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【FASHION】Be a Goodman ! _タイトなストライプのシャツでポートレート撮影

 この記事は、紳士服のテーラーGoodmanのレポート記事です。お店の様子や開業された経緯は、前の記事で紹介していますので、まずはそちらをご覧下さい。

タイトなストライプのシャツでポートレート撮影


シャツ完成

 先日、こちらの記事で注文したシャツがGoodmanに届いた。

 と言っても、これは僕の服ではない。これからスーツショップで働くK君が注文したものだ。そして、到着してすぐ、K君にオーダーシャツを着こなしてもらい、その姿を僕が写真に収めた。

 オーダーシャツがいかに体にフィットするか、そして、生地やディテールにK君がどのようなこだわりを持っているか、そのあたりに注目してご覧いただきたい。

コーヒースタンドにて

 まずは、近所のコーヒースタンドで撮影した。

 彼はグリーンが好きで、ネクタイやシューズにも取り入れている。シャツのボタンホールの色もグリーンだ。

 シャツの襟はピンホール。穴に通した金属のピンがネクタイを持ち上げ、ノットを立体的に見せる。もちろん、それ自体がさりげないアクセントにもなっている。

ビジネスマンっぽく

 屋外で電話をする姿は、ビジネスマンらしくてかっこいい。

 K君は若いということもあり、ウエストが驚くほど細い。このウエストだと、既製のシャツではダブつきが気になるだろう。このシャツでは背にダーツを入れて、抜群のフィット感を生み出している。

 胸元には、さりげなくイニシャルを入れている。ストライプとかぶって見えにくくなるので、糸は白や黒にはせず、派手な色にして浮かび上がらせるのが正解。

オフスタイルに変身

 このシャツは太めのストライプなので、カジュアルに着ても十分な存在感がある。K君に頼んで、ノーネクタイのオフスタイルに着替えてもらった。

 リラックスしているシーンも撮影したかったので、すこし喫茶店で休んだ。

 袖はターンナップという珍しい形。また、襟と袖の生地は白のクレリックとしている。

 遠目に見ても、この生地はストライプであることがはっきりと分かる。白と黒のコントラストが明瞭なため、混ざってグレーっぽく見えることがない。THOMAS MASONという有名な生地メーカーのものだ。

古い町並

 日が暮れかけて来たので、ふたたび屋外に出て撮影した。

 壁とシャツの白がまぶしい。古い町並みだが、クラシカルな紳士服スタイルなら、このような場所でも違和感はない。

 最後に飲み屋街を歩いた。

さいごに

 撮影していて改めて思ったのだが、オーダーしたシャツというものは、一目でそうと分かるものだ。とくにこのシャツのように、体へのフィット感を追求したものなら、なおさらである。

 それに襟や袖の形、ボタンやステッチのようなディテールまで突き詰めていけば、一枚のシャツに自分の好みをどこまでも反映することができる。

 彼はスーツショップでの販売経験があり、紳士服の知識も豊富である。だからこそ、オーダーしながら、常に完成形を想像することができていたので、理想通りの一着を手にいれることができたと思う。

 いきなりそのようなことは誰にでもできることではないが、僕は常に、服に詳しくない人にこそ、オーダーを体験してもらいたいと思っている。それは、ひとつの服をオーダーし、そして着用していく過程で、既製品を買っているのとは比べものにならないくらい、たくさんの知識を得ることができるからだ。そうやって、ただ服を買うだけではなく、自分の成長を実感できるのも、オーダーの大きな魅力なのだ。

 最後に、快く撮影に応じてくれたK君、そして、いつも素晴らしい服を作ってくれるGoodmanに感謝したい。ありがとうございます。

編集後記

店舗情報 

 Goodmanに興味を持たれた方は、ぜひウェブサイトやインスタグラムからお問い合わせください。

 いきなりは不安という方や、店に行けないという方は、山田に相談してくださっても構いません。

 なお、この記事で紹介したオーダー形態や料金は変更になる可能性があります。また、生地は人気のものから売り切れる傾向にあります。

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山田星彦
過去にたくさんの記事を書いています。マガジンに分類しているので、そちらからご覧ください。