【収録作品】
「桶狭間」 織田信長
「平蜘蛛の釜」 松永久秀
「信康自刃」 松平信康
「天正十年元旦」 武田勝頼、織田信長、豊臣秀吉、明智光秀
「天目山の雲」 武田勝頼(武田氏滅亡)
「篝火」 多田新蔵(長篠の戦い)
「信松尼記」 信松尼(武田信玄の四女)
「森蘭丸」 森蘭丸(注)
「幽鬼」 明智光秀
「佐治与九郎覚書」 佐治一成(浅井長政の三女・江の前夫)
「利休の死」 千利休
(注)『どうする家康』では「森乱」。
彼が「蘭丸」と称した事例は存在しないのです。彼の文書には「乱」「乱法師」とあり、諱は「成利」です。森蘭丸というのは、軍記物などによる呼称。なので今回は、森乱としていただきました。(時代考証・平山優先生)
★井上靖(1907-1991)
大正9年(1920年)2月 浜松城の二の丸跡の浜松尋常高等小学校(浜松市立元城小学校→浜松市立中部小学校)に編入学。
大正9年(1920年)4月 静岡県浜松師範学校附属小学校高等科(静岡大学教育学部附属浜松中学校)に入学。
大正10年(1921年) 静岡県立浜松中学校(静岡県立浜松北高等学校)に首席で入学。
大正11年(1922年) - 静岡県立沼津中学校(静岡県立沼津東高等学校)に転入。
大正9年~10年の2年間、井上靖がどの程度戦国時代に興味を持っていたか知らないが、
「西来院は近いから行ったかな」
「二俣城は遠いから行ってないかな」
と妄想してみる。