WEB出版の編集から学ぶライターとして重要な9つの要素~⑧校閲,再度チェック~
こんにちは
副業しながら自由に生きている主婦のやまちゃんです。
ここ最近私が『WEB本の編集』のお仕事が多いので
その仕事内容について詳しく説明しつつ、
記事書きやそのほかの文章でも使えるライターテクニックについて
お話していければと思います。
今回はある程度文章も目次ページも追加した後に
行う『再校閲』についてお話していきたいと思います。
再校閲とは?
文字通り、再度校閲することで
この再校閲を行うことで、最終チェックをさらに簡単にすることができます。
校閲はかこのシリーズでお伝えしたのですが、
もう一度再度校閲する理由とメリットについて載せていきます。
まず、校閲するメリットについては
【再度、校閲をする理由とメリット】
①誤字脱字の再チェック
②文章の違和感の再チェック
③読んでいて改行で違和感がないかの再チェック
④説明文や追記した内容の詳細部分の再チェック
の4つに分かれています。
下で詳しく説明していきます。
①誤字脱字の再チェック
前回の校閲時にも行っていましたが、
誤字・脱字を確認することは、非常に大事なのに、
見つけにくいという面を持っています。
特に自分自身が読者であると、
この章のこの部分では、”このように伝えたい”
という考えの方に目が行ってしまい、
漢字の間違いや脱字に気が付きにくいです。
特に、デジタルだけで校閲を行うような作業であれば
練習していても難しい部分があります。
出版業界などでは、原本をそのまま印刷して
校閲を行うぐらい紙面にして行っています。
しかし、WEBの記事などではそれをすることは
めったにないので、普段よりも多めにチェックが必要です。
だからこそ、2回目の校閲を入れておいて
1回目でチェックできなかった部分を確認するようにしています。
これをすることで誤字と脱字が無くなって相手に理解される
文章を作ることができます。
また、ブログや時期が決まっている記事作成の場合は
記事に関しては提出前に再チェックを2回行うようにするや
数日の期間を開けてタイプミスなどがないかチェックをしましょう。
ブログの場合は、再編集が可能なので、毎日更新などしていて
見る暇がない場合は、投稿後に再度チェックをするという手段もあります。
間違えたままにしておくよりかは、間違い直しをしておいて
再度更新のSNSを上げてもいいと思っています。
②文章の違和感の再チェック
この文章の違和感に関しては、私は何回も行っています。
特に依頼者の文章に追記したものに関しては、
どうしても私の文章になってしまうことがあります。
私はどちらかというと、フランクな書き方にして
読者と同じ目線を心がけますが、依頼者によっては
ビジネスよりの文章を好む人もいます。
よく見るのが”~である”調の文章を使っている
WEB書籍の編集をするときに、
つい気分が、”~です”、”~ます”になっていると
違和感が出てしまうので、必ず同じ口調にするようにしています。
後は依頼者の癖についてもなるべく統一させるように
意識をしています。
特に、”こと”や”とき”などを感じに統一するか、ひらがなにするか
についてはその文章のニュアンスや、作者の癖的なもので
ひらがなにしたり、漢字に変更したりしています。
こういう部分でひらがなと漢字が混ざってしまうと
”違和感”につながるおそれがあるので、
つかっているニュアンスが同じの場合は
統一を行っています。
そういう部分も再度、校閲をして統一し直すことも多いです。
これを行うメリットとしては、
本そのものの文体(文章の流れ)を統一することで
この本の特色を作ることができます。
これがある本の方が、小説を読んでいるような感覚に
読者を持っていけるようになるので、
「ビジネス書を読むの苦手…だけど、読めた‼」
「ビジネス書籍でも、これ読みやすい本だった」
「これなら実践できるかも⁉」
と思わせる文章になります。
なのでこの違和感を無くす作業は何度も行っておくのと
再度の校閲時に必ず入れています。
③読んでいて改行で違和感がないかの再チェック
これは、最初の校閲の時にやっている事なのですが、
説明文や、データ、画像を挿入したことによって
行が増えていることがあります。
それによって、
行間や間が変になっていることもあります。
それがページをまたいで文章が切れているのは
読みにくい可能性があるのでそうなっていないか?や
画像の大きさに違和感がないか?
また、データと文章が被っていないか?
などチェックを再度行います。
特にデータと画像をクリックしたまま移動してしまうと
文章の中に画像が入っているという状態に
気が付かないうちになっているということもあります。
そうなると、訂正をしないとそのままになるので
必ずチェックしてくださいね…。
体験者は語ります(笑)
④説明文や追記した内容の詳細部分の再チェック
この部分は前回の校閲のところと違う部分ですね…
校閲後に意味を調べて、
説明文を行うようにしている理由としては
”校閲と説明文をごちゃまぜにしないため”です
もちろん両方を一緒にやった方が楽なのですが、
それをやってしまうと、
”文章の改変”を起こしすぎてしまい、
依頼者の文章ではなくなてしまう恐れがあります。
この部分に関しては感覚的な物にはなるのですが、
ライターも人間なので、その人の特色のようなものが
文章で出てきます。
その特色が編集者の特色になってしまうと、
依頼者が次に出す書籍とニュアンスや共感する部分が変わってしまい
”●冊目の方がよかった…”のレビューを受けてしまうかも…
たとえるならアニメ1期と2期で提供会社が違うことで
方針が違ってしまい、”オリジナルアニメ”ばかりになってしまい
原作のファンが”全然面白くない…”と嘆くツイートが出てくる…
そんなニュアンスになりますね…
それを防ぐためにも、校閲と説明文の追記を分けたのです。
しかし、説明文を追加した部分の校閲は行われていないので
ここで初めて”校閲”を行っていきます。
この場合の”校閲”に関しては普通の校閲に比べて
『厳しく』見ていきます。
まず、
”この文章は依頼者(原作者)が言いそうなニュアンスか?”
です。
書籍を書いた人が使う文章は、
閲覧時にある程度分かると思います。
例えば、である調で書いてある分に、
説明文だけですます調だと
”ほかの人が書いた文章”というのが
一発でわかって今います。
この状態と同じように、作者さんが書く癖にちかい
文章を編集する際の追加文章では書かないといけません。
例えに関しても、近しいニュアンスの物を入れるようにする…
例えば、
原本や依頼者は文章内で説明するときには
ビジネスの例えを行っているのに、
他の場所で料理の例えをしたら絶対に
”違和感”が出てしまいます…
そうならないような文章が作れているか?
をチェックしてください。
次に、
”句読点の癖を一緒にする”
という作業が入ります。
注釈などでは、基本的に端的に話すので
さほど気にしなくていいのですが、
説明文や文章内に入れるものについては
気を付けなくてはいけません…
ここにも依頼者の”癖”が入っていることがあるので
その癖を確認しつつ、句読点を入れるようにしましょう!
私の場合だと、『。』はよく入っているのですが、
何か含みを入れたいときには『…』をいれて
感情部分を表現しようとします。
このように作者にも癖があるので、その癖をみつつ
文章に句読点をつけていくようにしましょう!
最後は
”校閲時に改行した文章と
自分で書いた説明文が
同じように改行されているか…”
について、これに関して私が過去に失敗をしたので
その失敗談からお伝えできればと思います。
過去にWEB出版の編集の見習いとして
作業の一部をしたときに、
他の校閲していた人がマーカーを
引いていないにも関わらず、
私が書いた文章過ぎるから訂正して…
と連絡が来ました…
私としては、
作者に似せたニュアンスで書いて
句読点も一緒にしたのになんで⁉
と思ていましたが、後程、校閲者さんに聞くと、
「確かにぱっと見は分からなかったんだけど、
改行がここだけあまりされていなかったから
”追記した文章なんだろう…”と思った」
と言われました…
その人は年数も長かったのもあるのですが、
作者さんのファンの人ならすぐに気が付いてしまうよ
と教えていただいてからは
この改行部分にも意識をして文章を追加するときは
行っています。
しかし、どれだけ、注意していても
作成中だとわすれてしまう場合や、
見落としてしまう場合もあります。
だからこそ、再度校閲をおこなう時に
この部分もチェックしてほしいです。
まとめ
再校閲は、書籍出版において最後のかなめ的な部分がある。
なので、2回目だからと思わず、初回と同じように
慎重に校閲をしつつ、追記した文章が作者が書いたような
ニュアンスで書いているかなどのチェックを行いましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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