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つまらないと思うテレビ番組について語ってみる

 今回はゆる雑談です。テレビについて話します。
 
 私は普段、諸事情でテレビ番組が目に入る生活をしています。家にテレビはないんですが、さる事情のおかげでテレビ番組を見る事ができています。ありがたいですね。
 
 テレビのひどさについては言わずもがなという感じですが、まあとにかくひどいです。ダントツでひどいのは日テレで、今だったらホリエモンなんかが日テレ買収しようとしても、そんなに反対がおこらないんじゃないかなと思います。
 
 若い人は知らないでしょうが、昔、ホリエモンがフジテレビを買収しようとした事がありました。その時はフジテレビは人気だったので、国民的には「新参者のわけのわからないホリエモンとかいうやつが我らのフジテレビを買収するなんて許せない!」という空気がありました。
 
 それから二十年くらい経ったでしょうか。フジテレビはいまは批判の的になっています。フジテレビを今買収しようとしても、反対運動は以前よりは弱いだろうなと思います。ホリエモンという人はそういうところの空気が読めないというか、民意を読みながらじりじり事を進めるという事ができなかったので企業家としてはうまくいかなかったのでしょう。
 
 日テレとフジテレビはツートップでひどい印象ですが、特に日テレがひどいです。なにがひどいかと言うと全てがひどいのですが、最近だと、野球選手として何の実績もない斎藤佑樹をニュース番組のアナウンサーに起用していました。意味がわかりません。
 
 テレビ局は民放は似たりよったりで全部ひどいのですが、比較的マシなのがテレ東とNHKかなという印象です。テレ東は金がないからか、芸能人がバスやら電車やらを乗り継いで地方のゴール地点を目指すという番組をやっていて、番組自体はくだらないですが、地方の田園風景が映るので、嫌いではないです。
 
 NHKも大手民放に比べれば比較的マシで「ドキュメント72時間」のような、珍しく作り手のやる気のある番組も流しています。
 
 私が見ている限り、一番ひどい番組は「ハマダ歌謡祭」と「行列のできる相談所」です。この二つは、地球上でもっともひどい番組としてギネス申請した方がいいと思います。
 
 「ハマダ歌謡祭」はタレントがでてきてカラオケ大会をやって、それに対して芸人のハマダが◯マークをつけて、合格(?)を出すといった番組です。
 
 この番組を見ていると「この世の地獄」という言葉が浮かんできます。本当に地獄だなあと思います。よく知らないタレントが、本気の芸を見せるわけでもなく、本気の歌を見せるわけでもなく、素人的な内輪ノリのカラオケ大会を開き、それをこちらは見せられるというわけです。他人のカラオケ大会を一時間見せられます。
 
 「行列のできる相談所」に至ってはもはや何が何だかわかりません。とにかく流行っているもの、バズっているもの、視聴率取れそうなものを寄せ集めているだけで、見ていて毎回頭がクラクラしてきます。
 
 この番組に関しては普段からひどいのですが、最近では、昔の「行列のできる相談所」のVTRを頻繁に流しています。要するに元々がひどい寄せ集めの番組なのですが、それすらも面倒になったのか、過去のVTRを流して、尺を埋めているわけです。とにかくやる気がありません。
 
 「行列のできる相談所」に関しては、どこかの女性タレントの結婚ドキュメンタリーを延々と流していた事がありました。私はその人を知らなかったので(女優か女芸人なのかな)と考えましたが、女子のフィギュアスケートの選手だったそうです。その人はそんなに国民的な存在だったのでしょうか。どうでもいいですが、フィギュアスケートの選手の結婚ののろけ話を延々と流されて、何が面白いのか自分にはさっぱりわかりませんでした。
 
 それと人気の「イッテQ」という番組もひどいなと思います。これもひどいんですが、しかし少なくともカメラは海外の外の風景を映すので、その部分でギリギリ許せるかなという感じです。海外のリアルな風景が見られるだけで気も紛れます。
 
 あとは「モニタリング」という番組もやらせばっかりでひどいなと思います。この番組は何故やらせと思うのか、その根拠を書いたほうがいいかなと思いましたが、ネットで検索したら、この番組がやらせなのは何か既に常識みたいな扱いになっていたので割愛します。もういいでしょう。
 
 しかしこうして書いてネットで調べてみると「モニタリング」と「ハマダ歌謡祭」はTBSのようですね。自分はフジテレビと日テレがひどいツートップだと言いましたが、訂正します。申し訳ありませんでした。ひどいツートップは日テレとTBSにさせていただきます。
 
 それと、ユーチューブのおもしろ映像を二時間も三時間も流す事が多すぎます。それならテレビ見なくていいでしょう。後はやたらタレントが飯を食っていますがあれはなんなんですかね。まあ、こっちも何か食いたくなってきますが。
 
 とっととやめろ、今すぐやめろ、と思うのは大食い番組です。エコだのSDGsだの言うのなら大食いからやめろ。
 
 大食い番組見ると「そんな食うなよ」と思います。あと、やたら大盛りの店を推していますが、あれはなんなんですかね。お子様ランチを頼んだら、大人三人分くらいの飯が出てくる店を紹介してましたが、そんな店、普通の人は嫌でしょう。クレームものでしょう。テレビ用に大袈裟な盛り付けだとしても、そんなサービス迷惑なだけです。
 
 それと大食いに関しては、大食いの人で若死している人が多いのが気になります。間違いなく関係あると思うんですがどうなんですかね。
 
 ああ、それと「バンキシャ」というニュース番組もひどいです。銀髪でマントを纏った大学教授がコメンテーターとして出てきます。突っ立っている女子アナはどう見てもお人形要員です。要するにどっちも「見た目・雰囲気」です。
 
 全体としてはニュース番組のバラエティー化がひどいですね。この世界は全て喜劇であり、実は笑える滑稽な劇だというパロディーなんでしょうか。
 
 最近、凶悪な強盗殺人事件があり、その主犯は「ルフィ」だと言われていました。ルフィというのは有名漫画のキャラクターであり、テレビ局は「ルフィ・ルフィ」と連呼していました。
 
 どう理由付けするか知りませんが、こうした事は女子アナの化粧がアイドル的なものになるのと同じ事でしょう。要するにニュース番組のポップ化、エンタメ化であって、犯罪者も「ルフィ」と名付けて報道した方が視聴者が面白がるだろうと判断しての事だと思います。そして現実にそうなっています。
 
 今調べて知りましたが、岩井という芸人がテレビ局の出したテロップ「速報“ルフィ”逮捕」に反応して
 
 「ルフィ逮捕です」「みなさん、ルフィ逮捕となりました」「強制送還され、あのルフィが、今日本に着き、逮捕されました」
 
 と番組内で繰り返し言って、笑いを誘ったそうです。
 
 これがその後で問題視され、「岩井は不謹慎だ」と非難されたそうです。
 
 ですが、私は逆なんじゃないかと思います。岩井がふざけたがる気持ちが私にはわかります。私もそういうボケはたまにやります(日常生活で)。
 
 というのはここで不謹慎なのは岩井の方ではなく「速報“ルフィ”逮捕」というテロップの方だからです。ルフィと呼ぶ必要はないのに、わざわざルフィと呼んで視聴者の耳目を集めようとするテレビ局を、岩井は揶揄しようとしたと私は理解しました。そう考えるとむしろ、ふざけている岩井の方が真面目なんじゃないでしょうか。
 
 岩井を擁護しても仕方ないですが、テレビ局のバラエティー化はひどいなと思います。まあこれは以前から言っているように大衆の好きな「茶化し」「おふざけ」の延長線です。

 大衆が求めているからテレビ局も変化していっているわけです。高級で真面目な番組を流したところで視聴率は上がりません。そんなこんなでテレビ局はこれからも堕落し続けていくでしょう。
  
  
 ※岩井が「ルフィ」について煽った件についてネットで軽く調べました。岩井の本心はわかりませんが、そもそもの問題はテレビ局が「ルフィ・ルフィ」と連呼している事にあると思います。
 
 岩井の煽りに、テレビ局の姿勢に対するアンチテーゼが含まれていたと考えると、岩井の姿勢は納得できます。もっともそれは私の深読みし過ぎかもしれません。もしそうでないとしたら、単に岩井は軽率にはしゃいだだけとなります。そのあたり、詳しくはわかりません。

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