真夏の嵐山日帰り旅「バタートーストと嵐山OMOKAGEテラス」
『蛙化現象』という言葉を皆様はご存知でしょうか。
十代を中心に若者の間で流行した言葉のひとつです。恋人や好きな人がアリえない行動をして恋が冷める。これを蛙化現象だと彼らは呼んでいます。『百年の恋も冷める』という慣用句があるのになぜ蛙化現象が使われだしたのか。その発端や経緯を私は知りません。
実は私自身が蛙化現象の人間でして、好きな人がこちらに好意を示した途端に冷めてしまうというとても厄介な性格を持っています。これは恋愛だけに留まりません。何度もリピートするお気に入りのお店で店員さんやオーナーと親しい関係になった途端、足が遠のくという本当に最低な人間なんです。自分のせいで相手が不幸になってしまう。そうした気持ちが蛙化現象を引き起こしてしまうのかなって自己分析をしています。そういえば新世紀エヴァンゲリオンのシンジ君もそんな感じでしたね。ヤマアラシのジレンマでしたっけ。
『松本人志さんやバカリズムさんは露悪的だ』
本来の意味と異なる広まり方をした蛙化現象ですが、『露悪的』もどうやら二つの意味が混在しているようです。私は露悪趣味という言葉を銀英伝で知りました。しかしインターネットでは上記の意味で使われることがほとんどとなっています。本来の意味は一体どちらなのか。いつもはネットを利用するのですが今回は親の形見の古い辞書を引っ張り出してアナログ方式で調べてみました。
どうやら露悪という言葉も蛙化現象と同じように誤った(新しい)意味で広まったようです。少なくとも1990年当時に「他人や社会の欠点を曝す」という意味は存在していませんでした。私の記事を読み込んでいる方ならすでにお気づきかもしれません。私はかなりの露悪趣味です。これも自己評価が低いからそうなるのでしょうね。
些細なことでも炎上してしまう昨今。自分を卑下するのはとても有効な防衛手段です。芸能人でいえば明石家さんまさんやマツコ・デラックスさんがその手法を用いていますよね。芸能界で大成功を収めて大金持ちになったのに誰もその生き方に憧れず決して幸せそうに見えないお二人。知名度の割にアンチが少ない状況はかなり理想的と言えます。ただあんまり行き過ぎてしまうと「お前はナルシストだ」「嘘松」「悲劇ぶるな」と結局炎上騒動へ繋がります。つまるところ、なんでも程々で中間くらいがちょうどいいんですよね。謙遜とかキャラ作りではなく本当に自己評価が低い私なのでバランス調整をするためもう少し自分を褒めていきたいです。
それでは旅の続きにいきますね。
うーん、どうしよう。
足の疲労感。
時刻は12時前。
お腹空いた。
嵐山で五つの観光地を廻ったあと別の場所で昼食をする予定を立てていました。四つを巡って残すは虚空蔵法輪寺のみ。山上にあることは高校時代の遠足で一度訪れたことがあるので承知しています。おそらくそこで精根尽き果てることになるでしょう。進むべきか否か。何色かの脳細胞を活性化させます。
えーい、ここで食べちゃえ。
嵯峨嵐山文華館併設の喫茶店で軽食を頂くことにしました。先に注文して出来上がったら無線受信機が鳴るというフードコートと同じセルフサービスが採用されていました。こちらも福田美術館とは別のスタイルになっているのですね。
嵐山借景の大変美しいお庭。
枯山水庭園は波を見立てているのでしょうね。渡月橋を眺める福田美術館の喫茶店はとても素晴らしかったです。しかしこちらも全然負けていません。
ピピピッ。
カウンターで注文したものを受け取りました。
バタートーストになります。初めてのお店では口コミの評判がいくら良くても慎重になってしまう私。今回は単品にしました。サラダセット大変美味しそうだったんですけどね。またの機会に。
皆様は何枚切りの食パンがお好みですか?
私はコメダ珈琲で提供されるくらいの厚みあるパンが好みです。関西人は六枚切りが好きだってよく言われます。東京から大阪にやってきた人が阪神の話題をすれば喜ぶんでしょみたいな態度をされるとすごく腹が立ちます。悪気はないのはわかりますけれどね。みんながみんな野球ファンじゃないんだぞと強く言いたいです。
ごめんなさい、話が逸れました。
さすがパン消費量日本一の京都。実は朝食がパンだったので二食連続はさすがにどうかと心の中で自問自答していました。いやはや、アレとコレはまったくの別物ですね。今後の京都旅は必ずパン食をルーティンに組み込もう。そう思うほどの衝撃を受けました。
はぁ、美味しかった。
食器とお盆を所定の場所に置きました。元気を取り戻した私は意気揚々と出口へ向かいます。あら、お出汁の香り。おうどんも提供されていたのですね。外国語を話されていたので多分アジア系の方々だと思われます。彼らも美味しそうに食されていました。
以上になります。次回は渡月橋を渡り最終目的地へ向かいます。乞うご期待。
今回の観光スポット
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※今回の枕話は『わたしの熟成下書きⅢ』に掲載されたものを再編集しています。
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