USAID:人道支援か? それともCIAの隠れ蓑か?

この動画では、前半でビル・ゲイツの警告「もしUSAID(国際開発庁)がうまくいかなければ、何百万もの命が失われることになりかねない」を紹介し、後半でThe Late Debateのスタジオでの会話を紹介しています。後半で述べられている「USAIDがDEI推進のために他国にお金をばらまいている」ことや「USAIDはCIAの隠れ蓑」は表面的なことであり、USAIDの闇はビル・ゲイツに関係することだと匂わせる動画構成になっています。

全体の要約:
ビル・ゲイツは、USAIDの縮小が人道支援の停滞を招き、何百万もの命が失われる可能性があると懸念を示した。一方、トランプやルビオらは、USAIDが「国家の利益を無視して納税者の金を浪費している」と批判し、徹底的な調査を要求。トランスジェンダー・オペラなどのプロジェクトがやり玉に挙がるが、実際にはUSAIDがCIAの隠れ蓑となり、アメリカの国際的な影響力を強化するための秘密工作を行なっていると指摘される。

Bill Gates claims scaling back USAID could cause ‘millions of deaths’

字幕も含めた全文和訳:
ビル・ゲイツ:イーロンの民間セクターでの仕事は、とても革新的で本当に素晴らしい。多くの民間セクターの人々が政府に入ると、優れた取り組みが何なのか、またなぜそのような構造になっているのかを必ずしも理解しようとはしない。だから私は少し心配している。特にUSAIDの件についてね。私の財団はUSAIDと提携し、栄養改善やワクチンの普及に取り組んでいる。そして、そこには素晴らしい人々がいるんだ。彼らは決して"虫けら"なんかじゃない。だから、できる限りこの取り組みを立て直していけることを願っている。実際、もしこれがうまくいかなければ、何百万もの命が失われることになりかねない。

字幕:ビル・ゲイツは、USAIDの規模を縮小すれば「何百万もの死者」が出る可能性があるとの懸念を示した。ゲイツは火曜日にABCの『The View』に出演し、イーロン・マスクがUSAIDを標的にしていることを懸念していると明かした。この億万長者は、自身の財団とUSAIDの提携について語り、「ワクチンを世界中に届ける」ためにUSAIDを活用していることを説明した。議論の中でゲイツは、アメリカ政府がUSAIDが支援する国々に提供する資金は全体の1%未満であることも明らかにした。Fox News Digitalによると、USAIDの職員には「ワシントン本部が月曜日に全面閉鎖される」と通達があったという。米国のドナルド・トランプ前大統領はマスクに対しUSAIDの調査を指示し、資金の使途を解明するよう求めた。Sky Newsのホストであるジェームズ・マクファーソンは、「テスラのCEOイーロン・マスクはUSAIDを徹底的に調査している」として、彼の取り組みを称賛した。

ピーター・ララー:昨夜、USAIDについて話したんだ。USAIDは、世界中の人々に人道的支援を提供しているが、その資金は米国の納税者の負担によるもので、年間約400億ドルが費やされている。しかし今、そのUSAIDをイーロン・マスクと彼の「DOGEチーム」が徹底的に調査している。そしてトランプ政権は、この件に対する批判が巻き起こる中でも、一歩も引かない構えだ。マスクがUSAIDのオフィスにチームを率いて乗り込み、すべての記録へのアクセスを要求した際、大きな反発があったが、それにも関わらず彼らは調査を続けている。今日、イーロン・マスクは「USAIDは犯罪組織だ」とツイートした。そして、ホワイトハウスの報道官であるキャロライン・レビットは、バイデン政権下でUSAIDが何年にもわたってどのような資金の使い方をしてきたのか、その詳細を説明した。ぜひ聞いてほしい。

キャロライン・レビット:USAIDでここ数年にわたって行なわれてきた浪費と不正を見れば、納税者の皆さんが怒るのも当然です。例えば、USAIDが資金を投入していたのは以下のようなものです。
・150万ドル:セルビアの職場におけるDEI(ダイバーシティ、公平性、包括性)の推進
・7万ドル:アイルランドでのDEIミュージカルの制作
・4万7000ドル:コロンビアでのトランスジェンダー・オペラの制作
・3万2000ドル:ペルーでのトランスジェンダー・コミックブックの制作
私はアメリカの納税者として、こんなくだらないことに自分の税金が使われるなんて絶対に許せません。そして、アメリカ国民も同じ気持ちでしょう。

ピーター・ララー:トランスジェンダー・オペラが人道支援になるとは思ってもみなかったが、まあそういうことらしいな。現在、USAIDの管理を引き継いだマルコ・ルビオ国務長官は、USAIDの最大の問題についてこう述べている。「USAIDは、これまでまるで独立した国家のように振る舞ってきた」

マルコ・ルビオ:USAIDは、もはや米国政府機関であるという認識すら持たず、まるで国際的な慈善団体のように振る舞っている。米国の納税者の資金を、国家の利益にかなっているかどうかに関係なく、世界規模の慈善活動のために使っている。さらに、我々が包括的に協力しようとしている相手国政府を怒らせるようなプログラムを支援することもある。つまり、彼らは完全に無責任だ。自分たちが米国のために働いているという意識がないのだ。

ピーター・ララー:ドナルド・トランプは、USAIDについてさらに簡潔にコメントしている。

記者:USAIDでは何が起こっているのですか?

ドナルド・トランプ:まぁ、それは、まったくの急進派の狂人どもに運営されていたんだ。しかし、我々は彼らを排除している。USAIDは急進派の狂人に支配されていたが、我々はそれを一掃している。そして、その後にどうするか決める。

ピーター・ララー:ケイレブ、これはもう議論の余地がないだろう。聞けば聞くほど、納税者の資金が無駄にされ、左翼的な趣味に浪費されていることが明らかになる。例えば、コロンビアでのトランスジェンダー・オペラが人道支援プロジェクトだったと、誰が想像しただろうか?

字幕:ルビオは、USAIDの暫定長官を務め、USAIDが国務省の管理下に置かれたと述べた。

ケイレブ・ボンド:彼ら(USAIDの関係者)は、自分たちのプロジェクトが「援助」プロジェクトであると完全に認識していた。だからこそ、今それが解体されつつあることに激しく動揺しているんだ。彼らは今まで好き勝手にやってきた。しかし、昨夜も言ったように、USAIDが独立した機関で、大統領の管理下にないという考え方は正気の沙汰ではない。まるで「自由に使える資金の山」があり、そこから好きなようにDEI(ダイバーシティ、公平性、包括性)の推進やトランスジェンダー・オペラの資金を出せるようなものだったんだ。正直、今では逆に興味が湧いてきたよ。コロンビアのトランスジェンダー・オペラがどんなものなのか、見てみたいね。

リズ・ストーラー:YouTubeで見られるわよ。

ケイレブ・ボンド:そうか、それなら調査のために見てみるべきだな(笑)。でも、本当にこれは冗談みたいな話だよ。そして、より厳格な監視が行なわれることは、基本的には悪いことではない。ただし、もし君がこれまで自由に資金を操れていた側なら、それを奪われるのは嫌だろうがね。

リズ・ストーラー:それにしても、USAIDがここまで長く続いてきたのは驚きね。USAIDはJFK(ジョン・F・ケネディ)が設立した機関で、もともとは監視を強化するためのものだったのよ。「この連中は一体何をやっているんだ?」という疑問があったから、JFKはUSAIDを設立し、国際支援の透明性を確保しようとしたの。でも、数十年経った今、結局またアレン・ダレス(元CIA長官)の時代と同じような状況に戻ってしまったわ。USAIDはCIAの隠れ蓑なのよ。実際、USAIDの予算は、国務省やCIA本体よりも多い。彼らこそが「金を握っている連中」なの。確かに、トランスジェンダー・オペラやDEIプロジェクトみたいな、馬鹿げたプログラムを笑うことはできる。でも、それらはカモフラージュに過ぎない。USAIDは、ただ単に援助金を配るのではなく、外国での秘密工作を調整し、アメリカの覇権を確立するために活動しているのよ。「この地域ではもっと影響力を持ちたい」とか、「ここでは足場を強化したい」とか、そういう目的でUSAIDは動いているのよ。だから、見た目は滑稽に見えるかもしれないけど、本当の資金の使途は全く別のところにあるのよ。

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