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沖縄 汁物の旅~4 山羊汁

山羊汁


沖縄をドライブしていていると畑の脇や原っぱなどでヤギをよく目にします。ヤギは豚と同じく沖縄で古くから飼われ利用されてきたポピュラーな家畜です。
 
と、いかにも知っている風な書き出しですが、初めて沖縄を訪れたころのワタクシの沖縄に関する知識はほぼ0点だったので(今もたいしたことありませんが)初め山原(ヤンバル)の道沿いや離島の海岸の掘立小屋みたいな所で「山羊汁」の看板を見た時は軽いカルチャーショックを受けたものでした。同時に「食べてみたい」という興味がむくむくと頭をもたげ、葛藤を続けながら23年、このほどようやく食べるまでにこぎつけました。
 
きっかけは「まったく臭くなかったよ」という職場の元同僚からの“現地リポート”でした。

これが山羊汁です。

山羊汁=2023年、いずれも那覇市の「美咲」で

色は全体的に茶色です。肉がたっぷり入っていました。上に乗っている薄黄色のものは生姜です。
 
食べていくと緑色のものに突き当りました。フーチバー(ヨモギ)でした。

中から出て来たフーチバー(ヨモギ)。臭み消しに使われます

肉、汁ともに臭みはなく滋味たっぷりで3人で美味しく完食しました。

*冒頭の写真は2016年に石垣島で見かけた1頭です。
 

一緒に食べたもの

山羊刺し

山羊刺し

こちらも臭みはまったくなく美味しくいただきました。

チーイリチー

チーイリチー(ヤギの血の炒め物)

チーは血、イリチーは炒め物のこと。つまりヤギの血を使った炒め物です。味はレバーに似た濃厚さで具材のイカなどとよくマッチしていました。
 
いずれも食肉工場から新鮮な、生食に適した齢の肉を届けてもらっているとのことでした。だから臭みがないのだそうです。

にんじんしりしり

自慢の「にんじんしりしり」。ニンジンなどを玉子でとじた沖縄の郷土料理

ホテルのシェフから「レシピを教えて欲しい」と頼まれたこともあるという自慢の一品。沖縄の郷土料理です。
 
ゴーヤーと島ラッキョウのチャンプルー

島ラッキョウを入れたゴーヤーチャンプルー

島ラッキョウは天ぷらで食べたことはありますが炒め物にしても美味しいんですね。
いずれも残さずいただきました。
 
今回のお店はこちらです
「美咲」

山羊料理の「美咲」=那覇市安里で

国際通りの突き当り「安里三差路」のすぐそば、「ゆいレール安里駅」の真ん前にあります。

<近くの見どころ>


この安里三差路から県庁北口交差点(パレットくもじ前交差点)までの1.6キロが「奇跡のワンマイル」と称される国際通りです。
 
安里駅から首里方面へ1駅乗ると「おもろまち」に着きます。戦後この一帯は米軍に接収され軍人らの住宅地になっていましたが返還され現在は大型ショッピングビルやホテル、大公園、博物館などが立ち並ぶ「新都心」となってにぎわっています。
 
一方、おもろまちは沖縄戦最大の激戦地のひとつ「シュガーローフの丘」(安里五二高地、沖縄名ケラマチージ)に面していることも心にとめておきたいと思います。それらついてはまた別の機会に。
 
 
 
 

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