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介護施設で親戚付き合いのようになった話

 感染症で面会できなくなる前は、毎週末に母親が療養している施設へ面会に行っていた。
 時々、妻と、幼い子供2人を連れて行く。
 するとヘルパーさんや看護師さん、ケアマネさんに、
「おお。しばらく見ない間に大きくなったねぇ」
 としみじみ言われる。
 これが、まるで親戚のおばさんのようだ。
 子どもは落ち着きがなくて、廊下を走ったりして迷惑をかけるが、子どもの教育の一環だと考えて連れて行っている。
 母を車椅子に乗せて談話室へ移動して、テレビを見ながら30分ほど過ごすのである。
 子どもたちは、そこにある何もかもが新鮮に映るらしく、何でも触りたがる。
 親としては暴れる子どもを押さえつけるのに必死だが、ヘルパーさんたちは子どもを一目見ようとやってくる。
 慰問に来て下さる方の演奏を聞いたり、夏祭りやクリスマス会にも参加していた。
 あれから1年半、2か月に1度リモート面会しかできないので、早く通常の面会ができる日が来てほしいものである。

「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。