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ふつうの日記 2021.08.04『散歩する 蒼白き頬のままで』

・散歩

 久しぶりに散歩をした。数年前までは毎週欠かさずしていたのだけど、近年では全然サボっていた。何ならここ二週間ほど家に引きこもっていた。だって家でダラダラしてるほうが楽なんだもん。
 とはいえさすがに日の光を浴びなければ……と重い腰を上げ、塩分タブレットを携えて玄関を出た。ら、暑い。暑いだろうなぁと思って夕方になってかは家を出たのに、暑い。なんだこれは。しかしここでUターンしてしまっては、このまま丸々1ヶ月以上引きこもることになってしまいそうだ。この前友人にBlu-rayを借りたとき、会うなり開口一番「(肌)白くない!?」と言われたことを気にしているのだ。私の肌は今、美白を通り越して幽霊みたいに青白い。暑さ対策で日傘は差すけど、せめて歩くことで血行を良くして健康的な肌を手に入れたいのだ。
 私は散歩を強行した。近くの自動販売機で即ポカリスエットを買い、家のごく近くだけをぐるぐると歩き回った。途中で店に入ってめちゃくちゃ涼みつつ、店の中を歩き回った。ポカリスエットはみるみる減った。今年初めて、私の額に汗が流れた。
 家に帰りつくと途端に眠気に襲われた。Tシャツを脱ぎ、床に横になって「あ゛~~」と奇声を発した。腕を見る。まだまだ青白い。だけどやっぱり、夏は家の中にいるに限ると思った。OS-1、あなたも飲んでください。


・蚊

 深夜、蚊に刺されたことに気づいて飛び起きた。部屋に入り込んだ蚊と一時間に及ぶ死闘を繰り広げ、無事に倒せたときにはもう神経が昂っていてなかなか寝つけなかった。蚊との闘争が、私の本能を呼び覚ましたのだ。


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