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【MTG】失敗見本市
Q. 日本の一大国営エンターテイメントといえば衆議院総選挙ですが、MTG公式主催の一大エンターテイメントといえば何でしょう?
A. そうだね、禁止改定だね!
ということで、過去の名作を解説する記事です。
一句一句、夏井先生ばりに批評していきます。
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罪を背負って犠牲となったカード
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主語の《信仰無き物あさり》にホガークという季語を添えた夏の句ですね。
罪・犠牲という暗い言葉を散りばめて嵐の訪れを彷彿させてから、禁止解除という「晴れ」を見せるのは良い「切れ」。
でも「あの恐ろしい問題を引き起こすアバター」って部分が残念!
問題作ったのはあなただし、感動的なストーリーを作ろうとして派手にコケてます。
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《宝船の巡航》は禁止になります
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《秘密を掘り下げる者》が禁止されるだろうとブラフをかけて、最後に落とすテクニカルな句にしたかったんでしょうかね。
でも起承転結の「転」がなくって全然ダメ!
《宝船の巡航》の情景が全然浮かんできません、どいつが作ったんだ?
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エムラクールはその約束をうまく果たしていました
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禁止改定を詠ったとはとても思えない情緒的な句です。
諸悪の根源の《霊気池の脅威》には全く触れずにエムラクールの偉大さを語るとはなかなかの詩人。
あとで結局《霊気池の脅威》を禁止するのも相まってポイントが高いです。
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健全でもないし楽しくもない
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本場のhiphopカルチャーを取り入れて積極的に韻を踏んだ印象的な句。
「残念でもないし当然」に通ずる言い回しはシンプルで歯切れもよく、また使いたくなる素敵なフレーズです。
才能を感じちゃいます。
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わかっています
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禁止改定の4日後の追い禁止改定の句。
安心して《サヒーリ・ライ》を買い漁った人に対して、「私は自分を客観的に見ることができるんです、あなたとは違うんです」的な開き直り。
さすがに言葉を選ぶべきです。いい加減にしろよ!
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極めて腹立たしい
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エムラクールのときには全く触れなかった踏み倒し手段に矛先を向けるあたり、デザイナー部署内での力関係が垣間見える芳しい句。
十分腹立たしい《裏切りの工作員》の単体性能には触れないあたり、きっと意図を持ってやったに違いないと信じます。
こういった芳しい句は好きなのでいいぞもっとやれ。
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とてつもなくネガティブな体験
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どうやっても悪用くらいにしか使えない《ティボルトの計略》のデザイン上の問題に触れず、とてつもなくネガティブな体験という小学生のような感想を理由に禁止。
よくこんなもん出す勇気があった!
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「ステッカー」メカニズムと関わる義務感
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「横浜を出る喜び」にも似たシニカルな響きが素敵な句。
銀枠を使えるよう考えたんだよね、よ~く頑張ったよ!
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入手したワイルドカードはそのまま
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アリーナの再調整でテフェリーを解禁した際の句。
プレイアブルとはほど遠いパチモンを返却しておきながら、禁止したときのWCは返さなくていいよ!という恩着せがましさが大変芳しい良い句です。
でも再調整でナーフしてもWC配布してないだろ?聞き捨てならん!
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物理的な器用さが要求される
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近年稀に見る奇作。
手が小さくてシャッフルがうまくできない女子供の情景を容易に浮かべさせるあたり、だいぶ腕を上げてます。
ただ2度と使えないテクニックなので傑作というよりやはり奇作。
久しぶりにすごいの来た…
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手軽で楽しいマジックを愛しています
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この作者にしては珍しく愛を詠ったとても良い句。
情景も浮かぶし共感もできるのに、手軽で楽しむためのモバイル版アリーナが未だにサイドボードバグを直していないから全く同情できない。
実態が追いついていないのが非常にもったいない。
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新たなメタゲームは、まだ始まったばかりです
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次回作への自信が散りばめられた意欲作。
これだけの句を詠めるなら感動的なプロツアーが待っているでしょう。
確かめます!
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デザインに失敗しました
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簡潔・後悔・反省。
詠んだ人に一瞬で伝わる夏のプロツアーの儚さ。
まるで参加したかのように目に浮かびます。
まさにこういうのが俳句。あっぱれ!
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