【夢日記vol.7】二千五百円札
「二千五百円札をもらう」
…夢を見た。
ぼくは友人だか誰だかと、
渋谷だか新宿だか銀座だかにある
インド料理屋でインドカレーを食べている。
その「友人だか誰だか」は
どこの国の人だったか…
男性だったか女性だったかすら覚えていない。
だが、夢に出てくるほどなのだから、
最低でも「知人」くらいではあるのだろう。
タンドリーチキンに…
バターチキンカレーや
サグチキンカレー(※←チキンづくし)に
舌鼓を打ったのち、
デザートのジャレビを注文してから、
「お会計お願いします」
…と、インド人の店員さんを
テーブルに呼んで、
レシートを受け取った。
手書きで書かれた請求額は
「13120円」
…になっていた。
ぼくは1万円札二枚を渡し、
おつりが来るのを、ジャレビの残りを
スプーンでほじくりながら、待っていた。
しばらくしたら、インド人の店員さんが
「おま(た)せしあしたー」
…と、おつりを持って、やってくる。
トレイにはお札が三枚…
それと小銭の880円と領収書が置いてあった。
一枚は千円札…もう二枚は見慣れないお札だった。
「ああ…二千円札か。
久しぶりに見るなぁ」
最初はそう思った。が、どうも計算が合わない。
何度暗算してもお釣りの額が千円足りないので、
その二枚のお札をよくよく凝視してみると…
「二千円」
…ではなく、
「二千五百円」
…と表示されているのだ。
「なるほどね…」
…と、とりあえずは納得した。
けれど、ぼくはよくよく考え直す。
ここ日本国において、そんな
「新しいお札が発行された」
…なんて話は、一度も聞いたことないぞ…と。
勇気を出して、インド人の店員さんに訊ねてみた。
「これ…ちゃんと
正式に流通しているお札なの?」
「流通」という単語はインド人には難しすぎたかも…
とも危惧したものの…すると、
インド人の店員さんは、
満面の笑みとたどたどしい日本語で、
淀みなく、こう答えてくれた。
「ウチからのサービスで、
いっしょけんめい
ワタシたちでつくりました」
ふぅ〜〜〜ん…そーなんだ。
それはそれはご苦労様です!
ありがとう…しかし、ちょっと待て!?
「それって、ニセ札やん!」
…と、突っ込もうとした…ところで目が覚めた。
まだ寝起きで…
すでに煌々と日が照りはじめる
初夏的な気候の早朝にも関わらず、
猛烈にとびきり辛いカレーが食べたくなった。
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