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フッキュー

6/12(月)の夕方、突然に道は通れるように。
消えた道が現れました。
おそらく復旧は今週中、という話も聞こえてきていたけれど、地域の最も主要な道路「国道」は一刻も早く通す必要があったということでしょう。
ありがたいかぎりです。
ただし、これはあくまでも片側交互通行。
完成ではありません。
「仮」の状態に過ぎず、崩れた法面の工事が終わり、全面開通した時点で道は完成となります。

この辺り、どうしても「作品」の問題と重ね合わせてしまいます。
「道」の場合、「施工」が完了し、安全が確認された時点で完成となります。
「作品」の場合、も、おそらくは似たような感じ、かもしれません、が、、、
異なる場合も多々あるかと。

あの場所が10日ぶりに通れるようになった時、通る自分にとって、紛れもなくその瞬間は「完成」と呼べるものでした。
あの場所はまたいつか崩れるかもしれない、そんな「変化」をベースにものごとを眺める時、「完成」の持つ意味も地点もまた変わってくるように感じます。
そんなことを考えながら、2015年に起きた浜松市天竜区の原田橋崩落事故、2020年の新原田橋完成について、現地をこの目で見つつ制作に向かっています。
これはおそらく、彫刻の仕事だ、、、
と。

鈴木


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