる自信がないということです。
そして、その様な人材を教室長にしているので社内教育も行き届いていない事がわかります。
社内教育に投資をしていないことになりますね。
逆に、料金が相場よりも高い塾でも同じ事が言えます。
「高いですね・・」と料金のことに質問や反応をしてみてください。
良い塾であれば、
「高いですけどそれだけのサービスは提供できます。例えば・・」
とはっきりと答えてくれるはずです。
とにかく、良い塾は、
①必要な投資はしっかりとしている。
→教室の清掃状況や環境を見て推測をする事ができる。
②良い塾であればお金の話を濁さない。
の2つともに当てはまる塾ですので、この2点を見極めるためにも、
実際に足を運んで「直接見て・尋ねる」
で確認をしてみてくださいね!
4.費用を抑えるポイント6つ
費用を抑えるポイントを6つお伝えします。
①入会するタイミングは3〜4月、7〜8月に!
年度が変わるタイミングと夏休み前は「とにかく新しい生徒を増やす」が塾の目標になります!
少しでも新しい生徒を増やすためにも、特大キャンペーンをこの時期に打ち出すことが多いです。
キャンペーンをフル活用して入塾すれば初期費用をかなり抑えることができますよ!
②受講したい科目をあらかじめ決めておく
これは塾の費用を抑えたいのであれば重要です。
塾側は「なるべく多く通ってほしい」という気持ちがあります。
多く通ってもらった方が成績が上げやすいし、結果的に儲けるからです。
そのため、子どもの成績状況などを踏まえて「この科目も通いましょう」と提案してきます。
自分の予算よりも高いとき、最初は「断ろう」と思えるのですが、、
子どもが体験授業が終わって「楽しかった!頑張りたい!」とやる気になって帰って来ると一気に断れなくなります。
子どもがやる気になって頑張ろうとしているのであれば、できる限りの協力はしてあげたいという親心が塾代を高くしてしまうことになるのです。
なので、塾に話を聞きに行く前に「週2回で」「科目は数学で」など具体的に通うプランを決め、子どもと共有しておきましょう。
具体的なプランを子どもと決めることで「なぜ塾に通うのか」と言う目的意識を持つこともできますので、必ず事前に話し合いをしておいてください!
そして、子どものやる気は上下が激しいです。気持ちが上がれば上がるほど、急降下するタイミングがきます。
子どもがやる気に満ち溢れた場合は、嬉しい事ですが、「塾に来る前に話したみたいにまずは週2回で頑張ってみよう」とあえて抑えてあげることで、気持ちの振り幅を少なくしてあげる事ができます。
結果的にこちらの方が長続きするんですよね。
そういった意味でも、塾に話を聞きに行く前に具体的に通うプランを子どもと共有しておきたいですね。
③季節講習が本当に必要なのかを吟味する
何度もお伝えしていますが、重要なのは「塾代は年間費用で考える」事です。
年間で考えると、やはり季節講習代があるか無いかで年間費用は大きく変わります。
やはり塾側は「講習をとって欲しい」と思っていますので、その場で話に乗らずに、本当に必要なのかを一旦考えてみてください。
集団塾は季節講習が必須なこともありますが、個別指導塾は季節講習を取るか取らないか、選択はできますし、回数を調整することも可能です。
しかし、長期休暇期間は成績を上げるチャンスですので講習自体はすごく意味のあるものだと思っています。
なので予算を設けておいて、子どもと通うプランを共有したり、塾に回数を相談してみたりして余計な出費を減らしましょう。
④授業形式の変更
やはり、塾の費用の内訳で一番かかるのは「授業料」です。
一番料金がかかる部分を見直すことで、塾の費用を抑える事ができます。
授業形式ごとの相場で述べた通り、授業形式ごとに料金が違います。
そのため、授業形式を変えることも、一つの有効な手段です。
しかし、授業形式には特徴とデメリットがあるので慎重に判断してください。
例えば、今まで個別指導塾で頑張ってきた子どもがいきなりオンライン塾で頑張ることは難しいです。
安易な授業形式の変更が子どもの負担を大きくする場合もあるので、事前に子どもと相談をしましょう。
また、塾を変える度に、新しい塾の入会金が発生したりするので、
「塾を変えない方が安く済んでたのに・・」
ってこともあり得ます。
きちんとリサーチをした上で転塾を検討しましょう。
⑤補助金制度を使う
地域・自治体によっては、塾を通うための補助金制度が設けられている場合があります。
東京都や大阪市、千葉市などは補助金制度が設けられていることで有名です。
福岡市では、2022年7月から月額1万円分のクーポンを交付し、習い事の費用を助成する「福岡市子ども習い事応援事業」が新たに実施されました。
教育費の補助をする自治体が少しずつ増えてきています。
自分の住んでいる地域・自治体で補助金制度がある場合は事前に適用条件などを調べておきましょう。
⑥その他オプションを取らない
塾には様々なオプションがあります。
今回は皆さんがつい取ってしまうオプションを例を挙げてお話ししますね。
近年でよくあるのは「最新AIであなたの苦手を分析するオプション」「AIであなたの学習スケジュールを立てるオプション」などです。
AIを売りにしている塾が多いですね。
「AIで苦手分析ってよく分からないけど効率良さそうで役に立ちそう・・」とついオプションを追加してしまい、結果的に月額が発生してしまうことになります。
ちなみに、AIはまだまだ発展途上です。勿論、役に立つことも多いですが・・、
まだ完璧ではないですね。
「AIの苦手分析」は専用の問題を数問解いて、正答率や間違っている問題の傾向から苦手を分析してくれるものです。
しかしここには思わぬ落とし穴があることを知っていますか?
それは「勘で答えて、正解になった問題をAIは見落としてしまう」ことです。
◯か×でしか判定できないAIはまだ確実性がありません。
それよりも、授業や学習面談でプロの先生に解いている過程を見てもらう方が正確性が増します。
そして授業以外の追加オプションは、途中から面倒になってやらなくなるケースが多いです。
子どもが「AIってなんか面白そう」と最初の印象で追加したオプションは「最初だけ頑張ってたけど、途中から子どもが全然利用しなくなった・・」ってケースが多く、結果的に余計な費用を払ってしまうことになります。
入塾当初は必要なオプション以外は取らないことをオススメします。
5.塾の選び方ポイント5つ
今回は費用に着目して解説をしていきましたが、前述した通り、塾の費用だけに注目して塾探しをすると、塾探しに失敗します。
大切なことは、「子どもに合った良い塾」を選ぶことです。
「塾のおかげで志望校に合格できた!」
「塾が今の私の居場所になっている!」
そんな声を働いているときにたくさん聞きました。
塾選びは人生選びです。
そのため、費用だけではなく子どもファーストで塾を選んでほしいです。
では、子どもに合った良い塾を見つけるためにはどのようにすれば良いのか、費用面以外の観点から重要なポイントを5つご紹介します。
①教室の清掃状況
教室の清掃状況は必ず見ましょう!安くてもサービスの良い塾の見極め方でも触れましたが、私は最重要項目だと思っています。
教室が汚い塾を信用できますか?
私は信用できないです。
想像してみてください。
教室の環境に目が行き届かないのに子どもの様子や成績状況に目が行き届くでしょうか?
そして教室には成績表などの個人情報が多いはずです。
教室の環境が汚いと重要な書類や個人情報が大切に保管されているか怪しいと思いませんか?
教室が汚い塾は書類も汚く、つまりは生徒のことも大切にしてくれません。
教室に入って「この塾汚いな・・」と思ったらまず選択肢から外しましょう。
清掃を怠っている塾は「見えるところだけ綺麗にしている」という事が多いです。
そのため、一見問題ない様に見えますが、きちんと細部まで教室環境を確認しましょう。
確実に見るポイントとしては”教室長の机(もしくは入口のカウンター)”と”トイレ”です。
教室の責任者の机が綺麗でなければまずアウト。
教室長の清掃意識が低ければ、教室全体の清掃意識が低いです。
そしてトイレを普段から清掃している教室は常に綺麗な状態を保っています。
トイレは外から見えない部分になるので、「来訪者が来るから綺麗にしなくちゃ」と、見えるところだけを綺麗にしている塾はトイレが汚いです。
まずはこの清掃状況を確実に見極めてください。
②授業形式・カリキュラム(進め方)
授業形式やカリキュラムは塾によって全然違います。
子どもに合う合わないは生じるものです。
例えば、学校に追いつけていない子が予習中心のカリキュラムで進めている集団塾に通っても大変な思いをするだけで成績が上がることはないですよね?
お子様の現状によって適した授業形式は変わってきます。
料金は高いけど個別指導の方が合っているのであれば個別指導塾で検討してあげてください。
授業料が安い=質が悪いのでは?で述べた通り、個別指導塾の中でも「安い塾」と「高い塾」は存在します。
工夫次第で塾代を抑えることができるので、子どもファーストで塾を探してあげてください。
③面談や学習相談ができる頻度
やはり普段から教室とコミュニケーションが取れるような環境は大切です。
子どもに合った授業形式・カリキュラムで進めていてもズレや誤差が生じます。
計画通りに進まないズレ、思った通りに成績が上がらないズレ、様々なズレがあります。
このズレは必ず生じるものです。
そのズレを頻繁に修正してくれるかどうかが大切になってきます。
ただ、塾もたくさんの生徒を抱えているので何度も保護者面談はできないと思います。
そのため、生徒と担当講師の2者面談でもいいので、進め方についてコミュニケーションが取れる様な環境があることが大切です。
④講師との相性・講師の質
講師との相性は大切にしてください。
講師が固定制の塾は特に気をつけましょう。
固定制なので、もし担当講師との相性が最悪であれば、絶対に続かないです。
講師が毎回変わる塾は、希望を伝えることもできます。
お子様と講師の相性やわかりやすさを家で話して、教室に調整の希望を出してみてくださいね。
尚、講師の質に関しては、正社員なのか大学生アルバイトなのか、という括りで考える方が多いですが、この括り方は気をつけましょう。
「大学生のアルバイトは心配」という声もよく聞きます。
確かに大学生で仕方なしに授業をしている人もいることは事実です。
しかし、一生懸命授業している大学生であればメリットの方が大きくなります。
まず、正社員よりも授業料が安いです。
次に、大学生は年齢が近いということもあり、心を開きやすいことも大きなメリットになります。
そして、大学生は、最新の学習指導要領に基づいた教育を受けているので、正社員よりも分かりやすく説明することができるケースが多いです。
言い換えると、正社員は年齢が離れているので、正社員の方が中学生の時に受けた教育が、現代教育とはかなり違う場合があり、大学生よりも分かりにくいケースがあります。
以上の様なメリットもあるので、正社員、大学生と一概に括らず、先生の働き方や熱心さを体験してみてから決めましょう。
⑤距離
距離は料金と同じくらい大切です。
距離が遠いとそもそも通う負担が大きいので長続きするのは難しくなります。
実際、私が担当していた塾の教室の解約の約2割は「距離が遠いから」でした。
交通費もあると思いますので、結果的に距離が近い塾で良い塾が見つかることが理想です。
6.まとめ
今回の記事では、
・塾代の相場
・塾代の内訳
・安い=悪い塾なのか?
・料金を抑える方法
・塾の選び方
について解説をしていきました。
私が塾で働いていた経験ですが、
長い期間無理しないペースで通う方が成績は上がります。
コツコツ続ける方が、確実に力になります。
無理してたくさん通うよりも、子どもも保護者も余力を持たせながら塾に通う方が成績は上がるのです。
費用を抑えても成績を上げることができます。断言します。
しかし、費用を抑えることだけに着目すると必要なサービスまでカットしてしまうので、成績は上がらないです。
そこのバランスに気をつけて塾を選んでほしい、その思いで今回は記事を書きました。
そして、いざ塾選びをするとなると、入会時期や補助金制度を調べたり、実際に体験授業を受けたりなど、入塾する前の下調べが大変になります。
そのため、塾に入る2ヶ月前くらいから資料請求をしたり調べておくことが大切です。
リサーチは早めにしておいて損はありません!
塾が必要と思うなら、是非今回の記事を参考に塾のリサーチをしてみてくださいね。
今後も塾のありのままや、勉強の仕方を紹介する記事を紹介していきますので楽しみにしててください!
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