人間の欲求について学ぶ
いきなり余談
noteを書くスピード、表現で自分のコンディションがよくわかりますね。今はスーパーバッドです。それはどうでもいいんですが、最近は人間の欲求について考える時間が長いなと思ったのでしっかり学んでみようと思いました。ちなみに難しく考えなくて大丈夫です。「ほぉーん」くらいな感覚で読んでみてください。まず、マズローの5段階欲求説に触れ、そこから新スタンダードになっている理論に触れていきたいと思います。
学術的な話①:人間の欲求は洞察されている
人間性心理学や経済学、経営学とかをかじったことがある人、教育者やマーケティングなど仕事で触れる機会がある人は知っていると思いますが、人間の欲求はこれまで「マズローの5段階欲求説」で洞察されてきました。これですね。
この図はみたことあるという人はいるのではないでしょうか。ざっくり説明すると、人間の欲求というものは「生理的欲求」からはじまり「自己実現欲求」まで下段から欲求が満たされていくことで欲求レベルが高まるということを説明しています。直感的でわかりやすいですよね。実際にマネジメントやコーチング、教育現場ではよく使われている(使われていた)と思います。しかし…
学術的な話②:マズローの5段階欲求説は不完全である
すごく直感的で人間の真理であるようなマズローの5段階欲求説ですが、実は各方面から不完全性が指摘されており、賛否両論のある理論となっているのです。具体的には下記のように指摘されています。
などなど。「たしかに」と納得しました。綺麗で理想的な図だとは思うんですが不完全ではありますね。というか5段階に欲求を分類したマズローさんすげえ。
学術的な話③:ケンリックの欲求ピラミッドでアップデート
マズローの5段階欲求説には不完全さがあるよね。というところから、それを補完しアップデートされた理論がでてきました。それが「ケンリックの欲求ピラミッド」です。
ケンリックの欲求ピラミッドの特徴は「生物学、進化学」的な要素を組みこんだところでしょうか。そしてマズローの5段階欲求説と大きく異なる部分は ①「積み上げ構造」から「重ね合わせ構造」へと包括的な構造になっている ② 「自己実現欲求」がなくなり「配偶者、子育て」に言及されたものになっているというところでしょうか。なお、自己実現欲求に関しては無くなったわけではなくステータスや評価、繁殖に関連する他の欲求に組み込まれているとされ、独立した段階として扱われないとされています。
自分は何を求めていて、どこへ向かっていくのか
最近、自問自答をよくします。ちょうど30歳という節目だからということもあるのでしょうか。環境も大きく変わりました。20歳の大学生の時は横並び?で同じ大学生であれば大差はありませんでした。しかし、30歳になって周りを見渡すとみなみなそれぞれ違う道を歩んでいるんですよね。結婚して子供を授かり、早い人だと子どもがすでに小学生になっているみたいな。はたまた、新卒で入った会社の同期でライバルだったやつが、今では50人規模の組織の部長をやっていたり。同業の仲間もすごいスピードで成長して、実績を積み責任者になったり。周りを見渡すとほんとに色々な生き方をしています。みんなすーげなーって。
周りを見渡して、次に自分を見てみました。
仕事はわりと順当なキャリアを積んできて、信頼できるパートナーとも結婚できて幸せです。周りからみても「充分幸せやんけ!ふざけんな!」みたいなお声をもらうんですが、なんですかね。すごいモヤがかかっているんですよね。
だから、今回、ケンリックの欲求ピラミッドを使ってみたわけですが、僕の場合、上位の部分で幸せを感じていても、土台となっている健康の部分で満足ができていないからモヤってとしているんだなと理解しました。(まぁ、分かってたんですけどね)
まとめ
人間の欲求について触れる時、学会などでは「マズローの5段階欲求説」はもう使われないみたいです。なので人間の欲求に触れたい場合は「ケンリックの欲求ピラミッド」で説明するといいかもしれませんね。また、これはセルフコーチングにも使えると思いますので、ぜひ使ってみてください。