お薬のお話〜コロナワクチンはどれくらい効果あるのか?
こんばんわ。やま茶です。
今更感はありますが、このブログでは触れていなかった論文を読み解いていこうと思います。
それは、コロナワクチン推進派が推進の根拠にしている論文です。
Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine.
mRNAコロナワクチンの安全性と効果、そうあの最初に承認されるに至った根拠となる論文1)ですね。
対象者は2020年の7/27〜11/14の期間で152ヶ所(主にアメリカ、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、ドイツ、トルコ)から43548人が集められた。
23730人が例の治験薬、21728人がプラセボを注射。もちろん無作為に決められていて観察者は盲検だったということです。
なかなかの規模の臨床試験です。
2回目の注射を打った後7日後にコロナに罹患した症例がそれぞれワクチン群で8例、プラセボ162例。
単純計算で、8÷23730(ワクチン接種群のコロナ罹患割合)/162÷21728(プラセボ群のコロナ罹患割合)=0.04521703…×100=約4.5%
この約4.5%は何を意味するかというと、プラセボ群でコロナ罹患した人の割合の4.5%の割合でワクチン接種群でコロナ罹患が発生したと。
つまり、ワクチン接種群で100-4.5=95.5%コロナ罹患を防げるというのである。
私も最初、この数字見た時は驚きましたよ。違和感もありました。
インフルワクチンでさえ肌感覚で、職場で50人が接種したとて10人くらいが毎年インフルになるのですよ?
これまでの常識から考えると、こんなに有効性高いなんてありうるのか?
新しい作用機序だから?それなら未知の副作用が出るのではないか?
など、考えが巡ります。
この計算方法は、疾患にかかる相対リスクを計算しているのですよね。ここがまた落とし穴なのである。
そこで絶対リスクを見てみよう。
絶対リスクとは、どれくらい減らせたのか割合ではなく数字で見るのである。
0.00745582-0.00033713=0,00711869… 0.7%…
コロナに罹患するリスクを全体的に約0.7%減らせたのである。これは142人にワクチンを接種して感染者を1人減らせるか減らせないかの効果量なのだ。
重症者数はさらに少ないということ。死亡はさらに少ない。
未知の作用機序のワクチンを何人に接種すれば、死亡を1人減らせるのか?
気が遠くなりそうだ。
頭がこんがらがっていると思うので再度復習する。
95%の相対リスクとは、コロナ罹患したもの同士で割り算をするので、接種しなかった場合より接種した方が95%罹患が少ないと。
しかし、接種しなくても、21728-162=21566、21566÷21728×100%=99.2%はコロナにかからないのである。
何が言いたいかというと、相対リスクと絶対リスクの両方を見るべきではないか?と思うんです。
mRNAワクチンは感染リスクを相対リスクでは95%減らせる、一方、絶対リスクでは0.7%減らせる。なんじゃこりゃ?ですね。
どっちを信用したらいいのか? 罹患者数が少ないとこのような開きが起きてしまうので、現実的に考えると安全面がある程度心配な場合は、絶対リスク0.7%の方を見るべきでしょう。
そもそも、4万人規模の臨床試験は大規模であり、名郷先生曰く2)、「騙されている」のである。臨床試験は人体実験である以上、これほど多くの人を巻き込まないといけないのは倫理的に問題があるのである。
治療効果が小さいために大規模でやらざるを得ないわけで、相対リスク95%に乗せられて接種を勧めるのは製薬メーカーにとってとても都合が良いのであり、”専門家”と称した”営業マン"としか思えないのである。
安全性については、、
2回接種後の2週後から収集したというのである。正直、衝撃です。
安全性のデータは、2回接種後2週間後〜半年間のデータのようです。
ワクチン接種群が2人亡くなっているですよね。死因は動脈硬化と心停止とあります。一方、プラセボ群では、4人(2人は原因不明?、1人は脳卒中、1人心筋梗塞)。因果関係があると判断されたのは1人もいなかったと。以後、2年間は安全性をモニタリングしていくとのこと。つまり2022年いっぱいをもって安全性を評価するということですよね。日本で接種開始したのは2021年の頭頃ですね。
もちろん?、この臨床試験はビオンテックとファイザーのサポート(?)の元に行われているわけです。ファイザーから資金提供されているのです。
ワクチンによって後遺症を負ってしまった方は、心理的な圧がかかって臨床試験で副作用を報告できなかったという噂もあります。日本では、SNS上ではありますが、Twitterでワクチン犠牲者に誹謗中傷ありました。
ワクチンの安全性は低く見積もられている可能性があるわけです。
また、有効性の方も、盲検ができておらず、ワクチン接種群はPCR検査されなかったという噂もあります… 噂ですみません…(海外の医師の情報です)
という内容を当時2021年頃に書きたかったなあと思いながら、ワクチンで犠牲になられた人は本当に残念に思います。2度とこのような非倫理的なことが繰り返されませんようにと願って今回はこれで終わります。
参考文献
1) Fernando P et al. Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine. N Engl J Med 2020;383:2603-2615.
2) 名郷直樹. ステップアップEBM実践ワークブック. 南江堂, 2009, p240.
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