画角のヒミツ
ふと思った。心に残るミュージックビデオとそうじゃないミュージックビデオの違いって何だろう。
綺麗なトーン?画が美しいかどうか?新しい世界観が提示てできてるかどうか?斬新なロケーションなのか?見たことない画なのか?
僕が最近いくつくのは日本の2000年代のMVって表現も然り、監督の感情が乗り移ってる作品が多いなと思うんです。今の時代のMVとはそこが全然違うと思う。時代背景や、その時旬なアーティストなど様々な異なる条件があると思うんだが、一番の違いは画角が4:3→16:9に変わったことだ思う。
アナログからデジタルにテレビが変わり、ハードの使用が変わればソフトの使用も変わる。当然のことだ。
4:3の世界では当然の如く、捉えられる映像の横幅が16:9よりも狭い。約4/3位幅は縮まっている。その分、映像に余白がないのだ。捕らえたい被写体を忠実に捉える、これ以外の遊びがか無い。
その結果、撮る側は被写体に集中する。
被写体の感情を引き出すことに夢中になる。
人を写すことに一生懸命になる。
確実のこれが今のMVと違うポイントだ。いかに、構図や色が素晴らしくても被写体を炙り出そうとする力が違う。映像から伝わってくるパワーが違う。
僕はアナログでDJをしているので、何となくこの感覚はわかる気がする。ただこの気持ちは簡単にフィルムで撮りますといった感覚に置き換えらえる感じではないと思う。アナログのじゃじゃ馬な感じを、むしろそれを自分のグルーブに引き込んで表現してしまう感じというのか、、、丁寧何だけど荒削りなグルーブというか、、
そういう気持ちを、自分がディレクターだったりカメラマンだったら大事にしたいなと思うし、今僕が惹かれてる人物像だ。