【掌編小説】100回目のプロポーズ
「目が覚めましたか」
一人暮らしの俺の家に知らない女がいた。昼寝をしていた隙に上がり込んだらしい。鍵をかけ忘れていたようだ。 それにしても見たところ17,8の年頃の女性が、知り合いでもない独身男の家にのこのこ上がってくるなど、もっての他じゃないか。 自分にこんな娘がいたら、張り倒してるところだ。
「こんなとこで寝てたら風邪引きますよ」
良く見るとなんだか知ってる気もする。笑顔の可愛い…ほら、名前なんだっけ? 昔、一目惚れしたあの娘の名前は…そうだ『キミ』ちゃんだ。
「どう