ホワイト系YouTuber Interviews 002 〜かずえちゃん〜(インタビュー/『Beyond』より)
今日ここで紹介するのは──炎上系や暴露系ほか…半グレなYouTuberがネット上を席巻するさなか、模範的な活動を地道に続ける「ホワイト系」(※←命名はぼくじゃありませんw)のYouTuberにスポットを当てる…とのコンセプトでスタートした、『YouTube』社が公認する短期連載のインタビュー記事であります。媒体はZ世代をターゲットとする総合情報Webメディア『Beyond』です。
まあ、とりあえずは読んでみてください。
インタビュイーは、自身がゲイであることをカミングアウトし、「LGBTQ +」の現状や多様性などをYouTubeで世界に向けて精力的に発信し続けている「かずえちゃん」という男性で、
本インタビューは福井県福井市にあるかずえちゃんの自宅で行われました。
こう自画自賛しちゃうのもなんですけど──
「それ以上でも以下でもない」
…というフラットなフレームのなかから、かずえちゃんの主義主張とその熱量がついつい滲(にじ)み出てきてしまうような、とてもいい原稿だと思います。
人によっては、
「ちょっと文字量多すぎなんじゃないの?」
…といったご指摘もなくはないのですが、ぼくはワード数の規制が紙媒体よりも断然とユルいインターネット媒体にかぎっては、あまり文章を削るようなことはせず、一つでも多く…また、できるだけ “まんま” にインタビュイーの言葉を原稿内へと落とし込むよう、努めています。
そりゃあ、ぼくだって
一応はプロのライターなわけですから、
・生インタビューの一部を起承転結が
際立つよう並び替える
・内容がダブっている表現は削除する
・テンポとリズム感を心地良くするため
語尾を最適なモノに整える
…くらいの工夫は常に凝らしております。
たしかに「もう少々短くまとめたほうが、すっきりして読みやすくなるはず…」との見方も間違ってはいないでしょう。実際、もしインタビュイーご本人や担当編集者からそう言われたら、躊躇なく修正に取り掛かります。(※幸い、この原稿はかずえちゃんからもクライアント様からも第一稿の大幅な修正依頼は
ありませんでした)
ぼくにとって「インタビュー記事」の優先順位は、一番めが「インタビュイー」で、二番めが「クライアント」…あと、ようやくその次にくる三番めが
「読者」なんです。
「インタビュー記事はインタビュイーに
満足していただいてなんぼ!」
──それがぼくのインタビュー仕事における
哲学であります。
たとえば、インタビュー中にインタビュイーをあえて怒らせて、より “本音” を引き出す…というハイブロウなテクニックを駆使しながら、インタビュイーとの決裂も覚悟で原稿をアップし、
「まず読者に喜んでもらうこと」
…を念頭に置くのは、むしろ “プロ” としては正しい姿勢のかもしれません。
しかし、ぼくはそういった屈強なハートを持ち合わせていないため、タイトな相槌と約30年間かけて培ってきた文章力だけを武器として…(時間が許すかぎり)とにかく丁寧に誠実にインタビュイーと向き合うことしかできません。
そして、そんなある意味 “アマチュア” なインタビュアーを重宝してくださるクライアント様も、
一定数は実在するのです。