キューバ①世界最高らしい葉巻工場見学11/29世界さすらい雑記
2023/11/29
”世界最高峰!?の葉巻工場へ”
6:00に起きて6:20に宿を出発。
バックパックを背負ってバスターミナルまで真っ暗な中、15分くらい歩いてバスに乗った。
ピナールでリオまでは2時間半くらいの旅だった。
ピナールデリオはタバコ農園と砂糖、コーヒー、酒で国内では有名だが観光地ではないどちらかというと田舎町。
キューバでは、ハバナ、バラデロと観光地を巡ってきたので、観光地ではないところに行きたくなった。
ピナールデリオに着くとすぐに、自称オフィシャルツアーガイドが声をかけてきた。
「ハバナに時は1時間前にここでチェックインだよ」
「ご飯は食べた?いいところ紹介しようか」
「大丈夫。ハバナではお金を取るかもしれないけどここは友情で無料でやっているんだ。」
この手の人は怪しいのではないかという感が働いて、彼が言っていることを聞き流して宿まで少し歩いた。
宿まで歩くと、別のツアーガイドが宿にいて、これまた驚いた。
そして、お願いもしてないのに宿のスタッフを呼んでくれて去っていった。
宿のオーナーはパイナップルのウェルカムドリンクを用意してくれていた。
これがすごく甘くて繊維も感じて美味しくて、数分で飲んでパートナーに驚かれた。
宿を出て、行列ができている激安ピザ屋の前に並んでいると宿の前にいたツアーガイドがきた。待っている間、タバコ農園への訪問を二人で40ドルで行けるとつぶやいてきた。
「彼は政府にお金をもらっているから大丈夫」という謳い文句で口説いてくる。
僕は怪しいと思ったのと悪い値段ではないなと思ったので
「それは高すぎるよ、ちょっと考えるわ」と吹っかけてみた。
ツアーガイドの彼は、混雑の中、ピザを親切に僕らに渡してくれた。
彼は自分のピザを取るので、ここに残る、またねという。
ピザを食べながら街を歩いて数分、
ツアーガイドの彼はすぐに僕らのところにやってきた。
「君らに言ってた値段よりも公式価格が10ドル安かったよ」ごめんねとのことだった。
そう言っているけど、これは僕の作戦勝ちだと思う。
公式なのにツアーガイドが値段を間違えるはずないだろう。
他の人に客を取られるのが嫌だからふっかけた値段を下げたのだと思う。
そういう交渉が上手くなったと思って、僕はにやりとした気分になった。
2人で30ドルでツアーに参加できるということで僕らはツアーに参加した。
タバコ農園に着くとハリケーンで工場が壊れていて、工場の中はみられないという。話が違うぞ。。。。とムカっとした。
それでもどうやら、ここでできるタバコは世界最高峰寺の葉巻みたい。
工場のスタッフが葉巻を葉っぱで作る過程とシーズンではないがタバコの葉を見せてくれた。
喫煙者ではないが普段目にするタバコの製造過程と原点が見られて嬉しかった。
誰かがタバコを吸っていたら時々思い出すんだろう。
タバコを吸う友人や家族に写真を見せてみたいと思う。タバコは少し苦手だが、少し話に花が咲きそうだ。
工場のスタッフの話で面白かったのは高い葉巻で一本170ドルほどするのだとか。
それが香港市場に出回るためどんどん高くなっているという。
しかし、どんなに儲けても彼らの給料は社会主義であるから変わらず均等に配られるらしい。
でもどこにでも抜け道がある。
彼らは、生産した葉っぱの何%かを自分達ように使って良いらしい。
その計算を少しズルして、自分達の量を増やしたり、して友達に配ったりするらしい(内緒だぞと言われたけどw)
ツアー自体も5ドルの入場料を払った。
そのお金は彼らのポケットに入ってそうだった。
しかも、ツアーの後、民家に連れてかれて葉巻を試した後
これを買わないかと吹っかけてきた。
こうやってお金を工夫しながら稼いでいる。こういう裏話は好きでいつもワクワクしてしまう。
葉巻自体はタバコと同じ味がした、現地のスタッフに「お前チェゲバラじゃん〜」と言われて気分がよかった。
帰り道、ツアーガイドに「よかったタバコ工場ツアー?」と聞かれたので
最初ムカッとした工場が壊れていたことを思い出し
「ハリケーンで壊れてたのなんで言わなかったんだ」と言った。
そしたら、彼は話を誤魔化した。
ちょっと言いすぎたと思ったのでそれ以上は言わなかった。
耳の痛いことを言えるようになったのは旅での成長だと思う。
言わないとわかってもらえないし調子に乗ってチップを沢山くれと言われても困る。
少し気まずくなった車内で帰宅途中、車のエンジンが止まった。
タクシー運転手が車から降りてボンネットを開けて車をいじる。
ガイドが言った。「ノープロブレム」
ほんとかと思ったけど、その後タクシー運転手がエンジンをつけたところ
ボカンボカンボカンと漫画のように車が浮いた後、車は走った。僕らは漫画みたいな現象に爆笑した。
するとガイドがこう言った「ディスイズキューバ」。
ものが無いだけなんだろうけど、一つのものを大事に使うキューバの人たちには感動を覚える。
そのやりとりで、何だかさっきまでムッとしてた気持ちが朗らかな気持ちになって
ちゃんとガイドにチップを渡して、笑顔でグラシアスということができた。
ご飯を食べに歩いていると公園で演奏をしている集団とそれをみる15人程度の街の人がいた。
僕らも立ち止まって。20分程度音楽を楽しんだ。
演奏している人たちも僕らに目配せをくれて、仲間に入れてくれている気がした。
聞いている人は次第に踊り出した。
座っていたおじさんが寄ってきて、「踊りを教えてやろう」と言ってきた(多分)
パートナーはおじさんに教えられながら踊らされていた。
さっきまですわっていたおばちゃんも立ち上がって踊り出した。
ただの公園はキューバ音楽で、緩やかに盛り上がっていた。
終わった後、演奏隊はすぐに楽器を片付けて変える準備をしていた。チップの要求も何もなかった。
平日の17時にみんなで集まって音楽を楽しむなんて豊かな時間なんだろう。
「日本でもこんなのあるといいな。」
「旅で感動した時、いつも音楽があるね。」なんてパートナーと話しながら夜ご飯を探しに歩き始めた。