希望を持つことは大切か?〜むちうち症体験記④〜
むちうち症になってから今日に至るまで、通院先や治療アプローチを10回以上変えているのだが、新しい治療を試すというのは結構疲れるものだ
方法を変える度に「今度こそ治るかもしれない。ようやく救われる。」という気持ちになるのだが、しばらくしてやっぱり治らないことに落ち込み、また新しい治療を試す。その繰り返し
最初は先生の「治りますよ」という言葉が希望だったが、徐々に希望を持たされること自体が辛くなった
そんな時私を救ってくれた曲がある。
スピッツの「祈りはきっと」という曲だ
「祈り」「きっと」「思う」
曲のサビにしてはすごく曖昧な言葉だが、この曖昧でぼんやりと優しい前向きさが、私の心を救ってくれた
「祈る」という言葉は努力でどうにもならないことへの無力感をうけいれた上で運命がいい方向へ行くよう委ねるような感じ
今の現実にピッタリとハマり、聴きながらボロボロ泣いた
治らないかも知れないけど、今できることをやる。あとは天命に任せる
そんなふうに、現実を正しく見つめて、変えられないことと変えられることを冷静に見極める力の方が、希望を持つこと以上に前を向く勇気をくれると思った