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日台ソングライティングキャンプ@台北2023やります!参加作家募集開始!!

  コーライティングは、世界中の音楽家が積極的に活用している創作形態です。特にプロのソングライターでコーライティングが標準じゃないのは日本人くらいと言って良いでしょう。このことは、コーライティングを活用すれば、世界中の作曲家と一緒に作品創りができることに繋がります。

 コロナ禍の影響で、国境越えてのリアルのコーライティングキャンプ(英語だとコーライトが当たり前なので、SongWritingCampと言います)ができませんでしたが、やっと霧が晴れてきました。9月に豪州で企画していたキャンプは残念ながら中止になってしまいましたが、台北は実施できそうです。
 台湾の日系音楽出版社「ワンアジアミュージック」とは、2019年9月にキャンプを一緒に行った経験もあります。TOPの写真はその時のものです。実際に台湾や日本でリリースされた楽曲もあり、成果は有りました。今回はその経験値を活かして、日本と台湾、そして中華圏を中心としたアジアの音楽市場に作品を送り出していきたいです。

 台湾に親日家が多いのは有名ですが、音楽の世界でもJ-Popの存在は絶大でした。この過去形がポイントです。前回参加してくれた台湾人作曲家達の証言によると、90年代を知っている30代以上の世代には日本への強いリスペクトがあるけれど、その下の世代はK-Popの影響や、巨大な市場であるC-Popを見ていて、日本の存在感は薄くなっているそうです。「日本人はコーライティングが嫌いなんだと思っていたので、今回の企画は驚きました」とまで言われて、企画してよかったなと心底思いました。こういう地道なところから、日本音楽界の存在感をあげていくのは大切です。日本を知っている世代が音楽シーンの中心にいてくれる間に、若い音楽家たちと交流していきたいです。

前回2019年のスナップ

 前回の成功を踏まえて、今回の参加者は充実しそうです。僕自身は日常的に台湾の音楽シーンをウォッチングてきてないので、肌感覚ではわかっていないんのですが、ソングライターとしてバリバリにヒット曲を出している現役バリバリのクリエイターが揃い、アーティスト活動も並行しておこなっている人もいます。興味のある方もいらっしゃると思うので、現時点での参加予定を順不同で並べておきますね。游政豪 Roger Yo、HAOR許書豪、林采欣Bae Lin、陳敬文/阿敬、陳予新CINDY CHEN、黃宣銘、關思敏、李佳歡、ŁIN伯璋などとなっています。台湾側のコーディネートは作曲家としても実績のあるJustinが前回に続いてやってくれます。日本側からはコーライトのエキスパート伊藤涼に加えて、レコ大作家となったCWFメンバー英語堪能のKAZ KUWAMURAがコーディネートする体制です。

台湾側参加予定音楽家たち

 今回のキャンプの現地での運営費は、経済産業省のコンテンツ海外展開促進事業としてVIPOが共催で行われます。改めてこの場で、コンテンツ産業課とVIPOの皆様に御礼を申し上げます。

 これは1回きりのイベントでありません。3日間膝を突き合わせてコーライティングを行った濃密な関係性があれば、そこから先はオンラインなど遠隔でも創作は可能になります。今回の日台約20名の作曲家を軸に、継続的にコーライティングする場をつくっていくつもりです。
 また、僕がVIPOにご提案した際は、アジアパシフィック3都市での実施を3年間やりましょうというものでした。今年度は台北だけになってしまいましたが、来年度再来年度と継続して、日本人クリエイターがアジアにネットワークを作っていく、アジアの才能ある作曲家が日本の音楽シーンにも興味を持ってもらえるように、環境作りをしていきたいです。そのためにも、今回の台北キャンプの成功が大切です。
 興味のある方は、是非、こちらからご応募ください。

【音楽クリエイター募集】「ソングライティングキャンプin台湾」
 
 これからの日本人音楽家にとっては、日本以外の音楽市場でどれだけ稼げるかが死活的に大切です。そのためには、日本に留まっているだけでは、活路は開けません。外国人の優秀なクリエイターと積極的に交流、共作して、グローバルなセンスを身に付けていくことが最重要なのです。現地に赴いてのコーライティングキャンプは、そのキッカケとした最も有効な方法だと僕は思っています。 
 このアジアコーライティング企画の進捗はnoteで報告していきますので、チェックしてくださいね!

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モチベーションあがります(^_-)