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平賀源内と江戸の植物アート

江戸時代の植物アート、今回は大河ドラマ「べらぼう」で安田顕さんが好演中の平賀源内に注目してみます。

源内先生といえば、エレキテルの復元や戯作執筆、資源開発、西洋画の指導など多彩な活動で知られていますが、本草学者としても大活躍。

出身地の高松で少年のころから本草学を教わり、さらに長崎の遊学中や江戸に渡ってからも学び続けていました。その成果が、『物類品隲(ぶつるいひんしつ)』という本にまとめられています。

『物類品隲』(東京大学駒場図書館所蔵)出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100303702

本草学とは動植鉱物の薬効などを研究する学問なので、この本にもさまざまな物質が載っていますが、注目したいのは植物図。江戸中期の画家・楠本雪渓(宋紫石1715-1786)が描いた美しい図が掲載されています。

右側の絵はサフラン。かわいいです。
琉球トウナスビ

源内先生は、西洋の植物図鑑を見ていたので、それにならって画家に植物図を描かせたそうです。

この植物図を描いた楠本雪渓(宋紫石)の絵がWikipediaに載っていましたので、転載します。長崎で中国の画家に絵を習った方だそうです。

岩に牡丹図

江戸の植物アート、美しいですね。またそのうちご紹介したいと思います。

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