GD勝利の方程式
勝つべくして勝つ。
グループディスカッション(以下、GD)は短期対策で対処できるものです。
GDは新卒就活の選考フローにおいて多くの企業が採用しています。25卒各位も民間志望であれば夏インターンあたりで一通り経験していることでしょう。
再現性を担保できるかはわかりませんが、私がGDでどういうスタンスで勝ってきたかお伝えしていこうと思います。
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① 準備段階
油断大敵、ということで何よりも先に敵を知ることから始めましょう。
GDのお題は会社ごとにある程度の傾向があるので、過去問がネットに載っていればチェックしておくことは必須と言えます。出題傾向が売上向上なのか、公共政策なのか、それがわかるだけで安心材料でしょう。
ネットに掲載されていなくても、先に選考を受けた友達に聞いてしまうなどの手段もあります。会社によっては違う受験時期でも同じお題が出るなんてこともありますからね。
② 開始直前
このフェーズが勝率を大きく左右します。オンライン上でGDを実施する場合、お題が画面上に表示されてから大体GDが始まるまでに30秒くらいの時間があります。
その30秒で、「一旦自分なりにゴールまで想像する」というのはかなり大事なことだと思っています。
例えば、「今後の旅行業界はどのような業界と手を組んでいけばいいか」というお題が出たとします。
ここで仮置きをすることがとても大切です。
前提条件、現状の把握、課題抽出、結論まで一通り流れを作ってしまうのが良いと思います。
このあたりは30秒でさらっと検討してもいいでしょう。
・クライアントは誰か?
・手を結ぶ目的は?
・どの業界と手を結ぶ?
・絶対決める必要のある前提条件は?
・旅行業界っていま追い風?向かい風?
30秒で脳内ひとりGDを完成させちゃいましょう。
③ 本番開始
頭の中で出来上がったものを踏まえて本番に臨みましょう。役職決めが初めにあると思いますが、「必ずこの役職に就け」とは言いませんし、どれになってもやる事は基本変わりません。
自分から自己紹介して、話しやすい雰囲気をささっと作ってGD進めていってください。
ただ、司会進行(facilitator)になっていた方が他のメンバーに役職を振ってさっさと先にいけると思うので個人的には楽なのかなと思っています。
ここで気をつけてほしい点としては、脳内ひとりGDが上手くいかなかった時です。つまり、自分ではこのお題の流れを綺麗に持っていく事ができないと感じた場合ですね。この時は、役職に就くのはできるだけ避けましょう。お題のことで頭がいっぱいになって役割を果たすことが恐らくできません。なので役職は他の人におまかせして、お題に神経を注ぎましょう。
また、私が本番が始まってから一番気をつけていたのは「全員がお題の施策を考える上で共通認識を作り上げることができているか」です。つまり目線を合わせることができているか、ということですね。
さっきの「今後の旅行業界はどのような業界と手を組んでいけばいいか」というお題で考えてみましょう。
例えばあなたの頭の中では
・クライアント: JTB
・期間: 5年(2023〜2027)
・コロナ: 考慮
・手を結ぶ目的: 訪日富裕層外国人によるインバウンド効果を狙う
という形で考えていたとしましょう。
しかし、同じGDメンバーのA君は
・クライアント: JR東日本企画
・期間: 1年(2023年)
・コロナ: 考慮しない
・手を結ぶ目的: 日本人大衆向けのサービスを拡充させたい
という形で考えているとします。
もし、GDが開始してから「クライアントの設定」「ターゲットは誰か?」「手を結ぶ目的は」などを未決定のまま話し合いが進んでしまうと、途中で議論が空転することは明白です。
あなたはJTB向けにインバウンド効果を狙っているため、現状の分析を進めていく中で「富裕層向けのサービスが不十分である」と考え、地方でラグジュアリーホテルサービスの拡充を目指し、JTBが地方都市の高級旅館・シティホテルと手を結ぶんだ旅行プランを提案するという思考に至るかもしれません。また、そのために建設業界と手を結び、数年の歳月をかけて旅館・ホテルの建設を進めることが正しいと考えるかもしれません。
逆に、A君は「現状円安によって海外旅行を控える層が多く、所得も増えていないため多くのお金を日本人は落とせない。だから安く旅行できるプランが良いだろう。期間は1年だから既存のJRサービス『ダイナミックレールプラン』を国民に知ってもらい、活用してもらうのがベストだ。」と考え、広告業界と手を組むのがベストだと考えるかもしれません。
同じお題なのにかなり見えるゴールが違うわけなんですね。
共通認識を徹底的につくり上げる。ここに全力を注ぐことができれば、大きく躍進できるでしょう。
④ 質疑応答
GDが終わると、面接官に向けて発表する時間があると思います。ここで発表するのも大切なポイント稼ぎですのでぜひ手を挙げて発表しましょう。もちろん結論ファーストは心がけて。
ただこの段階で一番大切なことは、発表者に選ばれることよりグループでの議論に抜け漏れがないか把握することにあります。
何でこの施策を選んだの?とか、他の施策はなかったの?とか、施策の評価は何になるの?とか、この前提条件を無視して話が進んでない?とかですね。
これが発表で抜け落ちているとまず間違いなく突っ込まれます。そして完璧に抜け落ちを回避することはできないと思います。なので大事なのは、面接官が突っ込んだ時に間髪入れずに答えを用意しておく事です。
「○○は検討しなかったの?」というような質問が面接官から飛んできたら、「グループとしては、時間が足りずその部分は十分に検討できていませんでした。ただ、この議論を踏まえた私の個人の意見としては、△△だと考えています。」などと周りが慌てている時に返答できればベストでしょう。
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この4点に気を配ってやれば、割と勝てるような気がします。再現性があるかは25卒各位に委ねますが。
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