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「ラウドネスノーマライゼーション」歌ってみた。Mix依頼をしたい人が読む記事(5)

「Youtubeにアップしたら音が変わった」そんなことが実際に起こります。今回はMix師が頭を抱えるラウドネスノーマライゼーションについて解説します。

ラウドネスノーマライゼーション

簡単に言うとYoutubeなどのストリーミングサービスが「みんなが聴きやすいように音を調整」することですが、Mix師や楽曲制作者からすると「余計な事しやがって」というのがラウドネスノーマライゼーション(以降、ラウドネス規制)です。

ラウドネス規制の影響

このようにYoutubeだけでなく、各ストリーミングサービスごとにラウドネス規制される量や質は異なります。
厳密な事を言うならば各ストリーミングのラウドネス規制を逆算して音源を複数用意しなければ「自分の届けたい音」を提供できないわけです。

規制されるなら、規制された音を予めつくる

ラウドネス規制を受けて楽曲制作者が至った結論は規制を前提とした音作りです。
Youtubeなどの主要なストリーミングサービスが行っているであろうラウドネス規制は検索すると有識者によってその規制量を調べることが出来ます。

提供された音源がラウドネス規制にひっかかる音源である可能性

歌い手がもっとも注意しなければいけないのは「ラウドネス規制を盛り込んでいない音源が納品された場合」です。つまり、自分のPCで聴いたときはヨシでも、Youtubeにあげたら音が変わった。という事態は避けなければいけません。

ラウドネス規制を盛り込んでない音源を何故送ってくるのか?


①「ラウドネス規制は気にする必要はない」という考え
②「ラウドネス規制知りませんでした」

①ラウドネス規制は気にする必要はない

この考えは論争の1つなので言及しませんが「ラウドネス規制による音の変化を軽微」「規制される質や量がバラバラで対応しきれないので諦める」といった考えを持つ人たちの考えです。

しかし、Mix依頼することを考えている歌い手が考える音へのこだわりは「ラウドネス規制を気にする」かと思います。

②ラウドネス規制知りませんでした

てへぺろ☆

納品された音源が-14LUFSを目安に作られているかチェックしよう

Youtubeのラウドネスは-14LUFS前後です。

Youlean Loudness Meter 2

Youlean Loudness Meter 2という無料のプラグインでLUFSを見るだけです。もちろんDAWに付属するアナライザーを使ってもOKです。

Youtubeに非公開でアップして聞き比べる

プラグインで確かめるのもいいですが、実際にアップしてみて変化量が多く、聴くに堪えない場合を確かめてみるのも良い手です。
ただし再生時の音量を再生プレイヤーと全く同じにしなければならず正確性に欠けるという欠点もあります。

ラウドネス規制以外の規制?

恐ろしいことにYoutubeは画質ごとでラウドネス規制が違います。Spotifyであれば無料会員、有料会員でもラウドネス規制が違います。

ADPTR AUDIO Streamliner

Mix師向けの情報ですが、画質や無料会員、有料会員などの規制を受けた音源をシミュレーションしてくれるプラグインが存在します。
一部のストリーミングサービスだけですが主要なYoutubeやSpotifyに対応し、シミュレーションと合わせて規制されたラウドネスにマッチングする機能も搭載しています。
余談としてbx_limiter True Peakを愛用している人も多いと思います。CD音源を作る場合はTure Peakのほうがいいかもしれません。

ラウドネス規制に振り回されたくない人はストリーミングサービスを使わない

というのが多くの楽曲制作者の本音でしょう。

Youtubeにあわせて納品してます。

私が納品するデータは基本Youtubeに合わせています。
「へへっ、良く聴かせるためにラウドネス爆上げにしておこう」ということはありませんのでご安心ください。(ラウドネスが高いほうが良い音に聴こえます)

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ボーカルMixのご依頼を受けております。機材等々わからない初心者の方にもわかりやすいよう案件を進めさせていただいております。

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