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【図解1870,1871】電子書籍は視覚的な圧迫感が小さい
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【グラフ型】紙の本はそのボリュームが「紙の厚さ」という目に見える形になるので、ボリュームが増えれば増えるほど視覚的圧迫感(読むのが大変そうな印象)が強くなる。
これに対し、電子書籍はボリュームが多くても「目に見えるサイズ=電子書籍上で一度に見える画面」は変わらないので視覚的な圧迫感はほとんどない。
紙の本も電子書籍も、同じ本なら基本的には実際のボリュームは同じだが、電子書籍のほうが視覚的な圧迫感は小さくなる。
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【グラフ型】1つ目の図解の内容は「実際には同じボリュームでも、一度に見える範囲で視覚的な圧迫感が変わる」と抽象化できる。
この考え方を日々の作業に応用すると「作業が多い(数日以上)場合はその日やる分以外を『目隠し』する方が、余計なプレッシャーを受けずに作業自体に集中しやすくなる」となる。
視覚的圧迫感について、日常のできごとをヒントに図解化したものです(詳細は図解こぼれ話参照)。
図解お茶会で紹介してもらった『インプット大全』という本を買い、今電子書籍(kindle)で読んでいます。
内容を見るために一度本屋さんで紙の本を手に取った時は「結構分厚いな……結構読むの大変そうだな」と感じましたが(269ページですが紙質のせいか厚く感じました)、その後電子書籍で買って読んでいるときには、この「読むの大変そうな感じ」を感じなくなっていることに気づきました。
振り返ってみると、今まで読んだ「分厚い紙の本」は、たとえ内容がよくてもどうしても「手に取ること自体」がおっくうになり、結果として読むのにかなり長い期間がかかった(時には途中で脱落)ように思います。
もちろん紙の本にするか電子書籍にするかを決める際はマーキングや検索、持ち運びなど他にも色々な要素が絡みますが、「厚い本はあえて電子書籍で買って手に取りやすくする」という考え方もあるように思いました。
また、この経験を抽象化すると、2枚目の図解のように「長い期間に渡る作業は常に全工程表示するより、その日分以外は目隠しする」というようにも応用できます。
図解こぼれ話
この図解は
電子書籍は厚い本でも視覚的な圧迫感を感じない(事実)
見た目にツラいものは見えなくする(抽象化)
ボリュームのあるタスクは「今日すること」だけ表示する(転用)
という流れで日常の気づきを転用して生まれたものです。
ちなみに、今回の転用は
元の事実:「紙の本=物理的」と「電子書籍=概念的」の比較
転用先:「全体のタスク=概念的」と「今日のタスク=概念的」の比較
というように、比較対象の性質も変わっているので、まさに抽象化したからこその発見と言えますね。
ことわざ化:目隠しは時に救いになる
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●関連リンク
図解の「型」の説明→図解パターンの説明と使用例
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