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【プロット】寝不足の海外ツアーガイドが、高校文化祭に

 シテ島のノートルダム大聖堂の前で観光バスを停め説明を始める。
 パリ市内観光ツアー。
 フランスへ来た旅行者は、必ずと言っていいほど一度は体験する。
 大手旅行会社のパリ支社に配属されてから、毎日のように旅行者を案内し続けてきた。
 ツアーガイドは忙しい。
 息つく暇もなくモンサンミッシェルへ。
 運転手はなぜか2人。
 フランス人は1時間たりとも残業しない。
 往復9時間かかるためもう一人いるのだ。
 週休3日だし、日本人としては信じられない文化である。
 日本の支社から応援要請があって、久しぶりに帰ってきた。
 東京はとても暑い。
 緯度が低いだけでなく、湿度のせいである。
 修学旅行の契約が増えたのでツアーガイドとして参加するためである。
 一般の顧客と違い、歴史に興味があるかわからないしどんな行動を取るかある程度把握する必要があった。
 ちょうど文化祭があったため、打ち合わせと称してやってきたのだった。
「高校の文化祭って、自分が学生だったとき以来だわ ───」
 そこで眼にした光景は、熱気に満ちた青春のエネルギーそのものだった ───


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越庭 風姿 【 人は悩む。人は得る。創作で。】
「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。