キッチン以外の場所で作れるのって餃子ぐらい。歪な形の子どもが包む餃子が愛おしい。
餃子っていう漢字の字体が好きです。
なんか、漢字の中で一番、モノと字体が一致しているような気がします。
餡がはみ出した、子どもが包む餃子が、なんとも愛おしく。
これ、今しか食べれないんだろうな。
キッチン以外で料理できるのは餃子だけ
いろいろと想像してみました。
家族で仲良く料理ができるのはどのレシピなんだろう、と。
うちは家族四人。
小学生が二人、大人二人。
例えば、家族で料理しよう!となる。
で、まず生じるのは場所の問題。
うちは首都圏郊外にある、広くもない戸建て。
キッチンに四人で入れるか?です。
四人で居る空間がない。
なので、みんな料理しよう~となった時にはまず場所の問題がある。
餃子が日本でこんなにも愛されているのは、餃子を包む空間がキッチンだけでなく、ダイニングテーブルの上でせっせと家族みんなで包めるからだと思います。
日本のキッチン事情では、家族みんなで入ることすら難しい。
そこで、この餃子を包む作業ですが、キッチン以外でも出来るところが良い。
キッチン以外で料理できるものって意外に無いと思います。
うちは、机が汚れるので、一番最初に新聞紙を引いてから作業開始。
終わればその新聞紙ごと捨てる。
具材を切るのはもちろんキッチンで行いますが、包む作業はみんなで出来る。
餃子を手作りすることのすごさって、実は場所なんじゃないかなと思います。
包む時間
餡を作れば、さっそく家族みんなで包みます。
包む前にはみんなでエプロン。
机の上には新聞紙。
皮の半分を湿らす用の水も用意して。
新聞紙の上には、娘がせっせと餃子の皮を並べる。
「あまりいっぱい広げすぎると、皮が乾くから気を付けてね」と横やりを入れる。
こんな家族の時間も、優しさで包まれます。
また、最後に餡と皮をバランスよく余らさず、どちらも同じ分量で終わらせるのがなかなかの技がいる。
餃子の皮はだいたい20枚くらい入っているから、子どもたちに、餡と皮を全て使い切るように挑戦してもらいます。
なかなか難しい。
頭をフル回転させながら、子どもたちが頑張ります。
どんな形でも焼いたらおいしい
多少、餡がはみ出ても、変な形でも大丈夫。
焼いたら問題なし。
むしろ、子どもたちが包んだ餃子のほうが愛らしい。
子どもが小さい手で包む餃子って、なぜこんなに可愛らしく出来るのか。
大人がうまく包んでも、何の感動もないのに。
そして、食べるときに、
「あ、これ僕が作った餃子だ!」の声が、とても幸せを感じる。
何でも手作りをすると、愛着を持てるけど、餃子なんてまさに一人ひとりの個性が出る。
きれいな形ではないほど、思い出に残る。
これが大人になって餃子を包んでも、こんな幸福感は味わえないんだろうなと思う。
こんな歪な形の餃子も、食べれるのは今だけ。
子どもが大きくなったら、この愛おしさは味わえない。
よく味わって食すべし、わたし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?