沖縄 汁物の旅~1 ビールより高い味噌汁
ビールより高い味噌汁の値段
沖縄の食堂のメニューに「味噌汁」というのがあります。え?本土の食堂にだってあるよ。そうだね。いやいや違うんです。本土の味噌汁がいわば料理の“脇役”であるのに対し沖縄の「味噌汁」はそれ自体が“主役”となって登場するのです。
沖縄で「味噌汁」を注文すると大きなどんぶりに入って出て来ます。汁も具材の量も多く、それ自体が「おかず」という位置づけなのです。通常これにご飯と漬物が付いてきます。よって生ビールの「中」より高くなるのですね。
沖縄で味噌汁が料理のメーンたり得るわけ
「なぜ味噌汁が料理のメーンになるのですか?」。2016年、西表島(沖縄県竹富町)のペンションで昼食の「味噌汁」を食べた際、ご主人に長年の疑問を訊ねてみたところ「(暑くて)脱水の激しい沖縄では塩分と水分が同時に摂れる味噌汁が理にかなっているのです」という答えでした。なるほど。そして多めの具材でお腹も満足するってことか。
そんなこんなで沖縄の味噌汁に興味を持ったワタクシは訪沖のたびに「味噌汁」をはじめとした汁ものを食べるのが楽しみになりました。
アバサー汁、あひる汁、イカ墨汁、オジサン汁、骨汁、イナムドゥチ汁、イラブー汁、馬汁、中味(なかみ)汁、山羊汁…。
聞きなれない汁ばかりでしょう?ちょっと食べてみたくなりませんか?食べてみたいよね(笑)
では私とともに沖縄汁ものの旅に出かけましょう!
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