トランプが大統領に当選したら、イーロン・マスクとRFK Jr.の処遇は?

タッカー・カールソンがトランプに「大統領に当選したら、イーロン・マスクやRFK Jr.の処遇をどうしますか?」とインタビューしました。トランプは彼らの役職について話しをするのは時期尚早だと考えて、アメリカの現状を交えながら、彼らの功績などを紹介します。RFK Jr.は過去に、カナダからアメリカ各地に原油を送る「キーストーン・パイプライン」に抗議していましたので、トランプはRFK Jr.に「アメリカの健康問題改善に専念して、石油とガスは私に任せてね」と言ったようです。タッカーの簡単な質問に対して、トランプは長々と自説を唱えます。ラリー聴衆は大喜びでそれに耳を傾けていますので、タッカーはいつもの鋭いツッコミをしていません。

インタビューの要約:
このインタビューでトランプは、イーロン・マスクやボビー・ケネディ(RFK Jr.)が次の政権で重要な役割を果たす可能性について語りました。マスクについては、政府の無駄を削減し、特に2兆ドルものコスト削減が可能だと期待していると述べています。また、ケネディには健康問題に取り組むことを求め、アメリカの健康状態を改善する重要性を強調しました。
さらにトランプは、政府が進める電動車両化政策への批判を展開。トラックの電動化がトラック業界に大きな負担をかけることや、電動化による運用上の問題を挙げ、現実的な政策を求めています。最後に、公平な選挙の実施と常識的な政策がアメリカには必要だと結論づけました。

Tucker Carlson Asks Trump What Roles RFK Jr. And Elon Musk Might Play If He Wins

全文和訳:
タッカー・カールソン:それで、あなたは共和党を拡大し、変えたんですね。私が学んで驚いたことの一つは、共和党の有権者が、私が気にしているとは思わなかった問題に本当に関心を持っていることです。例えば、きれいな空気、きれいな土壌、きれいな食べ物などです。あなたは民主党員として生涯を過ごしてきたボビー・ケネディの全面的な支持も得ています。彼は今やあなたの専属の応援者のようです。

ドナルド・トランプ:彼もまた非常に良い人です、ちなみに。

タッカー・カールソン:では、当選した後、それはどうなるんでしょうか?

ドナルド・トランプ:そうですね、こういう話題にはちょっと興味がありますけど、まずは何よりも当選することです。こういう話をするのは嫌なんです。多くの人が準備を整えますが、私が選挙に出たときも、ヒラリーは既にオフィスを整えていて、彼らは面接をしていたんです。私はそういうことはしたくありません。まずは当選してから、ちょっと準備しようかと思っています。でも、こういう話は好きじゃないんです。覚えてますか、彼女は大きなオフィスを設けて、そこで人を面接していたんです。実際、そういう準備をすべきなんでしょうが、私はまず勝ちたい。今から5日後に勝ちたいんです。今はもうほぼ4日後ですが、5日後に勝利を収めたら、最高の人材を揃えますよ。
今と2016年の大きな違いは、ワシントンD.C.とその人たちについて、私が人材を採用する上での実際のテストを通じて、恐らく誰よりも知識を得たことです。以前は誰も知らず、公平性に頼る必要がありました。マイク・ペンス(第1期トランプ政権での副大統領)や他の人たちにも頼りました。彼らが人を推薦してくれたんです。いい加減なクリス・クリスティ(元ニュージャージー州知事)も何人か推薦しましたが、当時彼のことを知っていたら、使わなかったでしょう。でも、人に頼らなければならなかったのです。
ちなみに、こういう話題を話すのは少し嫌なんですけど、なぜなら我々は大部分で素晴らしい人々を抱えていました。考えてみてください。私たちはこの国の歴史上最高の経済を持っていました。米軍全体を再構築しました。ISISを打ち負かし、戦争もありませんでした。規制を史上最も多く削減しました、5倍も。さらに、この国の歴史で最高の経済を持っていました。中国から数十億ドルもの税金や関税を集めました。本当に信じられないくらい成功した政権でした。我々はエネルギー自給を達成しました。誰のエネルギーにも頼る必要がなかったのです。石油がありすぎて、どうすればいいのか分からなかったほどです。
そして今、見てください。4年前、私たちはエネルギー自給を達成していましたが、今ではベネズエラからタールを輸入しています。彼らには本当の石油ではなく、タールしかありません。それを燃やして精製するのに売るよりもコストがかかります。でも私たちはベネズエラに行っているんです。考えてみてください。ベネズエラはかつては敵でした。先月、彼らの飛行機が差し押さえられましたが、それでも数十億ドルを彼らに与えているんです。「そのお金で彼はもっと良い飛行機を買うだろう」と私は言いました。でも我々は石油を求めてベネズエラに行っています。
我々はエネルギー自給を達成していました。我々の足元にはサウジアラビアやロシアよりも多くの石油とガス、いわゆる「液体の金」が眠っています。私が去ったときには、我々は世界で第1位になっており、ロシアやサウジアラビアを凌駕していましたが、それをさらに3倍の規模にして、ヨーロッパやアジア、世界中に供給しようとしていました。巨額の利益を生み出す予定でした。しかし、選挙で少しトラブルが起こりました。私はこの国の歴史上どの現職大統領よりも多くの票を得ました。ご存知の通りです。
歴代の現職大統領の中で最も多くの票を得たのです。ご存知の通りです。歴代の現職大統領の中で、私より多くの票を得た人物は誰もいません。唯一、私より多く票を得たとされる人物がいますが、それも信じがたいことですが、地下室からの選挙運動が非常に巧妙だった、眠たそうなジョー・バイデンです。人々は彼にほとんど関心を持っていませんでしたが、彼はアメリカ合衆国の歴史上誰よりも多くの票を得たことになっています。
とにかく、悪いことが起きたわけです。しかし、私たちは誰にも負けない勢いがありました。本当に成功した政権だったのです。ただ、今振り返ってみると、起用した人の中には、もう一度やり直すなら使わなかっただろうと思う人もいました。そのため、当時は他の人の推薦に頼らざるを得ませんでした。でも今は、誰がどういう人物かをすべて知っています。愚かな人、賢い人、弱い人、強い人、すべて分かっています。つまり、私は誰がどういう人物か理解していると思います。そして私は、素晴らしい人材がいると信じています。
とはいえ、誰かを選んでも期待外れになることもあります。それは誰もが知っていることです。そして、期待以上の活躍をする人もいます。でも大部分において、私はワシントンD.C.には素晴らしい人々がいると思っています。本当に優れた人材がいて、私は彼らが誰かを今ではおおむね知っていると思っています。

タッカー・カールソン:ボビー・ケネディやイーロン・マスクが、あなたの政権で具体的な役職にはつかないにしても、影響力のある人物になると思いますか?

ドナルド・トランプ:ああ、そう思いますね。ボビーについて少し話しましょうか。イーロンもいいですよね、知ってますか? 今どこにいるか? 彼はペンシルベニアで私のために選挙活動をしてくれていますよ。イーロンですよ。あのロケットですよね? あれは本当に素晴らしい。彼はあの巨大なモンスターを、22階建てのような高さのものをドッキングさせたんです。テレビで見ていたんですが、すごくクレイジーな光景でしたよ。私はとても重要な人と話していたんですけど、タッカーほど重要ではないですけどね。でも、大物です。みんなが知っているような人です。その人と話していたんですが、正直退屈で。もう本当に退屈してました。彼は退屈な人なんです。

タッカー・カールソン:誰なんですか?

ドナルド・トランプ:とにかく。その大物で重要な人と話していて、テレビの音を消していたんですけど、テレビにはあのロケットが映っていて。最初はすごく退屈な雰囲気でした。でもその後、あのモンスターが降りてきて、火が四方に燃え広がるのが見えたんです。「ちょっと待ってくれないか?」と相手に言って、「ああ、もちろん」と言われました。それで「ちょっと見たいものがあるんだ」と言って、電話を置いてそのまま50分も放置してしまったんです。50分ですよ。でもね、私が大統領だったからこそ、そしてまた大統領になるかもしれないから、彼はずっと待っていてくれたんです。信じられますか? 本当の話ですよ。電話を取って、「あ、しまった、電話だ!」と。「もしもし? もしもし?」と私が言うと、彼が「もしもし?」って。可哀想な人だ。でもあの瞬間を見逃したくなかったんです。
それでテレビをつけたら、ついに最後まで見届けることができました。打ち上げた時は真っ白な塗装だったんですが、降りてくる時にはすっかり茶色くなっていました。時速1万マイルかそれ以上の速度で降りてきていました。もう燃え尽きて真っ赤で、荒々しい見た目でした。でも、下の方で向きを変えて、巨大なガントリー(ロケット用の支持塔)の方に向かって降りてきて、「ああ、これ絶対に墜落するぞ」って思いましたよ。底の部分が「おいおい!」って感じでした。「頼むぞ、頼むぞ」と私は言っていました。その時は、これがSF映画なのかニュースなのか、わけが分からなくなってました。でもそのロケットがどんどん近づいてきて、ついに鋼鉄のガントリーの上に到達しました。20階建ての高さもある巨大なものです。「しまった、墜落する!」と思っていました。すると突然、ロケットの下部から炎が噴き出して、その推進力で位置が安定し、降りてきました。そして、「これって、人生で見た中で一番かっこいいものじゃないか?」と思いました。「こんな人を私たちのために働かせたいと思わない人はいないでしょう。」
だから、私たちはこういった天才を大切にしなければなりません。彼は正当な扱いを受けていませんが、天才を大切にしなければいけないんです。そういう人は多くないんですから。誰にとってもそうです。イーロンについて話しましょう。あ、ところで、私はここにいて本当に楽しい時間を過ごしています。皆さんも楽しんでますか? 彼は最高のインタビュアーですよね。彼が一つの小さな質問をすると、私は20分も話してしまう。それでいてみんな、「ラリー・キング(世界で最も有名な放送人の一人)の全盛期よりもすごい」って言うんですよね。

タッカー・カールソン:いや~簡単な仕事です(笑

ドナルド・トランプ:これ最高ですよね?

タッカー・カールソン:あなたはインタビューがしやすいですね。

ドナルド・トランプ:イーロンは本当にすごい。こんな人物はなかなかいないですよ。彼には理論があって、それは信じられないほどの無駄や詐欺があるということです。例えば、私がホワイトハウスに入ったとき、ボーイングのエアフォースワンの価格が高すぎると言って、1日で10億ドル以上も節約しました。最終的にボーイングは1日以上かけて大幅に値引きしました。結局、「買わない」と言い続けた結果、1週間か2週間で10億ドル以上の値引きが実現しました。こんな感じで、政府の無駄な支出を削減することができるんです。例えば、ジェラルド・フォードという空母を建造したんですが、約200億ドルの費用がかかりました。でもそれは動かないんです。なぜなら、彼らがスチームではなく電動カタパルトを使って飛行機を飛ばすようにしたからです。彼らは電動にこだわり、なぜか「すべて電動にしよう」という動きがあるんです。
ちなみに、私なら車の電動化義務を初日に撤廃します。電動もあっていいですが、ガソリンもなければならないんです。これが初日に撤廃されることでしょう。初日にはたくさんのことが行なわれる予定です。皆さん、何が起こるかを見て、頭が回らなくなるでしょう。この愚かさに対してイーロンが素晴らしいのは、彼が優れたコストカッターだということです。そして彼は、政府のコストを2兆ドル削減できると考えています。素晴らしいことです。今、史上最大の赤字を抱えているのは、この愚かな政権のせいです。しかし、彼は何も影響を与えずに2兆ドルを削減できると考えており、私もそれが可能だと思っています。彼がそうしたいのは、働きたいからではなく、役職につきたいわけでもありません。本当は彼にそうなってもらいたいんですけどね。彼はロケットや他のことをしているので、彼にとっては興味がないようです。
タッカー、彼は今や92%のロケットを打ち上げています。ロシア、中国、そして我々がいる中で、92%が彼のロケットなんです。彼は唯一、あのようにロケットを着陸させられる人です。彼に「あなたは他の誰よりも上手くやっているのですか?」と尋ねると、「はい、他の誰もできないでしょう。彼らができるようになるまでには何年もかかる」と言っていました。彼は素晴らしい男で、コスト削減をしたがっており、国を救いたいと考えています。彼は私に対して「トランプが当選しなければ、この国は終わりだ」と言いました。彼はこの国を心配していて、2兆ドルの節約が可能だと信じています。もしそれが実現すれば、赤字はなくなるでしょう。年に2兆ドルの削減です。
ボビーも素晴らしい人物です。ボビーに対して私が少し心配しているのは、彼が健康問題に取り組みたいと思っている点です。彼は健康に関して話している多くのことが正しいと思います。なぜなら、我々の国は健康的な国ではありません。ヨーロッパのいくつかの国を見てみると、彼らは我々よりずっと健康です。我々は裕福な国ですが、少し借金を減らす必要もあります。しかし、私は借金を減らすことが得意で、借金が多いときもあれば、少ないときもありました。年を取ると、借金が少ないほうがずっといいんです。でもボビーは本当に、農薬や他の健康問題に取り組みたがっており、私は彼にやりたいことを何でもさせてあげたいと思っています。彼はワクチンにも注目したいと言っていますし、健康問題全般に取り組みたいようです。私はそれを素晴らしいと思います。
ただボビーには、私が冗談で言っているのですが、「私たちの足元に眠る液体の金、つまり石油とガスには手をつけないでほしい」と言っています。我々は少しガソリンが必要なんです。なぜなら、ドイツがすべてのエネルギーをグリーンにしようとして、ほぼ国を破壊しかけたからです。それがアンゲラ・メルケル(前ドイツ首相)の終わりを意味しました。風力発電に依存し、風が数週間止まったとき、ドイツは危機に瀕しました。
私はボビーに、「私はあなたが健康問題に取り組むことを愛しています。この国の女性、男性、子どもたちの健康を守ってほしい。でも、石油とガスは私に任せてください。これから大量のお金を生み出します。しかも、それはクリーンなんです。我々は中国とは違います。中国が電動化を進めるのは、彼らが石油やガスを持っていないからです。もし我々が電動化すれば、中国の思うつぼです。我々には石油とガスがあります。彼らにはバッテリーを作る材料はあっても石油はありません。電気自動車は小規模なら良いですが、走行距離が短く、コストがかかり、最終的にそれは中国で作られるでしょう。この政府が考えているように、軍用戦車を電動化したいなら、非常に友好的に他国を侵略することになります。戦車には巨大なバッテリーを載せるために、子ども用のワゴンのようなものにバッテリーを積む必要があるでしょう。」

タッカー・カールソン:グリーン戦争になるんですか?

ドナルド・トランプ:本当に頭がおかしいですよ。彼らはトラックをすべて電動化しようとしています。でも問題は、電動トラックは遠くまで行けないことです。これが問題です。それから、運輸業界の人たちが私に会いに来たんです。彼らは私が当選するだろうと思って来てくれたんですね。彼らは偉大な人たちで、ロジャー・ペンスキー(ペンスキー・コーポレーションの創業者兼会長)みたいな人も来てくれました。彼は素晴らしい人物で、トラック業界にも関わっていますが、インディアナポリス500で19回も優勝しているんです。日本やドイツは莫大なお金をかけてレースカーを作っても、ほとんど勝てない。それに比べてロジャー・ペンスキーはすごい人です。2年前のことですが、彼が大統領自由勲章を受け取ったのは当然のことでしたよ。
さて、トラック業界の人たちが私に言うには、「全てのトラックを電動にすれば業界は崩壊する」というんです。「なぜ?」と尋ねると、「バッテリーで動かすとトラックの重さが2.5倍になるからです」とのこと。私は「それは良くないですね。橋にどんな影響がありますか?」と聞きました。すると、「すべての橋を作り直さなければならないでしょう」と答えました。全米の橋や道路は、そんな重量に対応できるように作られていないんです。さらに問題は電動トラックは遠くまで行けないことです。例えばニューヨークからロサンゼルスまで、電動なら6回も充電しなければなりません。ディーゼルなら途中で止まらずに到着し、さらに戻る分もカバーできます。
それからバッテリーはディーゼルタンクよりもはるかに大きいため、積載可能な貨物量が減ってしまいます。私は「政府に説明したのか?」と尋ねました。彼らは「はい、しました」と答えました。「政府の返答は?」と聞くと、「気にしない、すべて電動にしろと言っています」とのことです。こうした問題は、かなり短期間で解決できないものです。それなのに政府は推進し続けています。だから、我々は常識を取り戻さなければなりません。国境を守り、正しい選挙を実施する必要があります。ペンシルベニアでどのように不正が行なわれているかを気にしなくて済むように、公平な選挙を行なうべきです。1日で投票を完了し、紙の投票用紙と身分証明書を使えば、それで終わりです。

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