聴きたい曲もGoogleで探す時代がやってくるようです。鼻歌検索の新機能
この機能は気になります。Googleが最も力を入れている「検索」という分野で鼻歌からメロディを検索、楽曲を教えてくれるというものです。Googleの発表によると、スマートフォンに向かって10~15秒間ほどハミングしたり口笛を吹いたりすると曲名を検索できる。ソフトウェアは人工知能(AI)を利用して、そのメロディーを楽曲のデータベースと照合する。Googleによると、歌い手が音痴でもうまく機能するとのこと。
楽曲検索アプリとしては、Appleに買収されたShazamが有名ですが、既存アプリだと、Sound Houndが近いです。Googleは音声認識や翻訳に関する技術もどんどん進化させていますので、歌詞も同時に認識して、旋律も含めて、楽曲データベースと照合して、ユーザーが思った曲を予測するという技術にもなっていきそうです。
Googleの検索は、ユーザーは無料というのが基本ですから、スマートフォンの標準的な機能にあっという間になりそうですね。
音楽の分野にも大きな影響を与えそうです。既に新しい楽曲の流行は、SNS上でのユーザー行動がベースになっています。Shazamで探された楽曲ランキングは、新曲がヒットする際の先行指標として一定の存在感ありますが、「流れている音源を聞かせる」という行為です。人が思い出して鼻歌で探すというのは、よりインサイトが深く、投網として広いです。このサービスが一般化すればするほど意味のあるランキングになるでしょう。twitterトレンドの音楽版ですね。
作曲家にとっては、できた曲が既存曲に似てないかのチェックに便利です。プロ作曲家育成プログラム「山口ゼミ」の講義では、盗作はもちろん駄目だけれど、似ているかどうかビクビクしながら創っても良い作品はできないので、ともかく創って、できあがってからSoundHoundなどに聞かせて、でてきた曲と比べるという方法を提唱しています。この検索はマストな行動になりそうですね。
まだUSだけでの提供のようですが、早く使ってみたいです。
Google は、自社のミッションとして「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」を掲げていますが、音声分野で、その目的に向かって、また一歩進んだ気がしました。
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