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【hint.463】「いまの自分にもできそうだ」

今日は、昨日からのつづき。

昨日僕はこんなふうに最後を結びました。

「なんかいやだ」に出くわしたときにどうするか?

自分に対してどうするか?

目の前に相手がいるのならどうするか?

これについても、ばななさんはオモシロイ意見を聞かせてくれます。

それについてはまた明日にでも。

いやぁ、この本、続きが楽しみです。

ではさっそく見ていきましょう。

 毎日は選択の連続で、意地の悪いひっかけ問題みたいに違うことへと誘っているけれど、違うことをしなければ、違わないことがちゃんと返ってくる。
(「『「違うこと」をしないこと』著:吉本 ばなな 角川書店 2018年10月22日出版」より。以下のいずれの引用も同様。)

ここ、ここ!!

まずはこの「違うことをしなければ、違わないことがちゃんと返ってくる」ってところ。

これは、ここ最近で出逢った言葉のなかで一番好きだな〜。

逆にいうと、僕自身も含めて、「違うこと」をしてしまうことでさらに「違うこと」現実が目の前にあらわれてしまい、その末端の、些末な「違うこと」に対して何か対策を講じるという、冷静になるとなんとも滑稽な時間とエネルギーの使い方をしてしまっていることも少なくないんですよね〜。

いやいや、これ、気をつけたいですね。

 その時の答えっていうのはイエスかノーかの二択だけじゃなくて、断るにしても、受け入れるにしても、自分のキャラクターに合ったいろんな手段がありますよね。
 言葉でハッキリ「いやです。なぜなら私はベジタリアンだから」みたいに言うのか。それとも、ひと口だけ食べて「ううっ」ってトイレに駆け込んで、そのまま帰っちゃうのか。そうじゃない中間の道だって合って「すみません。お昼におなかいっぱい食べちゃって、半分しか食べられません」とかね。あるいはパッと気持ちを切り替えて、食べてみたら意外と美味しかったというのもある。
 そのいろんな手段というのが、その人それぞれの個性。
 ブログやインスタグラムを見て「みんな、こうしてる!」っていうのとは違う。そういう誰にでも当てはまる正解じゃなくて、人それぞれ、自分のやり方を考えていくっていうのが、人生の道というもの。

そしてここ。

実際に「違うこと」を目の前にした時に、どのように振る舞うのかについて、具体的なパターンをいくつかあげてくださっています。

そして、この具体的なパターンが、とても実生活の匂いがして好きです。

 その時の答えっていうのはイエスかノーかの二択だけじゃなくて、断るにしても、受け入れるにしても、自分のキャラクターに合ったいろんな手段がありますよね。
 そのいろんな手段というのが、その人それぞれの個性。
 そういう誰にでも当てはまる正解じゃなくて、人それぞれ、自分のやり方を考えていくっていうのが、人生の道というもの。

そして、これらの部分。

あらためて「気をつけないとね」と感じた部分でした。

なにかって言うと、これって、僕がふだん採用している枠組みでいくと、「アドラー心理学(個人心理学)」における「ライフスタイル(生き方のクセ・特徴)」と読み換えることができるんですね。

僕自身や、アドラー心理学を学んでいる仲間たちが提供している「ライフスタイル診断」においては、クライアントの方からの「いまの生活で困っていること」だったり、「そんなに大きく困ってはいないけれど、どんな環境にいっても、なんだかいつも同じような関係性になっちゃうのよね〜」のような意見や相談が寄せられます。

そんな時に、僕たちがどんなふうに関わらせてもらうのかっていうと、たとえば「今まで無意識でしていた選択に気づいてもらう」とか、「そのタイミングで他の選択をすることも不可能ではない、ということを伝える」とか、「今とは違う日常や人生を送りたいのであれば、どの部分をどんなふうに変えられそうですか?と問いかけてみる」とか、そういった感じでしょうか。

こちらから、「僕としては、この部分をこうしたらいいのかなって思いますね」とは(あまり)しない。

それは、こちら(カウンセラー自身)の「ライフスタイル」の型に、クライアントの方をはめ込むようなことだから。

目の前にクライアントの方がいらっしゃるケースでは、そういう関わりは(あまり)しないのかなって思います。

まずは「いまの自分にもできそうだ」と感じる変化を選びとってもらう。

そういった関わり方を、引き出しのひとつとして、いつも忘れてずに持っていたいなぁと思います。

今日のあなたにも、「違うこと」をしないでいられる時間がたくさんありますように。

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