
【みんこず14・図解2147~2153】「冬来りなば春遠からじ」の図解(12/29図解追加)
みんなでことわざを図解して楽しむ「みんなでことわざ図解」(略称:みんこず)、第14回のお題は「冬来りなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)」です。ぜひ挑戦してみてくださいね!(目次の【みんなの図解】を選ぶと追加分へジャンプできます)
なお、今回のお題はこばこ | 悩みを見える化する図解セッションさんにリクエストを頂きました。こばこさん、ありがとうございます!
「みんなでことわざ図解」って何?
「みんなでことわざ図解」とは「お題のことわざを参加者みんなで図解し、それをコメント付きで紹介する」ものです。
以前から「インターネット上に、気軽に図解を練習できる場所があるといいな」と思っていたので、自分でやってみることにしました。
「みんなでことわざ図解」は下の3つが一度に得られる"一粒で三度美味しい"ものになっています。
手を動かして図解の練習ができる
図解化を通して自分視点でのことわざの理解が深まる
他の人の図解を見てことわざを多面的にとらえられる+図解の表現の参考になる

図解に「正解」はありません。自分なりに考えることでことわざの理解も深まるので、ぜひ気軽に参加してみてくださいね!
【今回のお題】冬来りなば春遠からじ
今回のお題は「冬来りなば春遠からじ」です。

冬来りなば春遠からじ
つらく厳しい時期を耐え抜けば、その先には幸せが待っているというたとえ。寒い冬が来たということは、遠くないうちに暖かい春もやってくるということから。
イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節から。
ここ数日で一気に寒くなり、まさに今の時期にピッタリのお題ですね。
部屋は暖かくしつつ、外出するときはぜひこの図解を思い出して寒さをしのいでいきたいところです。
一度は聞いたことのあることわざだと思いますが、図解すると自分の中により深く「染み込む」ので、ヒントも活用しながらぜひ挑戦してみてくださいね!
参加方法
参加する方は「#みんなでことわざ図解」のハッシュタグをつけて図解を投稿してください(投稿note内にこのnoteのリンクを貼り付けていただくとより確実です)。
なお、図解を投稿する際は下の1+2の表示をお願いします。
図解内に出典として上記サイトを表示(下記画像参照)
投稿するページに出典としてことわざページへのリンクを表示

出典の記入例
出典:故事・ことわざ・慣用句辞典オンライン「冬来りなば春遠からじとは」(https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4285.php)
上の文章を図解の下部(1.)と投稿ページ内(2.)に貼り付けてください(図解内での文字サイズは10pt程度の小さい文字でOKです)
今回の投稿期限は12/21(土)12/27(金)です(それ以降でも投稿いただいた図解は適宜ご紹介します)。
図解に慣れるコツは、なんといっても「自分の頭で考えて手を動かす」ことです。図解に”正解”はありません。ぜひ気軽に挑戦してみてくださいね!
ヒント
冬来りなば春遠からじ
つらく厳しい時期を耐え抜けば、その先には幸せが待っているというたとえ。寒い冬が来たということは、遠くないうちに暖かい春もやってくるということから。
イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節から。
この説明文のキーワードは「つらく厳しい時期」と「その先の幸せ」と言えそうです。
この2つの間には「時間の流れ」があるので、流れをシンプルに見える化する「プロセス型」か、時間を1本の線で表す「線表・タイムライン型」が相性が良さそうです。
なおヒントはあくまでも考え方の一例なので、発想をふくらませて他の表現にもぜひ挑戦してみてくださいね!
【みんなの図解】(12/29追加)
今回はあすず✍️枝葉ではなく「幹」を描く人さん、にう@コトノ葉デザイン祈承天結さんがご参加くださいました。ありがとうございます!(元noteのリンクは記事末)
元の内容は同じでも図解によって「何が重点的に伝わるか」が違うので、ぜひそこも意識しながらご覧ください。
あすず✍️枝葉ではなく「幹」を描く人さん
「対話&見える化」のサービスを提供されているあすず✍️枝葉ではなく「幹」を描く人さんは、グラフ型の図解(2枚1組)を投稿してくださいました。


横軸に時間、縦軸に気温を取ったグラフを基本に、感情の変化はイラストで表現されています。
また、1枚目の「ずっと冬だったら……」という「寒いときについ無意識に感じてしまいがちなこと」の図解も、内容を深く読み取っておりさすがです。
この表現だと、グラフの傾き+イラストで「今のつらさと将来のあたたかい幸せの変化」が重点的に伝わりますね!
にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん
カメライター&図解イラストレーターで、noteではそのときの感性を切り出して表現されているにう@コトノ葉デザイン祈承天結さんは、グラフ型の図解を投稿してくださいました。

横軸に時間、縦軸に感情を取ったグラフを基本に、冬のつらさと春の幸せをイラストでも表現されています。
春の満開の桜のイラストがとても目を惹き、「つらい今を耐えれば、幸せな春が来る」ということわざの主題にとても合っていると感じました。
また、最初は冬→春への変化が直角なのが不思議だったのですが、「「冬」が「春」に変わる瞬間って、自分が自由に決めてOKだし、今、この瞬間にだって変わることができるなあって思ったんです。」という説明文になるほど!と思いました。
こちらの表現だと、グラフの直角の変化と満開の桜+人のイラストで「幸せな春がもうすぐ来る」という前向きさが重点的に伝わりますね!
山田太郎
今回は内容からの派生含め6種類の図解で表現してみました。
プロセス型(2枚)


1枚目は「つらい冬→暖かく幸せな春」という内容をシンプルに図解にしたもの、2枚目は時間軸を伸ばしてその先にある夏と秋、そして次の年の冬と春まで図解にした派生形です。
1枚目は「今、耐えた先にある春」が重点的に伝わり、2枚目は「この先も色々あるだろうけど、耐えていればそのうち春が来る」という人生全体も含めた内容が重点的に伝わります。
2枚目の「冬」の色は白をベースにした方が他の季節と統一感はでるのですが、元のことわざの「つらい冬」を優先してネガティブなイメージの濃いグレーを使っています
サイクル型

プロセス型2枚目と同じように時間軸を伸ばして夏と秋を加えていますが、「春夏秋冬」1つずつだけにして秋から冬へ戻る形にしたもの。
プロセス型2枚目だと「人生が続いていく」という印象がメインですが、このサイクル型の表現だと「人生は1年の繰り返し」という印象が強くなります。
グラフ型

横軸に時間、縦軸に幸福度を取り、折れ線グラフで表現したもの。冬と春の背景にそれぞれ色を敷くことで、各時期の印象を強めました。
この表現だと冬から春への連続的な変化と、春の色の後味の良さが重点的に伝わります。
タイムライン型

時間を線で表すタイムライン型をベースに、「冬」を暗いトンネル、「春」をトンネルを抜けた先の明るく暖かい空間として表現したもの。
この表現だと「今、つらくて遠くが見通せなくてもそれは長く続かない。耐えた先には明るく暖かい未来がある」という印象が重点的に伝わります。
表型

現在と3か月後について、状況と大事なことをシンプルな表にして整理したもの。色でイメージを加え、時間の流れは矢印で補足しています。
この表現だと「今、つらさを耐え抜き、春になったら幸せをかみしめるのが大事」という大事なことが重点的に伝わります。
今回自分が描いた6枚の中では、プロセス型の1枚目、グラフ型、タイムライン型が個人的にお気に入りです。
今回のことわざ図解の分布

今回のお題「冬来りなば春遠からじ 」は3人全員がグラフ型の図解を作成していました(枚数はあすずさんは2枚としてカウント)。
あくまでもただの分布であり、どれが「正解」というわけではありません
図解まとめ(再掲)









あとがき
今回は年末の忙しい時期の開催でしたが、お二人の方にご参加いただき企画として形にすることができました。ありがとうございます!
さて、今回は私含めた3人全員がグラフ型を描いていました。
実はグラフ型はここ数回ほぼ毎回ヒントで登場したため今回はあえてヒントから外したのですが、こういう「時間と気持ち(or気温)」という変化するものが2つある場合にはやはり使い勝手がいいですね。
また、グラフ型という共通点はあれど、グラフの傾きや雰囲気のつけ方などにそれぞれの個性がでていて面白かったです。
なおグラフは「データ=信頼性が高い」という無意識の印象を与えます。そのため、今回のような「定性的なイメージグラフ」を仕事で使う際は「グラフはイメージ」などのただし書きをつけた方がいいでしょう(今回はnoteの個人企画なのでそこまでしなくてOK)
また、今回は「暖かく幸せな春」がキーワードだったので、アクセントカラーをいつものオレンジではなく春に合わせたピンクにしてみました。
仕事としての資料作成では依頼者の方に合わせた色を使っていますが、noteでも時には今回のようにテーマに合わせた色を使い、自分の図解の「枝」を桜の木のように広げていきたいと思っています。
今回も楽しいみんこずでした。あすず✍️枝葉ではなく「幹」を描く人さん、にう@コトノ葉デザイン祈承天結さん、ご参加いただきありがとうございました!
関連リンク(12/29追加)
今回ご参加くださったお二人のnoteはこちら。自分事としての深堀りや図解の裏話などもありますので、ぜひご覧ください。
今回のお題をリクエストしてくださったこばこさんのnoteはこちら。
図解の「型」の説明→図解パターンの説明と使用例
主催者について→詳細プロフィール
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