お薬のお話〜デエビゴ®︎錠2.5mgの0.5Tの処方を見たことがありますか?
こんにちは、お久しぶりです、やま茶です。
今回は質問形式でブログのタイトルをつけてみました。
私自身の回答としては「ありません」です。
ぜひ、見たことがある方いらっしゃったら教えて頂きたい。
じゃあなぜこういったタイトルになったのか?
それは、処方されることがあるかもと思ったからであります。
以下、解説していきましょう。
デエビゴ®︎ってどんどん処方されるようになりましたね〜
ベルソムラ®︎の相互作用でクラリスロマイシン禁忌なので一気にデエビゴ®︎発売と切り替わるように処方が変わっていきました。
そんな比較的併用禁忌チェックのいらないデエビゴ®︎でも減量基準がありますよね。
でもそれって添付文書だけでは全てを把握できないって知ってましたか?
ということで、添付文書を見てみましょう。
CYP3Aを中等度又は強力に阻害する薬剤(フルコナゾール〜省略〜クラリスロマイシン等)なんですよ。”等”…
つまり、添付文書に全て載っていない…
これはメーカー作成の医薬品リスク管理計画の中の適正使用ガイド内で、等で省略された薬剤を確認できます。
処方頻度の低い薬であれば良いんですが、フルボキサミン、ジルチアゼム、GFJは添付文書に載せておくべきでしょ!とツッコミたくなりますね。
暗記しなさい!と言われればそこまでですが…
ということで、私はさらに深掘りします。
審査報告書では、
とありますね。
つまり、デエビゴ®︎錠2.5mgを定期服用している人に、CYP3A中等度阻害剤のフルボキサミンが処方追加となった場合、一気にAUC0~∞面でデエビゴ®︎錠が10mgに増量されることになってしまうんです!!
まあ、禁忌に該当しないし、減量基準満たしているし、大丈夫だなっと思って簡単に捌いてしまっては少し危ないです。
今回処方されたお薬との相互作用で、眠剤が4倍増量されることになってしまうのですが、翌日朝の眠気やだるさなどはいかがですか?
と患者さんに確認すべきですし、Drにも確認したほうが良いでしょう。
普段からデエビゴ®︎錠10mgを服用している人だったら、見かけは2.5mgへ減量となり、AUC0~∞では10mgを服用していることになり、お薬代も安くてラッキー♪となるかもしれませんけどね^^;
インタビューフォームまで確認しましたが、半錠にした場合の製剤の安定性の記載はありませんでした。
ちょっとだるさありますと患者側から報告された場合は、その”ちょっと”が4倍になるということですから、結局は、デエビゴ®︎錠か、CYP3A阻害剤を別のものに変更するしかないですよね。
ということで、もし、デエビゴ®︎錠2.5mgの半錠処方、見かけることがありましたら教えて欲しいです。
なぜなら、その問合せをした薬剤師、又は処方した医師は審査報告書まで確認された、ということですからね! もしくはこのブログの読者でしょうね(^^)
では、今日はここまでです。
本記事作成時間は約1時間半要しております(記録用)。
※本記事は、法律上の著作物であり、著作権法によって保護されています。
本著作物を無断で使用すること(複写、複製、販売など)は法律上禁じられていますが、無料で拡散することは大丈夫です。
サポート頂くと執筆時間が増えます。インプットしたものをこちらでたくさんアウトプットできるよう精進します。