人気YouTuberとのコーライティング作品リリースは、職業作曲家3.0型活動。タガチパイティン!3/15リリース!
プロの作曲家は、「指名」で依頼が来るのが理想ですが、大きな案件になるほど、コンペという形を避けることはできません。コンペ情報に対してデモを作成する活動が基本になります。「山口ゼミ」卒業生によるクリエイターコミュニティ「Co-Writing Farm」では、「提案型」と呼んでいる。コンペをやっていないタイミングに、作家側から次の作品についてデモを作ってA&Rに聴いてもらうという活動を行っています。安室奈美恵のアニメ「ワンピース」の主題歌「Hope」は、そんな「提案型」の活動から生まれたヒット曲です。
さて、デジタル化に伴う音楽ビジネス、音楽業界の構造変化によって、作曲家の活動の仕方も変わろうとしています。僕は、3年ほど前から、「職業作曲家3.0」という概念を提唱しています。
ざっくりいうと、
職業作曲家3.0とは、レコード会社や事務所がマストに必要ではなくなった環境変化の中で、インディペンデントなアーティストと向き合い、一緒に創作、制作するプロフェッショナルクリエイター。業界事情もビジネス構造も精通し、権利デジタルサービスでの拡散法まで理解しているアーティストのイコールパートナー。もちろん活動範囲はグローバル市場。
といことです。そんな僕のメッセージがどこまで届き、消化されているのかは、正直わかりませんが、YouTuberとのコラボレーション/コーライティング企画が始まりました。
第一弾作品は、ちいりお+Co-Wirintg Farmの「タガチパイティン!」です。コラボレーションしたのはチャンネル登録者数128万人超の小学生YouTuber、ちいりお。タイトルは韓国語で「みんな一緒にがんばろう!」の意味で使われる言葉で、彼女がYouTubeで発信しているポジティブで楽しい言葉をたくさん入れた楽曲に仕上がりました。
3月15日(金)に各種ダウンロード・ストリーミングにて配信開始です。
Co-Writing Farmの作曲家が、音楽的な可能性を感じるYouTuberに声をかけて、一緒にコーライティングで作品を作り、レコーディングもして完成させました。一作品目の相手が小学生というのは、正直びっくりしましたけれど。彼女の自己演出力の高さにもっと驚きました。
是非、聴いてみてください。
他にも、作曲家側から声掛けをして、相談はいくつか始まっているようです。プロ作家のクリエイティビティと人気YouTuberのコミュニケーション力の掛け合わせには可能性を感じます。
興味を持ったYouTuber、インフルエンサーの方はお気軽にご連絡ください。Co-Writing Farmは140名超を超えるメンバーがいて、そこから数名の希望者がプロジェクトごとに集まりますので、チームの組合せは無限大です。継続していきながら、デジタルシーンでのヒット曲が生まれることを期待しています。
今回の作品はすべてオンラインでのやりとりで制作を行い、レコーディングもリモートでディレクションしながら行ったとのこと。どこに住んでいてもOKというのが、イマドキ感ありますね。
デジタルとグローバルが主戦場になった音楽シーン。クリエイティブ力とユーザーの拡散からヒット曲が生まれる時代です。Co-Writing+(コラプラ)から何が生まれてくるのか、楽しみに見守っていきます!