真実と自由:タッカー・カールソンが語る誠実さと成長
全体の要約
Genius Networkの毎年の恒例行事「ジーニアス・アワード」にサプライズゲストとしてタッカー・カールソンが出演し、Genius Networkの創設者の一人であるジョー・ポリッシュのインタビューを受けました。そのインタビューの中で、タッカー・カールソンは、人間関係、誠実さ、霊的な気づき、そして自分の直感に従って行動する重要性を強調しながら、政治、メディア、個人的な価値観について語りました。彼は、自分の過去の間違いを認め、新しい視点を受け入れることで自由と成長を得たことを述べ、真実を語り続けることの力を信じています。
Tucker Carlson: How Joe Rogan Changed Media Forever, How Propaganda Fools People, & Advice to Trump
全文和訳:
ジョー・ポリッシュ:ご存知の通り、アメリカでは先日、大統領選挙が行なわれました。非常に慌ただしく、時には非常に対立的なキャンペーンシーズンでした。多くの人が意見を述べていますが、残念ながら、ほとんどの人は自分が何を話しているのかよく分かっていません。それは、実際にその戦場の真っ只中に立っていないからです。でも、次の特別ゲストにはその点は当てはまりません。この人物はあらゆる方面で強い反応を引き起こします。ある人々にとって彼は、主流メディアによって無視されたり抑え込まれたりする見解を恐れずに主張する強力な真実の声であり、断固たる擁護者です。一方で、彼を物議を醸す人物と見なす人々もいます。彼の意見やコメントは、反発や批判、熱い議論を引き起こしてきました。支持者として、好奇心からの観察者として、あるいは懐疑的な立場の人としてここにいるとしても、1つだけ全員が同意できることがあります。それは、タッカー・カールソンが何百万人ものアメリカ人の政治、文化、メディアに対する考え方に大きな影響を与えたということです。今日は彼に参加してもらい、洞察を共有してもらい、私の質問に率直かつ刺激的な形で答えてもらいます。彼を好きでも嫌いでも、ただもっと聞きたいと思っているとしても、とにかく素晴らしいタッカー・カールソンをお迎えしましょう。
まず最初に、この3日間、あなたの人生は一体どうだったんですか?
タッカー・カールソン:凄まじかったですね。全然予想していませんでした。私は35年近く、選挙について予測することでお金をもらってきましたが、一度も当たったことがないと思います。ええ、まさかトランプが勝つとは、しかも決定的な形で勝利し、多くの一般票を得て、明確な支持を受けるとは全く予想していませんでした。この40年間で、9/11後の選挙を除けば、一般票の過半数を得た最初の共和党候補ですよね。だから、これが何を意味するのか、まだ正確には理解しようとしていますが、大きな意味では、現在のやり方が決定的に拒否されたということです。特に若い世代によって。共和党が若い世代の支持を得た最後の選挙っていつだったか覚えていますか?
ジョー・ポリッシュ:そうですね。
タッカー・カールソン:本当に? 例えば、青い髪の娘があなたに説教している光景を思い浮かべますよね。でもその青い髪の娘がトランプに投票したんですよ。それはちょっと驚きです。まあ、彼女が青い髪であるべきではないと思いますが、とにかく彼女はトランプに投票しました。そして、トランプはヒスパニックの半数、特にヒスパニック系男性の圧倒的多数の支持を得ました。彼らがここ9年間「トランプは人種差別主義者だ」と言い続けていたのを知っていますよね。2015年から火曜日までの間に、トランプについて知っている唯一のことは「彼が人種差別主義者だ」ということでした。でも実際には、黒人有権者からの支持も上がり、ヒスパニック有権者からの支持も圧倒的でした。こんなことはこれまで見たことがありません。つまり、少なくとも彼が「人種差別主義者ではない」ことは明らかですよね。
それを踏まえると、彼の反対派は再評価する時が来たと思います。この選挙の結果は、実は人種や性別の問題ではないと思います。多くの人がその話題にはもう飽き飽きしています。そもそもそれは袋小路だったのだと思います。本当に重要な経済や戦争のような、歴史の流れを変えるものから私たちを気をそらすための心理作戦の一環だったとさえ思います。その2つの問題について、現在の政権は正気を失うほど無謀だと思います。我々は核戦争の瀬戸際にいます。なぜ? アメリカ人にアンケートを取ったら、「プーチンに教訓を与えるために核戦争のリスクを負う価値がある」と思う人がどれだけいるでしょうか? この全体の状況は正気の沙汰ではありません。そして、我々のメディアの性質上、異なる意見がまるで北朝鮮のように許されず、即座に封じ込められるので、人々は現在のアメリカの状況を十分に理解していないと思います。アメリカは世界の他の国々に比べて大幅に地位が低下し、危機に瀕しています。本当に破滅的な紛争の瀬戸際にいます。それも、少なくとも2つの戦線で負ける可能性があります。現在のバイデン政権がそれを引き起こしたのです。ニューヨークタイムズやモーニング・ジョーでその話を最後に読んだのはいつでしょうか? そんなことはありませんよね。でも人々は、物事が正しい方向に進んでいないと感じています。
国内では、バイデン政権やカマラ・ハリスのキャンペーンは、インフレが実在しない、あるいは右派メディアがそれを騒ぎ立てているだけだと思い込んでいました。実際には、データが示す通り、COVID給付金の時点から予測可能で、完全に実在していたのです。それは、9ドルのバターのように、誰もがスーパーに行けば分かることでした。しかし、彼らはそれを理解できませんでした。その代わり、ここ3年半から4年間、トランスジェンダー問題や人種問題について他人に説教することに費やしてきました。それらについて意見を持つことは自由ですが、それが国の機能にとって中心的な問題だとはとても思えません。本当に何を話しているのですか? 結果として、彼らの政治は、不幸な裕福な女性たちの政治だったと言っても過言ではありません。不幸な裕福な女性たちは、アメリカの人口のごく一部を占めるだけです。だから、その他のすべての人々がトランプに投票したのです。
さて、大人の議論を始められる時が来ました。そして私は本当に喜んでいます。これがイデオロギー的なものではないと思います。それは右派対左派、共和党対民主党という問題ではなく、大人対「科学を信じています」という看板を庭に掲げる人たちの戦いです。でも、そのような人たちは科学が何かを理解していないのです。彼らの科学の定義は「黙れ、質問するな」です。本当に? それは科学ではなく、むしろ科学の反対だと思います。ともかく、そういう人たちが負けたのです。ブルックリンやベセスダに住む人たち、そして空港で遭遇するあのうるさい人たちが負けたのです。そして、私は本当に嬉しいです。すみません。
ジョー・ポリッシュ:いやいや、それは素晴らしいですね。本当に気に入りました。もしアメリカの指導者たちに国の再建についてアドバイスをするとしたら、政治的なことでも、精神的な変革でもいいのですが、どのようなことに焦点を当てるべきだとお考えですか?
タッカー・カールソン:どちらも重要ですね。まず第一に、人種問題を過度に強調するのをやめるべきです。それは完全な毒です。日常生活でどうでしょうか。例えば、自分の配偶者や大学時代のルームメイト、兄弟、親しい友人と一緒にいるとき、誰もいないときに、あなたは人種について怒ったりしていますか? たぶん、そんなことはないでしょう。ほとんどの人は、人種や他人の性的なことについて四六時中考えているわけではありません。そんなことを考えるより、もっと他のことをしているはずです。
しかし、私たちの指導者がまたしても「人種についての議論をしましょう」と呼びかけたとしても、それは結局、一人がもう一人に怒鳴りつけ、その相手がそれを受け止めるだけの「偽の議論」にすぎません。それは国を分裂させ、人々を互いに憎ませるだけで、それこそが彼らの目的です。だから、そういうことをやめましょう。ある社会で人種的な対立を煽ると、それを解消するのは非常に難しくなります。ほとんどのアメリカ人はそれを望んでいません。彼らはまず人種を見ることはありません。それは事実です。この国は人種差別的な国ではありません。とても素晴らしい国です。見知らぬ人に道案内をしたり、迷子の犬を助けたりする国です。本当に、人々は人種差別的ではないのです。だから、そんな話をやめて、私たちが約束された「色盲的な能力主義」を取り戻しましょう。それがアメリカの基盤です。
イノベーションは、最もエネルギッシュで賢い人々が自分のやりたいことを自由にできるときに生まれます。起業家が起業でき、芸術家が芸術を創造でき、作家が文学を書き、イーロン・マスクがロケットを作ることが許されるときにです。それに彼らの肌の色や性別は関係ありません。重要なのは、彼らにそれを成し遂げるエネルギー、意欲、知性、そして十分な組織力があるかどうかだけです。これは真実です。
それから、国家の管理体制を解体しましょう。言いたくはないですが、彼らはトランプをナチスだと呼び続けています。本当ですか? アメリカの全員が血統で人種を特定しなければならないなんて言ったのは彼でしょうか? それは病的です。私たちは実際に1945年にそれを否定しました。そして今再び否定するべきです。そして、私たちの中の最良の部分を解放しましょう。モールにはマーティン・ルーサー・キングの記念碑が建っていますね。その理念に従いましょう。私たちをお互いに判断する基準は、生まれた環境ではなく、私たちの行動や人格であるべきです。それこそがアメリカの約束なのです。
また、私たちは教育制度を、最も学習速度の遅い人に合わせて設計しています。でも、もっと早く学びたい、何かを創造したいという子どもたちにも目を向けるべきではないでしょうか。すべての学校を「もっと愚かにする」だけではダメです。学びたい、創造したいという賢い子どもたちもそれを許されるべきです。彼らが自分のやりたいことをできるようにしてあげれば、驚くほど素晴らしい国が生まれるでしょう。そして、人々が互いに憎むようなことをやめさせましょう。
これらは具体的な政策ではなく、全体の方向性に関する提案ですが、私が最初に取り組むべきだと思う二つのことです。次に、世界の秩序を回復させることです。私は国際的に多く旅行をする立場として、アメリカがこの3年間、どれほど核紛争に近かったかを強調してもしきれません。本当に、崖っぷちにいました。しかし、メディアがそれを報じないため、ほとんどのアメリカ人はその感覚を持っていないと思います。実際、私たちは人類の生命が地球規模で終わる危機に直面しているのです。これは狂気の沙汰です。歴史上、これほどまでにクレイジーなことはおそらく起きたことがありません。
アメリカがグローバルリーダーであり続けるなら、世界の警察ではなくリーダーとして、善の力として機能するべきです。そのためには、かつてのように秩序と安定の力に戻る必要があります。これまでのような「終わりなき革命」ではなく。例えば「この国の指導者を排除して、うまくいけばいいな」といったやり方は、もうやめるべきです。それではうまくいきませんでした。私たちはカダフィを殺し、サダムを殺しましたが、それによってその国々は以前よりも悪化しました。リビアのトリポリでは奴隷市場が開かれていますが、そんなことを無視し続けています。そして、同じことを他の場所でも行なおうとしています。「アサドを殺せ」「プーチンを排除しよう」と言って、成功するだろうと期待する。そのようなことはやめるべきです。
ソ連がかつてやっていたことと同じです。世界中で革命を扇動し、一つの政府を打倒して、より良い政府が現れることを願う。それは現実の世界では機能しません。何か価値のあるものを作るには非常に長い時間がかかりますが、破壊するのは一瞬です。ガラス窓を割るのはほんの一瞬でできてしまいます。ガラス窓を一枚作ってみようと考えたことがありますか? そもそも、ガラス窓がどうやって作られるか知っていますか? 複雑ですよね。それは国家においても同じです。だから秩序を回復させましょう。アメリカは秩序の力であるべきです。「いいえ、私たちはあなたの天然ガスパイプラインを爆破しません」という姿勢でいくべきです。ちなみに、私たちはドイツの天然ガスパイプラインを爆破しました。それがドイツ経済を破壊しました。本当に破壊しました。ヨーロッパに行ったことのある方もいると思いますが、ヨーロッパ経済はドイツに依存しています。そしてその経済は、私たちがしたことで壊滅しました。そういうことをもうやめましょう。
永続的な革命や、現在国務省を牛耳っている狂気じみた連中から距離を置きましょう。その頂点にいるのが、愚か者でもある「最高の狂人」アントニー・ブリンケン(国務長官)です。その下にいる人々も同様です。すべてを再構築し直すべきです。私たちの役割は父性的なものです。例えば、もしあなたが父親で、家に帰って子どもたちが喧嘩をしていたら、最初に「もっと激しく戦え!」と言うような人間だったら、それはモンスターです。倫理的にも犯罪者で、悪い父親です。正しい父親なら「喧嘩はやめなさい、仲直りしなさい」と言い、状況を良くするのが本分です。
報道によれば、トランプはいつも「無計画だ」「軽率だ」と批判されています。そして確かに彼自身、その印象を強めるような行動を多く取っていると思います。しかし実際には、その逆が真実です。つい先ほどの報道によれば、トランプが選挙に勝利して最初に行なったことの一つは、ゼレンスキーとプーチンの両方と話をしたことだそうです。そして、ウクライナ戦争の結果として起きたのはウクライナという国家の完全な破壊だけであるという点を非常に明確にしました。ウクライナの何十万もの男性が戦死し、東部ウクライナは壊滅しました。本当に、ヨーロッパ最大の国が消滅してしまったのです。そして誰も勝者にはなりませんでした。この戦争には一切の利点がなかったのです。実質的にはウクライナ人に対する虐殺に等しいものでした。それを今すぐやめるべきだという話をしたのです。そして彼は両者に直接そう伝えました。それこそがアメリカ大統領がするべきことです。
一方で、この4年間アメリカを運営してきた狂人は、プーチンと一度も話をしていません。それは非道徳的です。実際にそうです。非道徳的です。世界のリーダーで道徳的な人を探してください。そんな人はいません。リーダーとは何をする人たちでしょうか? 多くの場合、彼らは人を殺します。事実、ほぼ100%のリーダーが権力を持てば、自分の道を邪魔する人々を排除します。それがリーダーの性質です。残念ながら、私はそれに反対なのでリーダーではありませんが、それがグローバルリーダーシップの現実です。だから、巨大な国を率いる「良い人」を探すという話ではありません。そんな人はいないのです。しかし、より良い結果を導ける人を見つけることは可能です。そしてその「より良い結果」とは、さらなる戦争を起こさないことです。
トランプはそれを即座に実行しました。それだけでも彼に投票する価値があります。もしトランプに投票して、周囲の人から「信じられない、そんな奴に投票するなんて。彼はレイピスト(婦女暴行者)だ」と非難されたらどうしますか? まず第一に、「具体的に誰を襲ったんだ?」と尋ねてみてください。「たくさんの人だ」と返ってくるでしょう。本当に? その「たくさんの人」の名前はどこですか? なぜ起訴されていないのでしょうか? 黙りなさい。本当に。その話をやめましょう。証拠もなく誰かを犯罪者や重罪人だと非難するのはやめましょう。「被害者の名前は?」と尋ねても、答えられません。その全体の話が狂っています。
そして大人たち、つまり国を運営する人々が最初にするべきことは、無意味な戦争を終わらせることです。無意味な戦争を煽るのではなく、終わらせるのです。トランプはそれを実行しました。ですから、その理由だけでトランプに投票した人は、自分の行動を誇りに思っても良いと私は思います。
ジョー・ポリッシュ:あなたは多くの人とインタビューをしてきましたね。最近ではイーロン・マスクや、今年の初めにはプーチンにもインタビューしていますよね。
タッカー・カールソン:そう、プーチン。
ジョー・ポリッシュ:その経験はどのようなものでしたか?
タッカー・カールソン:素晴らしいものでした。本当に興味深かったです。ただ、まず言っておきたいのは、私が誰かをインタビューする時、それはその人がこれまでに行なったすべてのことを支持しているという意味では全くありません。アメリカのメディアの問題に話を戻しますが、私は一生この業界に関わってきました。ジャーナリストの息子として育ち、この業界に55年間関わってきました。しかし現在のメディアの状況は、信じられないほど堕落していて、毒のようで、不誠実です。正直なところ、この業界の一部であることが恥ずかしいです。
もちろん、インタビューする立場であれば、世界で最も権力のある人、最も重要な人をインタビューしたいと思うのが普通です。そしてその目的は、当たり前の質問を投げかけ、その答えを国民、私の場合はアメリカ国民に届けて、自分たちで考えてもらうことです。それが私の仕事です。それなのに、国務省が気に入らない人物だから、あるいは議会の決議もないまま戦争を宣言した「老人」が気に入らないからといった理由で、その人をインタビューしないなんて、そんな考え方はおかしいです。政府が何を望むかなんて気にしません。私はアメリカ市民です。誰とでも話す権利があります。それに、どんな意見を持つのも私の生得権です。だから、私はスリランカや北朝鮮、あるいは他のどの国にも住んでいないのです。私はアメリカ人です。これがアメリカ人であるということです。
防御的に聞こえるかもしれませんが、私はニューヨークタイムズが私を「プーチン支持者」と呼んでも気にしません。ニューヨークタイムズを信じる人に対しては「まあ、頑張って」と言いたいだけです。でも、誰もプーチンをインタビューしたがらないのは少し不思議です。CIAが「そんなことはするな」と言っているからでしょうか? もしCIAが「やるな」と言ったら、私は逆にそれをやりたくなります。それが私の仕事です。
もしもあなたが「モーニング・ジョー」のセットにいて、諜報機関の指示を受けて行動しているなら、いっそ諜報機関で働いた方がいいでしょう。そして視聴者に対して「今日の番組はNSA(アメリカ国家安全保障局)の提供です」と正直に言うべきです。実際にはそうなのですから。諜報機関はアメリカのニュース報道に、一般の視聴者が理解している以上に、いや、ほぼすべての視聴者が理解している以上に、大きな役割を果たしています。このことは私も30年以上にわたって見てきたので、よく知っています。それでも誰も止めようとしないのは本当に狂気の沙汰です。そして、それを止めるのは非常に難しいことですが、私はドナルド・トランプがそれを成し遂げてくれることを祈っています。やるべきことは山積みですが、もし民主主義を回復させたいのであれば、政府が税金を使って市民に嘘をつくのを防ぐことが最優先です。
現在のシステムでは、政府が自分たちのやっていることについて国民が知るべきことを決めています。これは本質的に不正なシステムで、民主主義ではありません。むしろ最悪の形の寡頭制です。そして、この国の人々が受け取る情報、例えばGoogleを通じて、NBCニュースから、あるいは死にかけの新聞から得る情報が、どれほどフィルタリングされているか、ほとんど理解していないのが現状です。国内のニュースだけに頼っていると、世界で何が起きているのか、候補者たちが本当はどんな人なのか、全く分からないのです。それは本当に異常なことです。
私たちのオフィスではいつも議論していますが、例えば北朝鮮の農民の方が、ボストン郊外の平均的な住民よりも世界の現状について理解しているのではないか、とさえ思えることがあります。本当に議論の余地がある話です。それほどまでに情報がフィルタリングされているのです。
問題を解決するための第一歩は、自分たちに問題があると認めることです。この現状を直視するべきです。ヨーロッパの中心で戦争をしているプーチンをインタビューすることさえできないなら、それが抑制されているなら、それが抑制されていることをアメリカ政府が私のSignal(メッセージアプリ)のアカウントをハッキングし、それをニューヨークタイムズに漏洩させて妨害したことで明らかになっています。そしてそれが明るみに出ても、誰も解雇されませんでした。ニューヨークタイムズでさえ「諜報機関がジャーナリストの仕事を妨害するなんて許されない」とは言いませんでした。すべて問題なしとして扱われています。
本当に腐敗しきったシステムであり、私たちが知るすべての基盤がそこにあります。どうやって世界で何が起きているかを知るのですか? どうやって現実を知るのですか? それを知るためには、誠実な情報源、あるいは少なくとも多様な情報源が必要です。どの情報源も完全に信じる必要はありませんが、選択肢が必要です。それが「昨日何が起きたのかをミカ・ブルゼジンスキー(MSNBCの番組「モーニング・ジョー」のホスト)が教えてくれるだけ」という状況では不十分です。それではいけません。
ジョー・ポリッシュ:えーと、あなたは本当に長い間、メディアやテレビ業界に携わってきましたね。
タッカー・カールソン:1991年の8月からですね。
ジョー・ポリッシュ:すごいですね。では、どこで情報を得るべきか、何を聞くべきか、多様で正確なプロパガンダに汚染されていない教育を受けるにはどうすればいいと思いますか?
タッカー・カールソン:それはかなり難しいです。正直に言えば、私は少し極端な方向に行ってしまったので、他の人にこれを勧めるわけではありませんが、私は一切ニュースを読みません。本当にまったく読まないのです。この業界に長くいすぎて、その毒性をよく知っています。看護師に出会うことがありますが、彼らは病院の中で最も正直な人たちだと思います。そして彼らが「この病院で心臓カテーテルを受けない方がいい、命を落とすよ」と言ったら、それを信じた方がいいでしょう。彼らはその場で働いているのですから。それと同じように、私はメディアがどう機能しているかを知っているので、信用しません。
私はすべての情報を人からのテキストメッセージで得ています。また、現地で物事を見るために頻繁に旅行します。実際に目で見ることに代わるものはありませんから。ただ、自分の子どもたちにはこうアドバイスしています。「自分の直感を信じなさい」と。私たちには、真実と嘘を見分けるための非常に正確な内部センサーが備わっていると思います。誰かが嘘をついていると感じたら、それはたいてい正しいです。犬だってそれが分かりますよ。私の家に怪しい人物が現れたら、犬はその人が何を言っているのか分からなくても「怪しい」と感じて唸ります。それを見て私も「ああ、この人は怪しいな」と分かります。そういう人は夕食に招待しませんね。何をしたかは分かりませんが、気持ち悪いことは確かです。
ジョー・ポリッシュ:それはいいテストですね。
タッカー・カールソン:本当に冗談じゃなくて。
ジョー・ポリッシュ:ええ。
タッカー・カールソン:スパニエルテスト(猟犬が唸ることによって怪しい人を見極めること)に落ちたら、もうアウトです。「さようなら、変人さん」となりますよ。まあ、私たちみんなに同じ能力があります。直感は最も正直なガイドです。直感は、何かを売りつけようとしたり、選挙に勝とうとしたり、あなたをだまそうとしたりするものではありません。ただ、あなたを守り、情報を与えようとするだけです。
現代の科学では、私たちの知覚は五感がすべてだと教えられていますが、それは完全な嘘です。直感は技術的には「感覚」ではないかもしれませんが、科学が人間の経験を十分に説明できないのは明らかです。科学には想像力が欠けていますし、詐欺のようなものだと思います。それなのに、私たちは五感や直感が、Wikipedia(CIAが完全にコントロールしている)に書いてあることよりも劣っていると教え込まれてきました。でも、真実はその逆です。
誰かが話していて、その人が嘘をついていると感じたら、その人を信じるべきではありません。たとえば、ティム・ウォルツ(カマラ・ハリスと組んでいた)を見たとき、彼が何を言っているか分かりませんが、「この人、怪しいな」と感じました。証拠はありませんが、即座に「この人は嘘をついている」と分かりました。みんなそういう感覚を持っているはずです。
また、メディアが「ノルドストリームのパイプラインが爆破された。これは世界最大の天然ガスパイプラインで、ドイツやヨーロッパの経済を支えていた」と報じたとき、「プーチンがやった!」と言っていましたよね。でも本当に? 自分の天然ガスパイプラインを自分で爆破したんですか? なぜそんなことをするんでしょうか?「だって彼は邪悪だから」と説明されても納得できません。「自分を刺す以外に刺す相手がいなくなったから、自分の顔を刺した」とでも言うつもりですか?
それがあなたの言いたいことですか? それが「邪悪」というものの本質だと? ええ、つまりそういうことですね。「黙れ、お前は嘘をついている!」という感じです。私はその瞬間に、彼らが嘘をついていると分かりました。即座にです。そして、私にはそれを言う特権がありました。上司には歓迎されませんでしたけどね。最終的には解雇されましたが、それでも私はこう言いました。「それは嘘だ。お前たちは嘘をついている!」と。すると彼らはこう言います。「どうして嘘だと分かるんだ?」と。私の答えはこうです。「だって、全く筋が通らないし、お前の口が動いているからな。お前は嘘つきだと分かっているんだ。だから黙れ!」と。すると彼らは言います。「お前が黙れよ、プーチンの手先め!」とね。「分かったよ、息子さん。でもお前はまだ嘘をついている。」そう言うと、案外それが良い指針になったのです。
結局、後になって「もちろん、私たちがノルドストリームのパイプラインを爆破したんだ」という話が出てきました。そして今では、ウクライナ人がやったとか、別の言い訳をしています。でも、その議論自体がもう面白くもなんともない。プーチンがノルドストリームを爆破したわけではない。それは今や認められています。それは嘘だったんです。完全に明らかな嘘でした。
私の以前の職場で誰かがこう言いました。「どうしてそれが分かったんだ? 内部情報でも持ってたのか?」と。私はこう答えました。「いや、メイン州の自分のリビングでiPhoneを見ていただけだよ。それで『これはでたらめだ』と思ったんだ。」そして私はそのことを言う権利を完全に持っていると感じました。他の人と違って、私はそう感じることができました。「なぜそれに従わなければならないのか?」と思うんです。怯える必要なんてありません。これが私の言いたいことです。怯えるなと。何かが筋が通らないと思ったら、「ちょっと待てよ。どういうことだ?」と突きつけてみるべきです。
例えば、「女性になるには自分でそう宣言するだけだ」と言われたとしましょう。「その仕組みを説明してくれ。DNAが変わるのか?」と聞けばいい。「黙れ、トランスフォビア(トランスジェンダーの人々に対する嫌悪感や恐怖感などの否定的な感情や価値観)だ!」と返されるかもしれませんが、それでも「いや、分かったよ。でもどういう仕組みなんだ? ゆっくり話してくれ、理解したいから」と聞き続ければいいのです。どんな主張でも同じことです。それがあなたにとって筋が通らないなら、話している相手がそれを説明できないなら、それは嘘をついているか、本人も理解していないかのどちらかです。どちらも同じことです。それを受け入れる必要はありません。
そして、もし社会全体が「嘘を受け入れない」と決めたらどうなるでしょう。社会全体が「お前の嘘には付き合わない」と決めたら、それだけで変わります。例えば、私は中年の大人です。税金を払い、子どもが4人います。そんな私が「なぜお前たちの嘘に付き合わなければならないんだ?」と思うのは当然でしょう。「絶対に付き合わない」と断固言うべきです。「ワクチンは安全で効果的だ」と言われても、「いいや、私は打たない」と言えばいい。「どうしてか? それは私の自由だからです。」これが父親としての仕事です。私は何度も「嫌だ」と言ってきました。例えば、「変な犬種の雑種は飼わない」と言ったり。「でもみんなアレルギー対応の犬を飼ってるよ!」と言われても「いや、どうだろうね。私は飼わない」と返すだけです。それで問題ありません。
このように、いろいろな要求に対して明るく「嫌だ」と言うことができます。相手はヒステリックになってあなたを非難するかもしれませんが、ただ「いやだ」と言い続ければいいのです。そして、もし2億人くらいがそう言ったら、突然、こうなります。「じゃあ、シーズーとプードルの雑種は諦めるか。」それだけの話です。
次にまたよくあるパターンが起きたとき、例えばミネアポリスのコンビニで偽の20ドル札を使おうとした男が、外で薬物過剰摂取で亡くなり、それがなぜか「あなたのせいで彼が死んだ。だから国を完全に変える必要がある」と言われるとします。そして、テレビに出てくる牧師やニッキー・ヘイリー(2024年3月6日に共和党の大統領候補者指名争いから撤退)といった人たちが「革命が必要だ」と言い始めるとします。でも今の時点で、もっと多くの人々が「嫌だ」と言えるようになっていると思います。
中国からウイルスが出てきた時も同じです。それが明らかに私たちが資金を提供した研究所から出たものであることが分かっていても、「この薬を強制的に接種させる」という話になる。しかもその薬には十分なテストがされていないし、製薬会社には訴訟の免責が与えられている。こうした話に対しても、もっと多くの人々が「嫌だ、どうだろうね」と言えるようになるべきです。「打ちたいなら打てばいいよ。でも私は絶対に打たない。」それだけで十分です。
私はジョージ・フロイド(白人警察官によって殺害された黒人男性)の死についてもそうです。彼の死は悲しいことです。そして、この年だけでも10万人以上のアメリカ人がフェンタニル(鎮痛剤として使用される薬物)の過剰摂取で亡くなっています。彼らの死も悲しいです。しかし「ジョージ・フロイドは制度的な人種差別によって殺された」と言われても、それは違います。それを受け入れるつもりはありません。
私はあなたたちの嘘をこれ以上受け入れるつもりはありません。どんなに非難されても、どんなに脅されても、全く恐れていません。なぜなら、恐れる理由がないからです。あなたたちは人生で何も築いたことのない負け犬だからです。どうしてそんな人に説教されなければならないのでしょうか? 私は大人です。黙れと言いたい。それは本当に良い態度です。非常に役に立つ、攻撃的でない姿勢です。AR-15(銃)を持つ必要はありません、ただし持っていた方がいいですが、それを振り回して「俺の冷たくなった死体から奪え!」と言う必要はありません。いや、もしかしたらその時が来るかもしれませんが、少なくとも今はそんなことをする必要は全くありません。ただ、明るく「嫌だ」と言えばいいのです。「嫌だ」とね。「フェンタニルの過剰摂取?」「ワクチンは打たないよ。」と。「ごめんね、でも嫌だよ。」それで十分通じます。
ジョー・ポリッシュ:質問してもいいですか? 看護師や、プレッシャーを受けたり、プロパガンダにさらされて、選択の余地がなくなり、職を失うかもしれない状況に追い込まれた人たち、特にシングルマザーなどについてですが、こうした人々にはこれから何が起きると思いますか? また、あなたが望むことは何ですか? そして、プロパガンダがどう機能するのかをぜひ説明してもらいたいです。
タッカー・カールソン:今後起きることについて言えば、私の親戚の一人が、こうした訴訟に関与しています。彼は商業航空のパイロットでした。先ほど彼からフライト中にテキストが来たのですが、ミシガン州の陪審員が、ワクチンを接種しなかったことで解雇された女性に何百万ドルもの賠償金を支払う判決を下したそうです。私は、これが全国的な流れになることを望んでいます。あの嘘とヒステリーの嵐の中で人生を破壊された全ての人が救済されるべきです。本当にそう願っています。
さらに、議会がただちにワクチン製造会社への包括的な免責を撤廃することを望みます。これは理解できません。私はずっと製品を売る仕事をしてきました。考えてみてください。ある製品があって、政治家を説得して国民にその製品を買うことを強制させる。文句を言う人は解雇され、訴訟を起こすこともできない。これは詐欺ではないと言えますか? ちなみに、私はワクチンを攻撃しているわけではありません。良いワクチンもあるでしょう。私は接種しませんが、他の人が接種するのは構いません。でも、この状況自体が詐欺です。
この仕組みが詐欺ではないというなら、どうしてそうではないのか説明してください。この国では誰にでも何にでも訴訟を起こせます。だからこそ、遊具のある公園がなくなったんです。覚えていますか? メリーゴーラウンドを。あれは素晴らしかった。でも今ではもうありません。訴訟でメーカーを潰す弁護士たちが原因です。そして、これがアメリカの良いものをいくつも台無しにしてきたのです。
カリブ海に行ったら、ヨットが並ぶ港に行ってみてください。最大の船のオーナーがどんな職業か尋ねてみると、驚くほど多くが弁護士だったりします。タバコ訴訟やアスベスト訴訟、あるいはベビーパウダー訴訟などで巨万の富を得た人たちです。
私は弁護士を全員攻撃するつもりはありませんが、それでも言いたいです。他のどんなビジネスでも毎日直面しているリスクを免れるのは、なぜ製薬会社だけなのでしょうか? 家の玄関先で配達員が転んでも訴えられる可能性があるのに、アルバート・ブーラ(ファイザーCEO)や他の製薬会社の幹部たちは、議会の決定により免責されています。このシステムはただちに撤廃されるべきです。「競争できないから」と言いますが、安全なワクチンを作れば良いのでは? 他の人々と同じリスクを背負うべきです。
この問題について話し始めたら止まらなくなりますが、こんな状況があるなんて本当におかしいです。「科学に反対なんだろう」と言われますが、全く違います。私はむしろ科学を信じています。科学を信じているなら、データを見せてください。例えば、誰が被害を受けたのか、誰が接種しなかったのか、どんな試験が行なわれたのか。そういった情報はすべて非公開になっています。透明性を確保することが、政府の正直さを取り戻し、汚職をなくす唯一の方法です。
なぜ62年も経った今でもケネディ大統領暗殺のすべての資料が公開されていないのでしょうか? 9/11から23年経った今もファイルが機密扱いされています。なぜですか? 私は9/11で友人を亡くしました。あの日は私の人生を完全に変えました。それでも、何が正確に起きたのか知ることができないのはなぜでしょう? それに答えるべきです。政府は私たちのものです。解雇されない連邦官僚ではありません。私たちが所有者です。
アメリカには10億を超える機密文書があります。こんな状況にいる国は、極めて腐敗した国です。そして、世界中の誰もがそのことを知っています。ただし、アメリカ人だけが自国が腐敗していると気づいていません。それでも、これは非常に簡単に解決できます。全ての9/11関連文書を公開すべきです。
「黙れ、陰謀論者!」と言われるかもしれませんが、いや、違います。本当に陰謀論を生み出したくないなら、何が実際に起きたのかを隠す秘密のカーテンを引くのをやめるべきです。なぜ全てを話すのを恐れているのでしょう? なぜ真実を伝えるのを恐れているのでしょう? これはすぐに解決できます。ただ証拠を見せてください。私たちにはそれを見る権利があります。道徳的な権利があります。それを私たちから隠す道徳的な権利は彼らにはありません。
私がこの政権に対して密かに望む唯一のことがあるとすれば、それは大規模な機密解除です。そして、彼らが何をしてきたのかを明らかにしましょう。ウクライナに送った1000億ドルがどこに行ったのかを調べましょう。監査は一度も行なわれていません。それを機密解除したくないのはなぜですか? 理由は簡単です。それが詐欺だからです。
だから私は、ロバート・F・ケネディJr.が、この政権の一部になることに本当に感謝しています。彼はあなたとも以前お話ししたと思いますが、私は彼が内閣の一員になると思っています。彼の存在が、秘密主義の代償を私たち全員に思い出させてくれることを願っています。彼の家族の2人のメンバーが殺されました。しかし、その関連文書を見ることすらまだできません。それはなぜでしょう?
そして、公衆衛生に関連するすべてについて完全な透明性がないのはなぜですか? 本当の答えは何でしょう? 答えはこうです。彼らは嘘をついており、嘘をつくことが許されるべきではありません。私はそれが変わることを願っています。
ジョー・ポリッシュ:では、いくつか聞かせてください。まず、ジェフリー・エプスタインのファイルについてです。それから、P・ディディの件についてはどう思いますか? これからどうなると思いますか?
タッカー・カールソン:うーん、最初に言っておくべきなのは、私はワシントンD.C.で暮らしていました。父が連邦政府で働いており、かなり高度な機密性のある仕事をしていました。高校時代にワシントンD.C.に移り住み、50歳になるまでそこにいました。そのため、私はそのシステムの中で育ち、それに染まっていました。それが間違っているとは思いもしませんでした。ケネディ暗殺やジェフリー・エプスタインの「明らかに自殺」について疑問を持つなんて、私が最後の人物だったでしょう。何も知らなかったのです。これは、アルコール依存症の配偶者がいるようなものです。そして離婚した後になって、周りの人が「実はあなたの夫はアル中だった」と教えてくれる感じです。「全然気づかなかった」とね。つまり、近すぎるとその輪郭が見えなくなるのです。
エプスタインが亡くなったとき、私は彼を知っている人をたくさん知っていました。本当にたくさんです。幸いにも私は彼に直接会ったことはありませんが、彼を知る人を10人以上知っていました。ジェフリー・エプスタインは、私が住んでいた世界では特別に悪質な人物とは見なされていませんでした。正直に言うと、彼はニューヨークのフィフス・アベニューにある家で、元イスラエル首相や元大統領、その他の興味深い人々が集まる、いわば回転式のサロンを主宰する「面白い人物」という程度の認識でした。
だから、彼が亡くなったときは、「可哀そうに、刑務所で自殺したんだ」と思いました。しかし、彼の兄弟から突然電話がかかってきて、「彼は自殺なんてしていない」と言われたんです。それを聞いて本当に驚きました。最初は兄弟が狂っているのではないかと思いました。しかし、この出来事をきっかけに、数年間にわたる調査が始まりました。そして最終的に分かったのは、ジェフリー・エプスタインは殺されたということです。
それも、全米で最も厳重に管理されたマンハッタンの連邦拘置所内で殺されたのです。拘置所の中でも最も厳重な区域で、彼が殺されたのです。一体どうしてそんなことが可能だったのか? 明らかに他の受刑者によって殺されました。しかし、彼の階にいた他の8人の受刑者が誰だったのか、その詳細は一切明らかにされていません。死因についての調査も行なわれておらず、当時の司法長官ウィリアム・バーはこの件を明らかに知っていました。しかし、彼は嘘をつきました。それを私は公の場で指摘しましたが、彼から反論を受けました。それでも、これは事実です。彼は嘘をついています。
これは一体どういうことなのでしょうか? 考えてみてください。私は全てを理解しているとは言いませんし、分からないことが多いです。でも、嘘を見抜くことはできます。そして、この件については彼らが嘘をついています。もし嘘でないなら、なぜ調査が行なわれないのでしょうか? 調査は一切行なわれていません。
それは非常に重大な問題です。エプスタインの監視映像はどこにあるのでしょうか? ニューメキシコの家、カリブ海の島、フィフス・アベニューの邸宅には全て映像が残されているはずです。それらの映像は今、連邦政府の手中にありますが、なぜ公開されないのでしょうか? 答えは簡単です。それが巨大なブラックメール(恐喝)作戦の一部だったからです。さまざまな諜報機関が、著名人を政府の支配下に置くために行なったものであることは明らかです。もちろん、みんな知っていますが、誰もそれを口にできません。
ある友人とこの件について話していたとき、彼がこう言いました。「マンハッタンの連邦拘置所で誰かを殺し、そのまま逃げられるなんて、普通じゃない。そんな人に逆らわない方がいいよ。」それは正論ですが、それでも声に出して言う価値はあります。透明で誠実な国に生きることには価値があります。このような腐敗があり、目の前で犯罪が行なわれても何もできない状況は悪いことです。人々を無力にし、偏執的にさせ、「全てが嘘だ」と感じさせる社会を生み出してしまいます。そして今、私たちはそのような社会に生きています。
過去2年で、100人くらいの人にこう言われました。「お前は月面着陸を信じない陰謀論者になってしまったんだな。」でも、もしそのように感じないなら、それは認めたくないだけで、実際には感じているはずです。そんな状況で生きるのは良いことではありません。そんな国は望ましくありません。
物事がほぼ見たままであり、人々が正直で率直である国が望ましいのです。大きな過ちを犯したときは、それを認める。家族のような関係性を持ち、人々が率直で優しく、複雑な嘘や欺瞞がない国を目指すべきです。ジェフリー・エプスタインを殺したような闇が蔓延するのはあまりに暗い話です。もうこんな状況は終わりにしましょう。
ジョー・ポリッシュ:最後に関連する質問を。セレブたちは、大統領選挙で以前ほど影響力がないように見えますね。彼らが思っていたほどの力はなかったのではないでしょうか?
タッカー・カールソン:ええ、ディディのパーティーの目的はカマラ・ハリスへの支持を集めることだったのだと思います。ただ、これには本当に驚きました。ワシントンで暮らしていたとき、そんな話は完全に馬鹿げた陰謀論だと思っていました。私は一種のエンターテインメント業界に関わる仕事をしていましたし、テレビで働いていたこともあって、多くのエンターテインメント業界の人々を知っています。また、諜報機関や政治の世界の人々もたくさん知っています。でも、時折こんな話を耳にしました。「彼らは全員、操られている。ファイルがあるんだ」と。それを聞いて私は「何言ってるんだ、この狂人め」と思っていました。「水道水のフッ素が悪いとか言い出すつもりか?」みたいな。でも実際には、フッ素も本当に問題があるんです。狂ってますよね。
いずれにせよ、それは実際に真実なのです。しかも、私はそれを推測で言っているのではなく、実際に関与している人々を知っているからです。例えば、下院の諜報委員会に所属しているとします。この委員会は、CIAがアメリカの政治に干渉したり、不適切な人を暗殺したり、不当に金儲けをしたりしないよう監視する責任を負っています。連邦職員が金儲けをすることは許されていないはずです。また、CIAがメキシコの麻薬カルテルと結託していないか確認するのもその役割です。しかし、諜報委員会のメンバー自身がほぼ確実にこれらの機関に監視されています。私はそれを推測しているわけではありません。その機関を率いたことのある人物が自分は監視されていると言っていました。そして一部は既に明るみに出ています。それは全く受け入れられないことです。
同じことが文化的なインフルエンサーにも起きているのは明らかです。なぜそうならないでしょうか? エンターテインメント業界だけでなく、文化的な影響を持つ広範な分野、特にニュース業界にも、そういった支配下にある人々が大勢いるのは明白です。独立しているように見える人がどれだけいるでしょう? 不安げで、何かに怯えているように見える人はどれくらいいるでしょう? 例えば、ジミー・キンメル(司会者)を見ると、「彼に何が起きているか分からないけど、彼は明らかにとてもナーバスだ」と感じます。かつて彼が好きでしたが、今では「ああ、彼は何かを心配している」と感じるようになりました。他の多くの人々についても同じように感じます。
ディディについて全ての詳細を知ることはないかもしれません。ディディにも会ったことはありませんし、彼の有名なパーティーに行ったこともありませんが、行かなくて良かったとも思います。ただ、彼のパーティーに参加した人をたくさん知っています。それが正確に何だったのか分かりませんが、少なくとも一人のエンターテイナーがコントロールされていたことは知っています。そのようなことは現実です。それは絶対に真実です。そして、それを否定する理由はありません。
力を維持するために人々に圧力をかけて物語を強化させることは、当然のように行なわれます。世界を運営するということは、莫大な権力とお金が関わります。それを軽視してはいけません。人々は酒屋を800ドルで強盗するために終身刑を覚悟するのです。それを考えれば、文脈が少し見えてくるでしょう。
ジョー・ポリッシュ:それでは、この男性、オレンジの服のシー・バブスと青のダンが座っていますね。彼らは「ストラテジック・コーチ」という高レベルのコーチンググループを運営しています。ダンは「DOS対話」と呼ぶものを持っています。これは「危険(Dangers)、機会(Opportunities)、強み(Strengths)」について話すものです。で、あなたは今ニコチンを摂取していますよね? 一体どうしたんですか?
タッカー・カールソン:はい、摂取しています。
ジョー・ポリッシュ:これが「アメリカを健康にする計画」の一環ですか?
タッカー・カールソン:実際その通りです。既にいろいろ突飛なことを言ってきたので、完全に自分の信用を落としたくはありませんが、ええ、タバコからタールを取り除き、ニコチンだけを分離すれば、まあ、医学的な主張をすることは許されていないのでこれ以上は言えませんが、私にとっては良い選択です。ええ、確かにそう思います。
ジョー・ポリッシュ:分かりました。では次に、危険、機会、強みについてお伺いします。今、私たちの国が直面している最大の危険は何だと思いますか? そして、最大の機会、そして私たちが持つ最大の強みは何だと思いますか?
タッカー・カールソン:最大の危険は、イランとの戦争です。これが最大の危険だと断言できます。多くの人がそれを望んでおり、政治システムに巨額の資金が投じられて戦争を実現しようとしています。しかし、それはアメリカにとって災害になります。念のため言いますが、これはイランを擁護しているわけではありません。こういう話をするとすぐに、「お前はプーチンの味方だ」だとか言われますが、私はシーア派の指導者たちの味方でもありません。私はエピスコパリアン(米国聖公会信徒)ですからね。イランに特別な愛着があるわけではありません。ただ、イランとの戦争はこの国を破壊するでしょう。そして、戦争になる危険性は非常に高いと思います。これは事実です。いずれ分かるでしょう。
これが主な危険ですが、もちろん経済的な混乱も起きるでしょう。一週間前なら、国内の不和が大きな危険だと言っていたでしょう。でも、この選挙結果を見て、国内はむしろ団結していると感じています。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。
タッカー・カールソン:本当に感謝しています。選挙結果を見てみると、ちょっと驚きますよね。例えば、ミシガン州南東部ではムスリムが圧倒的にトランプに投票しました。ブルックリンでは正統派ユダヤ人が圧倒的にトランプに投票しました。「何それ?」と思うでしょう。でも、すごいことです。ジョージア州北部では白人右派がほとんどトランプに投票し、アトランタ中心部の多くの黒人男性もトランプに投票しました。
ジョー・ポリッシュ:アーミッシュもですか?
タッカー・カールソン:アーミッシュもトランプに投票しました。フロリダ中部では、砂糖農園を所有している人たちも、農場で働いているサトウキビを刈る人たちも、みんなトランプに投票しました。つまり、この結果には何かがあるのです。ちなみに、これはトランプだけの話ではありません。選挙で多数派が何かに投票するということは、それだけで以前にはなかった団結が測れるわけです。それが「マンデート(国民の支持)」というものです。つまり、ほとんどの人がこれを望んでいるということです。これは素晴らしいことです。共通の目標が、私たちの違いよりも強く、重要であることを意味します。それを再認識できるのは本当に素晴らしいことです。
これは私たちの主な強みです。そして、経済が低迷するかもしれない状況に向かう中では、統一された国が必要です。内部で争いを抱えながら急速に貧しくなる国は望ましくありません。大恐慌の時代に革命を回避できたことを思い出してください。当時はその結果が確実ではなかったのです。アメリカには本当に過激な運動がありましたが、それでも1939年から1941年にかけて、この国は非常に印象的で素晴らしい方法で団結しました。それをずっと心配していましたが、今はあまり心配していません。それが私たちの強みです。
次に機会ですが、アメリカには多くの問題があります。この4年間でその問題は非常に深刻になりました。バイデン政権が導入した移民政策、国境を開放し、1500万人の外国人を受け入れるなんて、全く常軌を逸しています。これも悪いことです。また、2022年2月に始まった対ロシア制裁、SWIFT(国際送金ネットワーク)からロシアを追い出したことで、米ドルは第二次世界大戦後のどんな出来事よりも大きな打撃を受けました。
しかし、それでも米ドルは依然として他に代わる選択肢がない状況にあります。アメリカには多くの問題がありますが、比較するとどうでしょう? ヨーロッパ? カナダ? オーストラリア? アメリカは私が定期的に訪れるどの国よりもまだ良い状況にあります。それは大きな利点です。そして、それを忘れてはいけません。
アメリカ人がもう一度「自分たちの国は素晴らしい」と感じられるようになればいいのです。これは態度の問題です。人が自信を持っているとき、つまり、自分が正しいことをしている、自分の行動に誇りを持てると感じているとき、どんな仕事でももっと効果的に取り組めます。反対に、不安で自己嫌悪に陥っているときは、どんな日曜の朝も生産的ではないでしょう。
ですから、アメリカにはまだ活用されていない多くの可能性が残っています。エネルギー資源も世界と比べて驚異的なものがあります。私たちにはたくさんの利点があるのです。それをアメリカ人に感じさせ、私たちは何も恥じることがないことを教えるだけで十分です。「この国は制度的に人種差別的だ」などと繰り返し言うのをやめさせましょう。「アメリカは素晴らしい」と自信を持たせれば、それほど多くの努力をしなくても、この国を再び素晴らしい国にすることは可能です。本当にそう思います。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。では、それについてまた話すとして、まずQ&Aセッションをこの後に行ないますね。それと、あなたのアルコール依存症について伺います。以前、自分を「機能するアルコール依存症」と呼んでいましたよね。飲んだり、パーティーに出たりしていた頃に、どんな変化があったのでしょうか? どんな「スイッチ」が入ったのでしょう?
タッカー・カールソン:私がしたことは、お酒をやめたことです。それがとても効果的でした。
ジョー・ポリッシュ:何がきっかけでやめたのですか?
タッカー・カールソン:私の場合、オフィスの机に座ってキャメルのタバコを吸っていたときのことでした。あの時のことは忘れません。ちなみにそのタバコもやめました。チョコレートの風味がする短いタバコで、とても美味しかったんです。信じられないかもしれませんが、素晴らしいタバコでした。それで、日曜日の朝、二日酔いの気分でタバコを吸いながら座っていると、神からの声だと思うのですが、「やめるべきだ」と言われたんです。その時、妻は4人目の子どもを妊娠していて、出産予定日まで10日でした。その声が「飲むのをやめないと、すべてを失うことになる」と言っているように感じました。そして私はそれを信じました。
自分が特別な人間だとは思いません。ただの普通の人間で、少し平均以上のIQを持っているだけで、特に洞察力があるわけでもありません。でも、その声を聞き、それに従い、お酒をやめました。そして、それが私の人生を完全に変えました。
禁酒について話すときに、他人を裁いているように聞こえたり、リハビリ施設でよくあるような偉そうな説教をしているように思われるのは避けたいのですが、実際のところ、この国の大きな問題の一つは、みんなが何かしらの薬物やアルコールに依存していることです。みんな何らかの薬を飲んでいます。例えば、SSRI(抗うつ薬)やアデロール(覚醒剤の一種)などの薬を日常的に使っています。「飛行機に乗るからザナックスを飲もう」みたいな感じで。それは正気の沙汰ではありません。
かつて私は毎日大麻を吸っていました。その経験から言えるのは、大麻は人を受け身で愚かにします。それを言うと怒る人もいますが、「いいから黙れ」と言いたいくらいです。大麻を吸うのは人生の問題から逃げる手段にすぎません。それでは解決にはなりません。人生は素晴らしいもので、大麻に頼るよりも向き合うべきです。
シラフでいることは本当に素晴らしいことです。実際、そんなに難しいことではありません。そして、シラフでなければ、自分が生まれてきた目的を達成することは絶対にできません。それは事実です。アルコールや薬物を使えば使うほど、自分は弱くなります。それに反比例するように、真実を語り、恐怖に向き合うほど、自分は強くなります。これは人生の基本であり、誰もが知っておくべきことです。
男性にとっては、例えば怒った妻に向き合うことも同じです。妻が怒っているとき、ゴルフに逃げたり「彼女はただのヒステリーだ」と片付けたりしても問題は解決しません。むしろ、妻の話をしっかり聞いて「何が問題なのか教えて」と尋ねるべきです。3分ほど耐えれば解決の糸口が見えてきます。妻はゴルフに逃げないで自分の話を聞いてくれた夫を尊敬するでしょう。それがあなたを強くします。逃げたり、大麻を吸ったりするのは、自分を弱くするだけです。
また、薬物については、シンガポールや日本のように厳しい対策を取るべきだと思います。これを「完全サウジ方式」とでも呼びたいくらいです。シンガポールでは空港で市民に対して薬物検査が行なわれ、陽性の場合は6か月間リハビリ施設に送られます。婚約していた人がリハビリに行った間に婚約者が別の人と結婚したという話も聞きました。薬物使用に対する厳しい対応は、実際には良い結果を生むことがあります。
ジョー・ポリッシュ:それはすごい話ですね。
タッカー・カールソン:滑稽ですよね。実際、それは薬物乱用を防ぐかなり強力な抑止力になると思います。厳しい政策ですが、他と比べたらどうでしょうか? 例えば、フェンタニルの過剰摂取で歩道で死んでいく人たちを放置するのと比べてみてください。最近、都市を訪れたことはありますか? 人々が歩道で薬物を過剰摂取して死んでいくのを許すことは、完全に残酷で非人道的で、この国の名誉にかかわる問題です。それには何の優しさもありません。それは憎しみです。もし誰かを愛していれば、そんなことを許すでしょうか? 絶対に許しません。自分の子どもがそうなったらどうしますか? ラジエーターに縛り付けてでも、シラフに戻るまで見守るはずです。それが愛というものです。
人々を憎んでいれば、薬物を過剰摂取させます。そして、今私たちはこの国全体でそれを許し、むしろ薬物使用を奨励しています。クラック中毒者にクラックパイプを配ったり、子どもたちに大麻を与えたりしています。本気ですか? こんなことをするくらいなら、人を拘束すべきです。私は元薬物使用者として言っていますが、本当に心の底からそう思います。こういうことを許した政策立案者たちにも厳しい罰を与えるべきです。彼らは多くの人々を殺しました。厳しい罰を受けるに値します。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。それは興味深い意見です。
タッカー・カールソン:不人気な意見ですよね?
ジョー・ポリッシュ:いや、いや、そんなことはありません。それは...
タッカー・カールソン:「薬物との戦争」を復活させるべきです。でも今回は本気でやるべきです。
ジョー・ポリッシュ:確かに。ただ、私は「薬物との戦争」が...私は依存症というものが痛みへの解決策だと考えています。薬物やアルコール、性、ギャンブル、仕事中毒といったドーパミンを追求する行動は、人が感じたい何かを追い求めるか、あるいは過去のトラウマなどによるものです。そして、例えばアメリカでは世界の囚人の25%が収容されています。これは世界で最も高い収容率です。アメリカには220万人の囚人がいて、その大半が薬物やアルコールの影響下で犯罪を犯しています。そして、収容者の40%は暴力犯罪を犯していますが、残りの60%はそうではありません。多くの人が依存症なのです。だから私は、同情的なアプローチを取る一方で、ポルトガルのような政策にも興味があります。過去のデータですが、ポルトガルは薬物を合法化し、取り締まりに使っていた資金を治療に回しました。その結果、依存症の割合が半減し、暴力犯罪も大幅に減少しました。しかし...
タッカー・カールソン:私はポルトガルにかなりの時間を過ごしましたが、それは正確な描写ではないと思います。さらに言えば、私は刑務所でヘロインをやめた人を何人か知っています。その中には、収容されたことを幸運だったと振り返る人もいます。依存症というのは、あなたも経験があるかもしれませんが、私もありますが、正気ではいられない状態です。完全に狂っていて、まるで罠にかかった動物のようで、何でもしてしまいます。
ジョー・ポリッシュ:そうですね、全くその通りです。
タッカー・カールソン:そういう人たちに対するアメリカの薬物治療の実績は笑い話のようなものです。本当にひどいものです。薬物治療センターは多額の利益を得ていますが、成功率が5年以上50%を超える治療センターを見たことがありますか? 私はありません。もしそんな施設があるなら知りたいです。そしてそれを全国に広めるべきです。
唯一効果があると感じるのはAA(アルコホーリクス・アノニマス)です。なぜなら、それが人生の基本的な真実に基づいているからです。つまり、「自分の問題を解決する力が自分にはない」と認める必要があるということです。それを認めなければ、自分を欺いているだけです。だからAAは効果があると思います。ただ、意見は分かれるでしょう。でも科学に基づいて話しましょう。成功率が80%の治療センターはどこにありますか? 18%でもいいですが、私は聞いたことがありません。
ジョー・ポリッシュ:本当に成功率が高いのは、長期間の治療ですね。例えば6か月、1年、2年といったものです。ヴァルカン・アカデミーのような施設では、特に若い成人が2年間も入所して治療を受けます。そこでは非常に素晴らしい成果を上げていますが、やはり長い時間が必要ですよね。それから、イタリアには名前が思い出せませんが、ボビー・ケネディが好む回復モデルがあります。そこでは長期間自然の中で過ごし、異なる環境に身を置き、人とのつながりを重視しています。
タッカー・カールソン:確かに、それはとても良い方法ですね。ただ、さっき言い忘れたことがありました。薬物問題について怒りすぎて、気づいたらサウジ式の薬物政策を支持してしまいました。でも、もう一つ注力すべき重要な側面があると思います。それは、シラフを称賛することです。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。
タッカー・カールソン:クリアな目でシラフでいることは本当に素晴らしいことです。もちろん、それですべての問題が解決するわけではありません。酔っていた頃と同じダメな部分は残っています。でも、それが魂を癒すプロセスの始まりになります。そして、シラフでいることには多くの喜びがあります。しかし、それを称賛する人はほとんどいません。
ジョー・ポリッシュ:確かに。
タッカー・カールソン:みんな「酔っている方が人生は楽しい」と言いますが、それは完全な嘘です。全くの嘘であり、誰もそれを指摘しません。トランプはシラフです。ボビーもシラフです。私はボビーと一緒にミーティングに参加したことがあります。だからこそ、今、権力を持つ立場にいる人たち、テレビでいつも見られる人たちが、もっと自分の体験を語り、「シラフでいることが本当に素晴らしい」と言ってほしいと思います。だって、それは事実なんです。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。人を殺す薬は合法で、命を救う薬、例えばイボガインや特定の植物由来の薬は違法というのは、本当におかしな話です。私たちが「Genius Recovery」で取り組んでいるイニシアチブの一つは、毎年2万人の命を救うことです。今、10万人以上がオピオイド依存で亡くなっていますから。
タッカー・カールソン:ところで、ザナックスの過剰摂取で何人が亡くなっているんでしょうか?
ジョー・ポリッシュ:分かりませんね。
タッカー・カールソン:それが知りたいですね。ザナックスは合法な製品で、アメリカのほぼすべての女性の薬箱にありますし、大学のキャンパスでは子どもたちも持っています。大学に通う子どもがいるなら、彼らの友達の何人がベンゾジアゼピンの治療を受ける必要があるか知っていますか? 毎年、ベンゾジアゼピンやアルコールによる死亡者は何人いるのでしょう? 何千人もいます。ベンゾジアゼピンの離脱で亡くなる人も多いです。これらは合法です。精神科医はその結果をよく考えもせずにこれらの薬を処方しています。そして何の罰も受けません。私の意見では、そうした精神科医は刑事責任を問われるべきです。それは狂気の沙汰です。
サックラー家は、アパラチア地域にオピオイドを広めたことで10億ドルの罰金を払いました。しかし、ベンゾジアゼピンのような致命的で身体的に依存性のある薬を処方している精神科医には何の責任も問われません。「あれは医学的なものだから」という言い訳です。でも、あれは医学ではありません。完全に間違っています。そして、ある時点で、私たちは個人レベルでそのような人々を指摘しなければなりません。子どもにアデロールを、母親にベンゾジアゼピンを考えなしに処方して、その薬物依存、苦痛、脳への損傷を招いている精神科医は、最低でも医療免許を剥奪されるべきです。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。完全に同意しますよ。振り返ってみて、父親であることから得た最大の教訓は何ですか? 娘さんが4人いらっしゃいますよね?
タッカー・カールソン:いや、娘は3人で、息子が1人います。
ジョー・ポリッシュ:ああ、4人の娘さんがいると思っていました。すみません。
タッカー・カールソン:いえ、でも3人でも十分多いですよ。
ジョー・ポリッシュ:確かにそうですね。
タッカー・カールソン:まあ、娘たちはまるで労働組合みたいなもので、交渉しなければならない時もあります。でも本当に素晴らしい子たちです。子どもを持つことから得た最大の教訓は、すべてが結婚生活から始まるということです。結婚が幸せなら子どもたちも幸せです。結婚は家族の核となるものです。
多くの人が子どものスポーツイベントに時間を費やしすぎて、配偶者と過ごす時間を取らなさすぎると思います。もし子どもを幸せにしたいなら、まず配偶者と幸せな関係を築くことが大切です。そして、配偶者との時間を確保するには、ゴルフに行くのをやめて、耳を傾けることが必要です。
私自身の経験としては、子どもたちが成長して、上の子はもう30歳になりましたが、親として非常に忙しい時期がありました。特に子どもたちの要求が多すぎて、一緒に子どもを育てている配偶者と話す時間が全然取れない時期です。その時期には結婚生活が崩れるリスクが本当にあると思います。それは単純に浮気のような分かりやすい理由だけではなく、もっと陰湿でよくある形で、話をしなくなることでお互いを嫌いになってしまうのです。
もし子どもがいる人たちに一つアドバイスをするとしたら、子どもを少し無視してでも、配偶者を優先する時間を作ることです。例えば、毎週一度は必ずディナーに行くなど、意識して時間を作るべきです。子どもたちを幸せにしたいなら、そしてその幸せを測る指標として最も明確なものは何かというと、それは子どもたちがお互いを本当に愛しているかどうかだと思います。兄弟姉妹が親密で愛し合っている状況を作れたなら、それは親としての成功の証です。すべての親が心の中で望んでいることは、自分が残していくのは愛し合う子どもたちである、ということだと思います。
そのためには、配偶者を愛することが必要です。それが子どもたちに安定感を与える核になります。子どもたちは、すべてが大丈夫だという安心感を求めています。そして、その安心感は親の結婚生活から生まれるのです。
ジョー・ポリッシュ:それは素晴らしい考えですね。本当にそう思います。それで、あなたは非常に深刻な問題に取り組んでいますよね。あなたは非常に影響力のある人物だと思います。例えば、あなたとジョー・ローガンがどちらが最大のポッドキャストを持っているかという話はよく聞きますが。
タッカー・カールソン:ローガンはこのジャンルを作り出したんですよ。彼がジャンルそのものを作りました。実は今日、彼と話をしましたが、彼は驚くべき人物です。ただ、ローガンについて一つ言いたいのは、私はこれまでずっとメディア業界にいました。ローガンはシットコムの俳優で、スタンダップコメディアンで、MMAファイターでした。そんな彼がポッドキャストというものを始めたんです。3時間も話すんですよ。当時私は大手ネットワークでテレビの仕事をしていて、それを見て「こんなバカげたものを見たことがない」と思っていました。「MMAファイターがやる3時間のポッドキャストなんて、誰が聴くんだ?」と。でも、それがどれほど大きな影響を与えたかというと、アメリカのメディアだけでなく、アメリカの歴史そのものを変えました。
彼は完全に新しいメディアの形を作り出しました。それは、新聞やテレビを発明したのと同じくらい大きな出来事です。正直に言えば、私はそれがここまで成功するとは予想していませんでした。その成功は、アメリカ人について素晴らしいことを物語っています。それは、アメリカ人が本当に学びたがっているということです。学校でも、他のメディアでも学べないことがある中で、ローガンはただ興味深い人々と3時間話すという形を取りました。それが成功したことは、35年間メディア業界にいた中で最も希望を感じた出来事です。
ジョー・ポリッシュ:本当にそうですね。
タッカー・カールソン:ジョー・ローガンは本当に素晴らしい存在です。彼の友人であることを誇りに思いますし、メディア業界の誰よりも彼を尊敬しています。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。そして、あなたもまた、今、世界で最も影響力のあるメディアの人物の一人です。ここ1年間で起きたことは、ローガンやあなた、そしてイーロン・マスクなしには実現しなかったと思います。影響力のある人々が多くの人々にリーチしています。でも、私がこの話を持ち出したのは、あなたが非常にシリアスな問題に取り組む一方で、とても気軽な雰囲気を持っているように見えるからです。あなたは世界のリーダーたちとインタビューをしたり、自分と意見の違う人々に意見を述べたりしていますよね。そして、それをユーモアを交えて行なっています。あなたは本当に人生を楽しんでいるように見えますし、その中で非常にしっかりとした自分の中心を持っているように感じます。
タッカー・カールソン:私は自分が歴史を動かしているとは思っていません。自分の先見性や力の限界をよく理解しています。私は神ではありませんが、神を信じています。そして、それは私ではありません。これが私の幸せの根源です。私たちがやっていることは、基本的にはただの犬の吠え声のようなもので、いずれ忘れ去られるでしょう。最善を尽くしても、結局、自分の名前は記憶されず、墓も訪問されず、歴史の中では取るに足らない存在でしかありません。
自分が死ぬことを知り、それを心の中に常に置いておくことで、少し気が楽になります。世界を変えるのは自分の役割ではありません。神がそれを掌握しています。だから、自分ができることは最善を尽くすことだけです。そして、その過程で少なくとも半分は失敗するでしょうが、失敗したら謝罪して前に進めばいいのです。それだけで負担が少し軽くなると思います。
ワシントンには「世界を変えなければ」と思っている人がいますが、「せいぜい悪化させるだけだろう」と思います。彼らはただの馬鹿です。そして、私も同じですが、違いは私はそれを認めていることです。自分がそうだと分かっていることがとても肯定的で重要なことだと思います。
それと、私には犬がいます。たくさんの犬を飼っていて、一緒に狩りに出かけたりしています。私は彼らを本当に愛していますし、妻も同じです。私たちは毎日1時間はベッドで犬について話します。「彼らは本当に素晴らしいね」「本当に最高だね」という感じで。同じ話を365日繰り返しているのに、情熱も真剣さも薄れることはありません。「あの犬はすごい」「本当にそうだ」と。
これが教えてくれるのは、人生で最も美しく、深く、重要なことは、自分の身近な場所、例えばベッドの上で起きているということです。スマートフォンや遠い国、戦場、会議室、大規模な経済の動向だけが重要ではありません。目の前で舌を出して眠っている犬が、今起きている他のどんなことよりも重要です。それは自分のベッドルームで、自分の犬で、自分の妻との間で起きていることだからです。
そこにある喜びを毎日体験すべきです。そして、それがくだらないと誰かが言っても無視してください。例えば、犬がいびきをかいているのを見て大きな喜びを感じるのは、それで良いのです。他の誰にもそれを否定させないでください。
それに比べて、政治家の中には「トランスジェンダーの子どもたちを守るために世界を変えなければ」と言う人がいます。でも、まず自分の子どもに優しくし、自分の妻を幸せにし、それから犬を飼うのはどうでしょうか? もっと視野を広げるべきです。
ジョー・ポリッシュ:そうですね。本当にその通りです。
タッカー・カールソン:すみません。
ジョー・ポリッシュ:いやいや、素晴らしい話です。本当に素晴らしいです。さて、ここから観客の皆さんの質問を受け付けてもいいですか? マイクのところに来ていただいて、24分ほど時間を取りましょう。
タッカー・カールソン:いいですよ。どうぞ。
ジョー・ポリッシュ:自己紹介をしてから、質問をどうぞ。ありがとうございます。
観客1:デイビッド・アサルノです。もしトランプ大統領があなたに内閣入りを依頼したら、イエスかノーか、どう答えますか? その理由も教えてください。
タッカー・カールソン:ええと、そのようなことが起きる可能性は低いと思いますね。さっき自分で証明したように、私は自分の意見を抑えられない少し変わり者ですから、内閣に欲しい人材ではないでしょうね。内閣会議に私が出席して、「エプスタインは殺されたんだ!」とか言い出したらどうなりますか?「いや、そうじゃない」とはならないでしょう。
まあ、そもそも誰も私にそのような役職を依頼することはないと思います。私はそのような役職に向いていないですし。私がずっと嫌いで、全く尊敬できないのは、自分の得意分野を超えて行動しようとする人々です。自分が得意なことをやりなさい。ほとんどのスキルは生まれつきのものです。それを認めたがらない人が多いですが、事実です。私は多くの子どもを育てていますが、彼らを見ていると、どの子が何が得意かが分かります。おそらく皆さんも自分の子どもたちでそれを感じているでしょう。「この子はこれが得意」「この子は別のことが得意」というように。人生の目的は、神が与えてくれた自分の才能を見つけ、それを磨き続けることです。
人々が子どもたちに「これを学ばなきゃいけない」と言い続けるのは間違っています。そんなことは必要ありません。自分が自然に得意とすることをさらに磨いて、それで卓越した存在になるべきです。そうすれば、幸せで成功することができます。私もそれを自分に適用しようとしています。私は今やっている仕事が好きですし、自分が平均以上にはできていると思います。これで十分やってこれました。それ以上を望むような傲慢さは持っていません。
だから、インターネットで人気のある番組をやっているからといって、財務省を運営できるとは思いません。私はただ自分の仕事を続けて、死ぬまでそれをやり通します。それだけです。
もう一つ言いたいのは、私は政治的な人々が好きではないということです。全く信じられませんし、関わりたくもありません。トランプのことは好きですし、トランプの周りの人たちの中には好きな人もいます。でも、他人を支配する権力を必死に求める人たちには、そもそも権力を持たせるべきではないと考えています。お金を崇拝する人は破産すべきです。私はそうした考えを信じています。権力やお金を崇拝するべきではなく、他人に仕えるべきです。それを心から信じています。
だから、権力を欲しがる人たちと一緒にいるのは嫌なんです。彼らは気持ち悪いです。そんな人たちと同じ部屋にいたくないし、一緒に食事もしたくありません。彼らが隣の席に座っているだけで不快になります。それが私の気持ちです。
観客1:ありがとうございました。
観客2:タッカー、まずお礼を言いたいです。私は2017年にあなたの番組を見始めました。フォックスでフルタイムで番組を開始した頃です。本当に啓発的で素晴らしい番組でした。過去4年間で、あなたが人々に与えた影響は計り知れません。あなたがいなければ、今回の結果も実現しなかったと思います。ジョー・ローガンやイーロン・マスク、さらにはジョー・ポリッシュのような人たちが人々を目覚めさせ、主流にしました。本当にありがとうございます。家に脅迫者が来たり、家族が脅かされたりしたと聞いています。あなたは真の愛国者です。その勇気を愛しています。ありがとう。
タッカー・カールソン:ありがとうございます。
観客2:質問をしようと思っていましたが、先ほどの発言で却下されてしまいました。でも、私はあなたに強く反対します。あなたはアメリカ史上最高の報道官になれると思います!その役職を引き受けてください!想像してみてください。いや、本当に。
タッカー・カールソン:私は以前、部下の記者たちにいつも同じルールを伝えていました。「情熱を持つことは大事だが、もし誰かを好きすぎるなら、その人を取材してはいけない。なぜなら視点が完全に歪むからだ」と。妻に対してもそうです。彼女はもうすぐ56歳ですが、私は彼女に「君は本当に魅力的だ」と言います。彼女が実際にどう見えるのか分かりませんが、私にはそう見えます。これは自分が彼女を好きだからこそ、視点が歪んでいるということです。同じことが嫌悪感にも当てはまります。誰かを嫌いすぎるなら、その人を取材してはいけません。その人の人間性を理解できなくなり、怒りで目がくらむからです。
私は全国メディアに対してそのように感じています。本当に嫌いです。多くの保守派がメディアを嫌っていると言いますが、私は本当に嫌っています。なぜなら、彼らと一生を共にしてきて、彼らの腐敗をすべて知っているからです。彼らは平然と嘘をつき、人々を刑務所に送り込み、子どもたちと引き離しています。そんな人たちと一緒のブリーフィングルームにはいられません。私はただ憎悪を吐き出してしまうでしょう。でも、そんなふうにはなりたくありません。憎しみを抱く相手と一緒にいたくないのです。
だから私はその役職には向いていません。絶対にやりません。
ジョー・ポリッシュ:おお、そうですか。
観客3:こんにちは、タッカー。私はジェシカ・マクノートンと申します。あなたの勇気、リーダーシップ、そして解雇されたときの毅然とした態度に心から感謝したいです。主流メディアに「中指を立てて」見事に対応されたのは本当に素晴らしかったです。最近、あなたが霊的な体験として攻撃を受けたという話を耳にしました。また、先ほどRFK Jrが、この大きな問題は善と悪の間の霊的な戦いであると示唆していました。そこで、あなたの視点から、どのようにして地に足をつけて真実を語り、私たちが団結し続け、違いを乗り越えて、まだ「眠っている」人々を目覚めさせる手助けをするために何が必要かを教えていただけますか?
タッカー・カールソン:ご質問ありがとうございます。これは何時間でも話せそうですが、そうしません(笑)。ポイントを絞って2つのことをお話しします。
まず一つ目ですが、私たちには常に真実を語る義務があります。真実を語ることは他人を傷つける口実ではありません。「あなたは太ってるね」みたいなことを言うのは、私が言う「真実」とは全く違います。それでも私は、私たちはお互いに親切であるべきだと思います。言うべきではないこともたくさんあります。それを言う自由は尊重しますが、自分を抑制して、他人に対して残酷になるべきではありません。ちなみに、私はこのルールをいつも破ってしまいます(笑)。この1時間でもすでにそうしてしまったかもしれません。
でも、一般的に言って、私たちはお互いに親切であるべきだし、決して嘘をついてはいけません。毎朝「今日は嘘をつかない」と新年の抱負のように心に決めるべきです。そして、もし真実を語れないなら、何も言わない。それを守るだけで、自分の内面が変わります。それが、私たちが「弾丸を受け止める」存在になる瞬間です。つまり、「真実を語る」と決心した時です。
二つ目ですが、アメリカの政治が見せているものは、本当の政治ではないということに気づくべきです。これは政治の問題ではありません。これは、善と悪の永遠の戦いです。もちろん、共和党が善で、民主党が悪だと言っているわけではありません。それは単純すぎます。しかし、これらの問題の根底にあるのは、どの文化や宗教も記録された歴史の始まりから語り続けている霊的な戦いです。それは目には見えないものですが、この椅子と同じくらい現実のものです。私は個人的な経験を通じてそれを学びました。それは100%現実です。
そして、政治はその戦いの表れにすぎません。私自身、それがどれだけ邪悪なものかに驚きを禁じ得ません。「こんなにも邪悪なものがあるなんて信じられない」と思うことがよくあります。例えば、人々を殺すためだけに戦争を推進する人々。彼らは人を殺すことを楽しんでいるのです。これは事実です。リズ・チェイニー(ネオコンの主導的な政治家の一人)を個人的によく知っていますが、まさにそういうことなのです。信じがたいことですが、それに惑わされて悲観するべきではありません。邪悪は現実です。善もまた現実なのです。
これは私が妻と2日前の夕食で話したことですが、ここ5年で多くの関係を失った人がいるでしょう。この国は意図的に分断され、それは私たちすべてに影響を与えました。でも、妻が言うには、失った関係の代わりに、真実に根ざした新しい関係が生まれています。それらは浅い付き合いではなく、ほとんど家族のような深いつながりです。4年前に知り合ったばかりの人と、子どもの頃から知っている人や親族よりも深い話ができることがあります。それは本当に驚くべきことです。
これは霊的な戦いの一つの現れだと思います。そして、たくさんの人々が、特に私のように、海岸沿いの裕福で世俗的な世界で育ち、神を単なる概念だと考えていた人たちが突然、「本当に神はいるんだ」と気づき始めています。RFK Jrやトゥルシー・ギャバード(第2次トランプ政権における国家情報長官に指名されている)のような左派の人々も含めて、そう感じています。
最後に付け加えると、私はキリスト教を代表する立場にありません。もし私がキリスト教を代表するなら、それを失墜させてしまうでしょう。なぜなら、私はその信仰にふさわしい人生を送ってきたわけではないからです。でも、これが私が気づいたことであり、本当に感動的なことです。これは分裂の時代ですが、同時に団結の時代でもあります。選挙結果を見てもそう感じます。トランプが敬虔なムスリムや敬虔なユダヤ教徒の票を得たんですよ。これってすごくないですか? それはトランプの話ではなく、この時代が示していることなのです。この瞬間に感謝すべきです。私は本当にそれに感謝しています。
観客3:ありがとうございます。
観客4:タッカーさん、こんにちは。ここに来ていただきありがとうございます。ジル・ホーマンと申します。信仰についての話題も取り上げられていることを嬉しく思います。私はノースカロライナ州の代表として共和党全国大会に出席したことがあります。その大会の場で、スージー・ワイルズ(第2次トランプ政権における大統領首席補佐官に指名されている)さんから私たち代表団にブリーフィングがありました。その時、トランプ大統領がどれほど死に近かったか、そして伝統的なスピーチをしていたら撃たれていただろうという話を聞きました。
彼らの話では、直前になってトランプ大統領がヘルスケアについてのスライドを出そうと決めたそうです。それは彼が特に気に入っているスライドで、通常は集会の最後に見せるものですが、今回は集会の冒頭で見せることにしたんです。そして彼がそのスライドを指差そうと頭を動かした瞬間に弾丸が通過しました。多くの人が、あれは神の御手が働いた瞬間だと考えています。
私の質問は、フォックス・ニュースを辞めたときの話についてです。今日のテーマでもある「選択の機会」についてですが、ジョーダン・ピーターソン(臨床心理学者)は「何かを選ぶということは、同時に選ばないことも意味する」と言っています。サム・ホーン(作家)も同様のことを話しています。フォックス・ニュースを辞めた後、きっと多くの選択肢があったと思いますが、その中でどのように選択肢を絞り込み、また、どのような基準や視点で選ばなかった道を決めたのか教えてください。
タッカー・カールソン:まず言いたいのは、私はトランプが撃たれたその夜に彼と話をしました。そして、彼がよく「ナルシスト」と揶揄される理由も理解していますが、その夜の彼はまったくそんな風ではありませんでした。少なくとも私との会話の中では、自分のことではなく、群衆の人々について話していました。彼は、観客が逃げ出さなかったことを誇りに思っていると言っていました。それを聞いて「これはすごいことだ」と思いました。
私はナルシストにならないよう努めていますが、それは簡単なことではありません。特に中年の男性にとっては大変なことです。自分が顔を撃たれたら、間違いなく自分のことばかり話していると思います。でも彼はそうではありませんでした。それを聞いて「彼に何か変化が起きたのかもしれない」と思いました。その後、何度も彼と話をしましたが、確かに何かが変わったと感じます。
さて、私が解雇されたときの話ですが、私はこれまで何度も解雇されています。解雇されるたびに、特に男性にとって、少しばかりの「公の屈辱」が重要だと思うようになりました。それは特に成功した男性にとって非常に重要なことです。本当に失敗を経験することは大切です。それも、ただの崇高な失敗ではなく、少し恥ずかしいような失敗です。
若くして成功すると、例えば20代でテレビで成功すると、自分がやっていることが正しいかどうかを考える余裕がありません。「もちろん自分は正しいことをしているさ。だって成功しているんだから」と思い込んでしまい、その間に内面が腐り始めます。そしてひどい人間になってしまいます。だから、大きな失敗を経験することで、自分の内面を見つめ直すきっかけになります。
最後に解雇されたときは、1分も経たないうちに興奮していました。妻は私が解雇されたことに大喜びでした。
次に何をするかについてですが、私は計画を立てるタイプではありません。完全に直感で動く人間です。リストを作ったりすることはありません。さっきも言いましたが、私は犬が決断するように決めています。「嗅覚」で動くのです。私の犬たちは猟犬なので、狩りで鳥を探しますが、どこにいるか分からないまま走り回ります。それと同じで、私は止まらずに動き続けます。エントロピー(無秩序)を恐れているからです。
解雇されたその日にイーロンが電話をかけてきて「X(旧Twitter)で番組をやるべきだ」と言ってくれました。彼からお金はもらっていませんが、彼の提案にはとても感謝しています。それが私の人生を変えました。でも彼が言わなくても、私は何かをしていたと思います。とにかく動き続けるべきです。答えは自然に見えてくるものです。
犬のような嗅覚を保つことです。匂いが悪ければ食べない、良ければ食べる。それだけです。それが私の意思決定の仕方です。22歳で結婚したのも、多くの子どもを持ったのも、すべて直感で決めたことです。それが結局は最良の方法だと分かりました。リストを作るなんて、私はしません。「良いか悪いか」だけを感じ取り、それが私には一番合っています。
観客4:ありがとうございます。
ジョー・ポリッシュ:ありがとうございます。時間があれば、あと1つだけ質問を受け付けます。
観客5:異なる視点を持つ人々との理解を深めるために役立つツールはありますか? たとえば、共感や認知バイアス(内集団・外集団や確証バイアスなど)について理解することなど、理解を促進するために使えるものがあれば教えてください。
タッカー・カールソン:面白いですね。まるで私のキッチンにカメラを仕掛けているみたいです(笑)。ちょうどこの話をしていたんですよ。というのも、最近選挙がありましたよね。そしておそらくこの部屋にいる多くの人と似た経験をしたと思います。私はジャーナリストなので、候補者を支持することは通常ありません。でも、トランプが撃たれた後、「これはただの選挙じゃない、大きな岐路だ」と思いました。「国が本当に崖っぷちにいる」と感じて、トランプを全面的に支持することにしました。それは自分でも意外でした。トランプのためにスピーチをし、共和党全国大会(RNC)でも話をしました。集会にも参加して、全力で「私はトランプ支持だ」と言いました。これまでどの候補者にもそんなことをしたことはありません。
もちろん、私たちの周囲すべてがそれを高く評価したわけではありません。深く傷ついた人もいました。この選挙は「誰のプログラムが優れているか」という問題ではなく、「トランプはナチスなのか」というようなプロパガンダが支配していました。そういったプロパガンダを信じる人もいました。
私たちの家族ではありませんが、近しい人たちの中には「タッカーがナチスのレイピストを支持しているなんて信じられない」と本気で怒った人もいました。その人たちは本当に愛している人たちで、素晴らしい人たちなんです。ただ、意見が違うだけだったり、あるいは誤解していたりします。
では、そういう時どう対処すればいいのか? 妻と何時間も話し合いました。そして最終的に私が出した結論は、「すべての議論に勝つ必要はない」ということです。
私はプロのディベーターなので、ほとんどの人を論破できると思っています。これは私の職業で、人生をかけてディベートをしてきました。だから、「相手を論破して、すべての証拠を揃えて投げつけ、『実際、カマラ・ハリスはひどいんだ、これがその理由だ』と説明しよう」と思いました。それは簡単にできたでしょう。
でも、その時考えたのは、「人の心を本当に変える唯一の方法は、ただその人を愛することだ」ということです。つまり、しばらくの間、相手の怒りや批判を受け止めるのです。それが私の取った行動でした。可能な限り愛情を持って接し、もし自分がより人道的な立場にいると思うなら、それを自分の生き方で示すべきです。
愛を示すことで、最終的に相手の心を動かすことができるのです。個人的な関係において、教条的で上から目線の議論を持ち出しても、あまり得るものはないと思います。「ベン・シャピーロ(作家)みたいに」論理で押し切るのはうまくいかないのです。それか、私のやり方も同じです。「農務省のデータによれば…」みたいな話をするのは、効果が薄いと思います。
観客5:つまり、模範を示して教えるということですね?
タッカー・カールソン:私もそう思います。そして「幸せであること」は非常に重要な指標だと思います。議論において、どちらかの側が地に足がついていて、明るく、健全な人間関係を持ち、配偶者から尊敬され、子どもたちから愛されているなら、その側が正しい可能性が高いです。一方、もう一方が、アパートに住み、MSNBCに怒鳴りつけ、猫を無意識に撫でているような人たちなら、そちら側は間違っているかもしれません。
いや、意地悪で言っているのではなく、本気で言っています。バランスの取れた幸せな生活を送っている人たちは正しい道を歩んでいる可能性が高く、ものすごく怒っていて皆をヒトラー呼ばわりしている人たちは、たぶん間違った道にいるのでしょう。もしその人たちの「プログラム」がそんなに効果的なら、なぜ彼らはそんなに不幸せなのでしょう? なぜ彼らの子どもたちは奇妙なピアスをしていて、親を明らかに嫌っていて、妻からも尊敬されていないのでしょうか? それは明らかにうまくいっていない証拠です。
だから私は決断をする際、結果を見ます。私はホームレスの人と不動産取引をしませんし、破産した人にお金を預けません。肥満の人を自分のパーソナルトレーナーとして雇うこともありません。そして、不幸せな人々の政党に投票することもありません。だって、明らかにそれは機能していないのです。
もし人々の考えを変えたいなら、私は成功の模範を示したいです。それは「穏やかな明るさ」や「平和」、人々の「つながり」、安定した長期的な関係性を示すことです。それが私にとっての成功です。そしてその成功をオープンに生きることで、どんな議論よりも多くの人の心を動かせると思います。それが私が30年間議論をしてきて得た結論です。
ジョー・ポリッシュ:素晴らしいですね。カリー・ミーンズ(ロビイスト)やケイシー・ミーンズ(医師)とのインタビューは本当に驚くべきものでした。カリーはどこにいますか? 今夜ここに来ますよね。あなたが行なったインタビューの多くは本当に目を開かせてくれます。様々な分野で何が起こっているのかを学び、多くの視点を得られます。最近見たジミー・ドア(お笑いタレント)のインタビューも…
タッカー・カールソン:素晴らしいですね。
ジョー・ポリッシュ:興味深かったです。今年行なったインタビューで特に印象に残ったものはありますか?
タッカー・カールソン:自分が反対意見を持つと思っていた人たちとのインタビューは全部ですね。私は南カリフォルニアで子ども時代を過ごし、近所の「オーガニックピーナッツバターママ」たちをとても鬱陶しく思っていました。「クジラを救おう」とか、「毛深い脇の下」で白パンを食べるなと説教してくるような人たち。正直「もうやめて」と思っていました。でも年を重ねるうちに、実はそういう人たちが大好きだと気づきました。彼らは全て正しかったんです。
過去4、5年で私にとって最も美しく、報われた経験は、自分が何も共通点がないと思っていた人たちと、実は多くの共通点があると気づいたことです。RFK Jr、カリー、ジミー・ドア、ナオミ・ウルフ(ライター)など、多くの人々と実際に連帯を築くことができました。
50代になって中年期に新しいことを学び、「自分が間違っていた」と喜んで認める。そして間違いを受け入れ、正しいことを受け入れる。それは本当に素晴らしいことです。多くの政治家が何も間違いを認められず、イラク戦争をまだ擁護しているのを見ると、彼らがいかに恐れているかが分かります。でも、全てを正直に認めることで、純粋な自由を手に入れることができるんです。「私は完全に間違っていました」「解雇されました」と言える自由。それこそが素晴らしいと感じています。
ジョー・ポリッシュ:本当にありがとうございました。「ジーニアス・アワード」に来ていただき感謝しています。
タッカー・カールソン:ありがとうございました。
ジョー・ポリッシュ:あなたは素晴らしいです。ありがとう、タッカー・カールソン。
タッカー・カールソン:どういたしまして。
ジョー・ポリッシュ:ありがとうございます。