大統領選挙の開票を待っている間のタッカー・カールソンのインタビュー(マイク・リー編)

大統領選挙当日、開票を待っている間に、タッカー・カールソンは以下の13名に対面(一対一)でインタビューを続けました。
全体で3時間を超えるロングインタビューとなりますので、順次、一人ひとりに区切ってインタビュー内容を紹介します。
インタビューを受ける人の中には日本で知られていない人もいるでしょうけど、タッカー・カールソンが呼んだだけあって、非常に示唆に富んだインタビューとなっています。
① マージョリー・テイラー・グリーン(Marjorie Taylor Greene):下院議員
https://note.com/yamada_kazuro/n/n85bb76a29099
② クリフ・シムズ(Cliff Sims):実業家
https://note.com/yamada_kazuro/n/n23bcfe3038fa
③ デイヴィッド・O・サックス(David Sacks):元Yammer最高経営責任者
https://note.com/yamada_kazuro/n/n3d9268baedf1
④ ヴィヴェック・ラマスワミ(Vivek Ramaswamy):実業家
https://note.com/yamada_kazuro/n/n636c22a1037e
⑤ ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr):実業家、ドナルド・トランプの息子
https://note.com/yamada_kazuro/n/nd8e71a84febb
⑥ ナイジェル・ファラージ(Nigel Farage):グレートブリテン議会議員
https://note.com/yamada_kazuro/n/ne8623a14d265
⑦ ダナ・ホワイト(Dana White):UFC社長
https://note.com/yamada_kazuro/n/n4abc57aad8af
⑧ マイク・リー(Mike Lee):上院議員
⑨ ロバート・ケネディ・ジュニア(RFK Jr):政治家、弁護士
⑩ ミランダ・ディヴァイン(Miranda Devine):著作家
⑪ アリーナ・ハバ(Alina Habba):弁護士
⑫ エリック・トランプ(Eric Trump):実業家、ドナルド・トランプの息子
⑬ イーロン・マスク(Elon Musk):テスラCEO

マイク・リーへのインタビューの要約:
タッカー・カールソンとユタ州のマイク・リー上院議員は、カマラ・ハリス副大統領の資質と、彼女が選ばれたプロセスへの疑問を話しています。リー議員は、バイデン大統領がハリスを選んだ際に、彼女の政策能力や民主党の看板としての適性を十分に検討しなかったと指摘します。また、FAA(連邦航空局)など重要な組織でのDEI(多様性、公平性、包括性)重視の採用基準が、結果として重要なスキルを軽視する結果を招き、平等保護条項に反すると主張します。さらに、彼らは選挙日の夜に核ミサイルテストが予定されていることを奇妙とし、政府や国の重要な役職における決定プロセスの不安定さを懸念しています。

Tucker Carlson Election Night LIVE From Mar-a-Lago With Special Guests

マイク・リーへのインタビュー(動画1:42:29~1:50:46)の全文和訳:
タッカー・カールソン:トランプの最も熱心な支持者の多く、そして最も賢く思慮深い支持者の多くは、もともとトランプを支持していなかった人々です。そして…彼らが心変わりしたのは利便性からではありません。J・D・ヴァンスもその一例です。彼らは本当にトランプが何者かを考え抜いた結果、支持者となったのです。自分の考えを真剣に見直した人々は、より深く、そして揺るぎない意見を持つ傾向があります。このカテゴリーにはJ・D・ヴァンスと共に、ユタ州のマイク・リー上院議員も含まれます。彼は昔からリバタリアンであり、信念を持った憲法学者で、トランプに懐疑的でした。しかし今ではトランプの最も強力で、最も雄弁な支持者の一人となり、上院で大きな役割を果たしています。彼がここに来てくれて本当に嬉しいです。上院議員、本当にありがとうございます。

マイク・リー:ありがとうございます。お会いできて光栄です。

タッカー・カールソン:またしてもこんな愚かな政治の質問をするのが心苦しいですが、あなたはこれまで数多くの選挙戦を戦い、すべて勝利を収めてきました。今回の選挙はどうなると思いますか?

マイク・リー:トランプが勝つと思います。

タッカー・カールソン:本当にそう思いますか?

マイク・リー:彼が勝つと思いますし、もしかすると大勝利になる可能性もあります。現時点で確実には言えませんが、その可能性は十分にあります。全国的に見ても、人々は今の状況をもたらした政策にうんざりしていると思います。私には、カマラ・ハリスが自らの支持した政策から距離を置こうとしているのがまったく理解できません。彼女はバイデンと自分との違いを一つも示すことができません。そしてそのことが彼女に跳ね返ってくると思います。彼女には勝ち目がないと思います。そしてトランプが今夜、非常に強い形で締めくくると考えています。

タッカー・カールソン:トランプが18歳から29歳の若年層でリードしているというのは衝撃的です。カマラ・ハリスは、クールで、ワインを好むお母さんみたいで、人工妊娠中絶やダンスが好きで、P・ディディとも友達だったりして、いわば「イケてる」存在のはずですよね。テイラー・スウィフトも彼女を支持してるし。

マイク・リー:それが良いことなんですか?

タッカー・カールソン:私の意見では違います。でも、私が毎日熱心に見ている「ザ・ビュー」を観ていると、彼女がいかにも「イケてる若者」の選択肢であるかのように思えます。でも、実際には若者たちは彼女のことをまるで「ゴミみたい」に思っている。全然感心していません。

マイク・リー:その通りです。彼女は見ていられませんね。だからあまりテレビに出さないんでしょう。彼女のCNNでの大きなテレビデビューも、17分間の見るに堪えないものでした。

タッカー・カールソン:見ようとしましたか?

マイク・リー:ええ、見ましたよ。

タッカー・カールソン:どう思いましたか?

マイク・リー:うまくいっていませんでした。彼女は現れて、英語らしき言葉を話していましたが、それ以外には何の繋がりも感じませんでしたね。彼女は誰とも繋がっていなかったと思います。彼女の政党全体が「一体何をしたんだ?」と思っていたことでしょう。「我々は、民主党の予備選挙を経ずに彼女を候補に立てたが、今となっては後戻りもできない」と。

タッカー・カールソン:まあ、彼らが女性を求めているとか、黒人の血を引く人を求めているとか、それはわかります。非白人の人を求めているということですね、それも理解できます。でも、そういう条件があったとしても、流暢に英語を話せる賢い人を見つけることは十分にできたはずです。なぜ彼女になってしまったのでしょうか。政治の最低限の条件、つまり会話ができることを満たしていないじゃないですか。あなたも政治の世界にいますから、教えてください。

マイク・リー:そうですね。まあ、彼女に行き着くのは簡単だったと思います。彼女は副大統領ですから、当然次の候補に位置づけられました。

タッカー・カールソン:もちろん、その通りですね。

マイク・リー:それで彼女を選んだわけです。でも、そもそも彼女を副大統領に選んだときに、誰も彼女が最後までやり抜けるかどうかをしっかり考えなかったんじゃないかと思います。政策面での能力があるか、民主党の看板としてしっかり伝える力があるかどうか、十分に検討していなかったのではないでしょうか。2020年当時の無制限な高揚感の中で、ただ「なんとかなるだろう」と楽観的に決めたように思えます。

タッカー・カールソン:上院にはどれくらいいらっしゃいますか?

マイク・リー:14年です。

タッカー・カールソン:14年もですか?

マイク・リー:そうです。

タッカー・カールソン:それだけ長くいれば、多くのプロセスを見てきたはずです。普通はその人ときちんと話して、ディナーに行って、意見を守れる人かどうか、確固とした考えを持っているか、どんな人かを知ろうとするものじゃないですか? カマラ・ハリスの場合はそれが全く行なわれなかったんです。

マイク・リー:私には、彼らがそれを行なわなかったことが信じられません。特にジョー・バイデンです。彼は自分の名前を彼女と結びつけるつもりでしたから、その重要性を認識していたはずです。タッカー、私は上院候補を支持する際、特に予備選の候補者の場合、最低でも数時間話して確認します。自分の名前を彼らに結びつける前にしっかり確かめたいからです。これはアメリカ合衆国大統領を選ぶこととは比較になりませんが、私なら上院の予備選であっても安易には支持しません。それが大統領選ともなれば、その重要性は何百倍にもなるのに。何があったのかはわかりませんが、ジョー・バイデンにはそもそもあまり考えがなかったんじゃないかと思います。

タッカー・カールソン:アメリカのシステム全体が不安になりませんか? カマラ・ハリスのような人物がキャリアを通じて大統領候補にまで昇格するなら、航空管制官や心臓外科医、退役軍人省の管理はどうなっているのでしょうか? この国には重要な仕事が山ほどありますが、見た目だけが基準だとしたら…

マイク・リー:そうですよね、まったくその通りです。

タッカー・カールソン:今、本当に重要なポジションに完全に無能な人々がいるのは怖いことです。

マイク・リー:FAA(連邦航空局)や航空管制官の話が出ましたが、これは非常に過激なDEI(多様性、公平性、包括性)ポリシーが導入された分野の一つです。過去には、数学や科学といった分野での最低基準があったのですが、それを実際に削除してしまいました。そして、今では表面的に見ても平等保護条項に違反するような、人種的な要素を基準にしています。これは非常に大きな問題であり、悪影響を生む問題です。アメリカ合衆国憲法修正第14条(元奴隷の権利を確保することが意図された条項)と平等保護条項を起草した人々が念頭に置いていたのは「人種は関係ない」ということであり、政府は常にその立場を取らねばならないということです。ところが急に人種を重要視し始めると、本当に重要な他の要素が除外され、それが問題を引き起こすのです。

タッカー・カールソン:驚くべきことです。彼女のことを「アファーマティブ・アクション(人種や性別、宗教、出身国などの理由で差別を受けている集団に対する、格差是正のための取組み)で採用された」と言ってはいけないのかもしれませんが、いや、本当にその通りですよ。まさにその定義に当てはまります。

マイク・リー:そういった意見がここで妥当である理由は、ジョー・バイデン自身がそれを明言したからです。バイデンは彼女の資格要件についてそう語りました。ケタンジ・ブラウン・ジャクソン(連邦最高裁判所判事)の時も同じように「この性別とこの人種の人を選ぶ」と言っていました。これは選ばれる本人にとって本当に侮辱的です。

タッカー・カールソン:信じがたいことです。では最後の質問です。私も答えがわからないのですが、もしかしたらご存知かもしれません。これは「デイリー・メール」の記事で、午後に出たものです。「アメリカは今夜、極超音速の核ミサイルをテストする予定。選挙が終わる数時間後に、第三次世界大戦の恐れが高まる中で」とあります。一体どういうことでしょう?

マイク・リー:わかりません。とても奇妙な選択だと思います。なぜ11月5日でなければならないのか、理解できません。

タッカー・カールソン:それは大陸間弾道ミサイル「ミニットマンII」で、午後11時1分から午前5時1分の間にカリフォルニアのヴァンデンバーグ宇宙軍基地から発射される予定です。なぜ大統領選挙の日に核ミサイルのテストを行なうのでしょう?

マイク・リー:一番好意的に解釈すれば、ペンタゴンの一部の官僚たちが政治的な配慮を全くせず、この決定を下したということかもしれません。しかし、もしそうだとしても本当に変ですし、私としては全く納得できません。今年は他に364日もあるのに、なぜ選挙の日なのか。なぜ投票が終わった翌晩なのか。不思議で仕方がありません。

タッカー・カールソン:確かに奇妙です。本当に奇妙です。

マイク・リー:変更してもらえるかもしれませんよ、タッカー。ペンタゴンに電話してみてください。きっとあなたの話なら聞くでしょう。

タッカー・カールソン:ユタ州のマイク・リー上院議員、ありがとうございます。あなたは本当に素晴らしい支援者です。トランプのために素晴らしい演説をされましたね。あれはマディソン・スクエア・ガーデンでしたっけ?

マイク・リー:あれはアリゾナでした。

タッカー・カールソン:アリゾナでしたか、すみません。旅が多すぎて混乱してしまって。いや、本当に素晴らしかった。大きな会場でしたよね。すみません、最近大きな会場が多すぎて混乱しているんです。ありがとうございました。

マイク・リー:ありがとうございます。

タッカー・カールソン:お会いできてよかったです。

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