「あまり心配するな。皺が増える。」と父は言った。
ワクチン接種後の3ヶ月間、手が痺れて使い物になりませんでした。日常生活はなんとかこなせますが、細かい手仕事が全く不可能でかなりかなり凹みました。書かなくても描かなくても生きていけますが「作らない生活」ってわたくし的にはあり得ない訳で、想定外の外の外の外だったのです。
心配した友人がワクチンデトックスセットを送ってくれて、それをせっせと摂取しました。このデトックスセットがどんなにありがたかったか!!とても言葉で言い表せないとは、まさにこういう事を指すのでしょう。
デトックスセットの中身は以下のごとし
松葉茶
よもぎ茶
5-ALA
ビタミンD3
梅玉
その他にビタミンCとマルチビタミン&ミネラルも購入して摂取しました。
クイーン オブ サプリメント?っていうくらい。
そんな折、昔のMyブログを発見!!某ショッピングサイトで担当していた園芸関係のソムリエブログです。いわゆるアフィリエイトブログですが、あまり儲かりませんでした。ついつい、バラ苗と交換しちゃうので。
「懐かしいなぁ〜」と思って読んでいたら、当時は元気だった父との会話をブログに書き留めていて、その自分を思いっきり褒めてやりたくなりました。「よくぞ書き留めた!!偉いぞ!!自分!!」
ちょうど東日本大震災の3週間後、2011年3月23日のソムリエブログからの引用です。
「ところで、原発はどうなるのでしょう?」との問いに父はこう言いました。「なんとかしなければならないのだから、絶対になんとか収拾する。収拾するしか道は無いんだから。」
世界的に見ても日本人はそんなに馬鹿じゃない。優秀な民族だ。戦後も復興、幾つかの大きな震災からも立ち上がってきた。だから、必ず原発も収める。放射能は一時的に増えるかもしれないが、事態が収拾されれば減っていく。
あまり心配するな。皺が増える。
今は天国在住の父に言われたようでこみ上げてくるものがありました。
父は、先回りをする人でした。仮に草ぼうぼうの場所があるとしますよね?すると草を刈り取ってしまうのです。ついでに道も2〜3本作ってくれちゃうのです。つまり、あらかじめ選択肢を用意して「次のA,B,Cから選べ」的な状況に置かれる。
草ぼうぼうの藪の中を歩かないように、と。藪の中には蛇がいるかもしれない。虎だって狼だって潜んでいるかもしれないからです。与えられた選択肢を選ぶ以外の事をしてみたかったのですが、家を出るまでそんな機会が与えられることはありませんでした。
今ならわかります。エンドウ豆にネットを用意してやるのと同じ発想ですよね。親の愛情ですが、どちらかといえば過保護だったかもしれません。
ちょっと話が逸れましたが、とにかく、11月に入ってようやく手が動かせるようになりました。私にとっての「手が動く」は0,001mmの誤差なく動かせるという意味です。3ヶ月間動かせなかった禁断症状も手伝ってか、それこそ阿呆みたいに作りましたし、今も作っています。手が思うように動いて作れることがどんなにありがたいことか!!
その一方で未だに後遺症に苦しんでおられる方もあるのではないか?との思いも脳裏をよぎります。ほとんどの人には効果的なワクチンだったのでしょうが・・・。もっとも、人間のする事なんてそんなものかもしれませんが。
にしても・・・
父の言葉が
時空を超えて
聞こえてきた
と言ったら大袈裟でしょうか?
あまり心配するな
皺が増える
時々思い出して笑います
父よ、ありがとう
って思いながら