正気の沙汰ではない事実に対しても、実は戦略的な計画がある場合が多い。
ここで言う「正気」は、「常識」のことである。
「正気ではできない」という表現は、少々大げさで、単純に「凄い」をもっと強めたいくらいの意味である。
精神活動と身体がうまく噛み合わず、不調を起こすメンタル不調を起こすと、普段とは違う行動を取ることがあるが、犯罪など社会的に大きな問題がある行動に至る確率は、健康な人よりも低い。
だから、正確に言うと常識外れな行動は「正気の沙汰ではない沙汰ではない」と言える。
これは、殺人など重大な事件があったとき、報道関係者が「精神鑑定」に言及するから生じたイメージであって、実際に事理弁識能力があるかどうかと、犯罪発生率との間に因果関係は見いだせないというデータがある。
だが、人間は自分が感じ取ったことを真実だと思いがちだから、自分が普段触れていないもの、知らないものに対して深く考えずに結論を出してしまう。
正気の沙汰ではない事実に対しても、実は戦略的な計画がある場合が多い。
そこに考えを巡らせなくてはならない。
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