バランス感覚とは後ろに「眼」をつけること
表現における認識のバランス感覚は、天秤のような物理的な重心とは異なります。
主役やアイキャッチと呼ぶ部分と、2番目、3番目に認識する部分に分け、意識が隅々まで行き届いた表現をバランスがとれていると言います。
映画であれば、主役が立たないと散漫になります。
華道なら真・副・控です。
もちろん小説でも主役・脇役を明確にします。
主役に注目するとき、その他がぼやけます。
登場人物に強弱があって、どこかに注視しながら後ろについた眼で他の対象を見るように構成すると優れた表現になります。
視界の外のように意識の外にある事象は人間にとって存在しないことになりますが、視界に入ったときに予測させることができます。
主役の裏で何が起こっているかを想像させると深みが生まれて余韻を生むのです。
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。