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続・僕とある指導者の話

『もう二度と今日みたいな指導はしないと心に誓いました。自分は何者でもないのだから、謙虚に学び続けるしかないのです。出直します。』

そう誓い、もう一度自分の指導の在り方を見直して現場に立った僕は、2日後に行われた次のトレーニングで自分も子どもも納得して、笑顔で終わるそんなトレーニングをやってのけた。「必要必然、人生起きることにはすべて意味がある」そう父親から教えられた僕は、あの日子ども達に苛立ちを覚えてしまった後悔を二度と繰り返さぬよう再起を誓うことができたのだ。良い経験になっただなんて言ったら子ども達に怒られてしまうだろう。でも、あの日があったからこうして自分の弱さに気づくことができた。彼との出逢いは、僕にとって意味のあるものだったのかもしれない。






みたいなnoteを書くつもりでいました。だって僕が知っている映画や漫画はだいたい主人公は打ちひしがれた後、強くなって帰ってくる。でも、今日のトレーニングはそんなんじゃなかった。話が違うじゃないですか尾田先生。

今日のトレーニングは3時間でお願いされました。今日はお父さんコーチ達が不在でサポートなしでしたが、授業はいつも1人でやっているので取るにたらないことです。

3時間は長いけれど、U9にゲームをお願いすれば実質1時間は浮く。そう考えていましたが、今日はU11とゲームをするとのことで3時間分のトレーニングを1人で担当することになったのです。

「ドリブル鬼ごっこをしよう」「えードリブルー?普通の鬼ごっこがいいー」「(大丈夫、落ち着いて)」

「(1対1でシュートを打った人がすぐにディフェンスをやるトレーニングで)「打ったらディフェンスだよ!(…5回目、落ち着いて)」

「(3対3のトレーニングで、オフェンスはディフェンスにパスをしてそのリターンをもらってからスタート)1回ディフェンスにパス入れてからスタートだよ!○○2回目だよ!(…落ち着いて。伝え方が悪かったんだ。)」

「ちょっと長めに休憩取ろう!」「えーいらなーい」「休憩取ったらゲームやるからさ!(…全然走らないから取るんじゃん!)」

「コーチ、チーム自分たちで決めていい?」「平等になるならね!」「できたよ!」「(完全に力の差がある)もうグッパーにしよ…(…だから言ったのに)」

「(ゴールキックの場面で)俺が蹴る!」「私が蹴る!」(喧嘩が始まる)「キーパーが蹴る約束してたよね?(…もういい加減にしてくれ)」

「気をつけ、ありがとうございました!」「あれ、コーチ顔疲れてるよ?カンチョーブスッ」
「先生、ありがとうございました。なんかお疲れですね、うちの子がご迷惑をおかけしてすみません」
「全然余裕っすよ!(…もう無理です)」


トレーニング時間の長さによって子どもが集中できなくなることなんて容易にわかることなのに、伝えることに手を抜くとトレーニングが上手く回らないことなんてわかっているはずなのに、お父さんコーチがいないと大変だなんてことは想像できたことなのに。

準備したつもりでも、まだまだ考えの及ばなかった部分があるのです。

「準備こそすべて」

本田圭佑選手のこの言葉が好きで学級通信にはよく登場します。口では謙虚さを謳いながらも、自分を何者かと勘違いしている部分があったからこそ中途半端な準備しかできなかったのです、きっと。あれほど、悔しい思いをしたのに。

終わった後の疲労感は、とても心地の良いものではなく、ズーンとした重さだけが頭に残る2月はじめの日曜日。

僕のnoteやツイートはいつもキラキラしていると言われます。だって、誰かに良く思われたいのは人の性でしょう?でもね、上手くいかないことの方が多いんだ。でも必死で虚勢を張ってる。誰かのためになりたい思いが強くて、必死でキラキラしてる。不安しかないよ、いつかポンコツがバレるんじゃないかって。めっちゃ必死なの。でもそれぐらいこのカテゴリーは中途半端じゃ務まらない。難しすぎませんか?

PITTOCK ROOMのライターのオファーをいただいて、これから少なくとも数記事みなさんの目に触れる機会をいただく中で、僕の本当のとこも知っておいて欲しかった。

ハッピーエンドを用意できなかった今日の悔しさを、ストロング系酎ハイで一気に飲み込むことにする。明日また元気で学校に行くために。

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