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洋楽について話したい!vol.2【Scatman】

 こんにちは。やまなかです。前回のvol.1を書いて、いくばくか人間性を取り戻した気がしたのでこの調子でやってこうと思います。出来れば週一ぐらいで書けたらいいですね。本当に?本当にそう思ってる?マジ?まあお前がそう言うならやってやるよ。仕方ないよな。やっていきましょう!!

 今回話したいのはスキャットマン•ジョンの『Scatman(ski-ba-bop-ba-dop-bop)』です!
 日本でも有名な(むしろ日本の方がアメリカより売り上げも良かったとか)この曲。最近急にハマってしまったのでオススメしたいと思います。

 聴いたことがない方はこちら

■Where's Scatman?

 もう初っ端からジョンの軽快なスキャットが弾みます。しかしここでサウンドに耳を向けてみると、かなりスタイリッシュな、テクノな音楽に気づくと思います。このある種無機質なメロディがジョンのスキャットを引き立てているのです。
 さて前奏も終わりAメロからは怒涛のごとく言葉が紡がれます。サビの「ビーパッパッパラッポ」というスキャットが一番有名だと思いますがこの曲の真価はこの、高速で刻まれる歌詞にあります。それは後でお話しするとして、この部分はどこかヒップホップの面影も感じますね(個人的にSOUL'd OUTを思い出しました。)。そう、このScatmanという曲は、テクノ、ヒップホップ、そしてスキャットの融合を果たした、革新的な曲だったわけです。
 そんな斬新な音楽を奏でるミュージシャンとしての矜持からでしょうか、ジョンは曲中、たびたびこう宣言します。
“I'm Scatman.”

■スキャットマンであること

 さて、先程触れた、この曲の歌詞について触れていきます。
 簡単に言えば、この曲は「吃音症」について語った歌です。いわゆる「どもり」というやつで、発話の際になかなかうまく単語が言えず、何度も繰り返してしまうというもの。そして、何を隠そうジョンもまた吃音者なのです。ジョンは曲の中でこう語ります。
「みんなは『スキャットマンはどもりだけど歌ってる時はどもらないよね』と言う。でもどもりとスキャットは同じことなんだ。」
ジョンは自分がうまく話せない事にひどく悩んでいました。そんな時、音楽に出会います。ピアノの演奏をしている時だけは自分を表現できると気づいた彼は音楽の世界に没頭。さらに自身のどもりを活かした高速のスキャットを開発します。そんな過去を持つ彼が、
みんなどもってしまうことはある
それに邪魔されることはない。スキャットマンにできるんだから君にもできるさ。
と自分と同じ吃音症の人達にメッセージを送っているのがこの「Scatman」という曲であり、その精神こそが彼がスキャットマンである理由なのです

 vol.2は「Scatman」について書いてみました。本当はもっと誰にも理解されない記事を書く孤高の天才ライターになりたいんですが、いやなりたくはないんですけど、ちょっとそういう記事を書くのには人間性を消費する必要があるのでこうやって貯蓄をしているんですね。
 スキャットマン•ジョンは残念ながらすでに亡くなっていますが、彼の音楽は今もいろんなところで聴くことができます。Scatman以外の曲もチェックしてみては?
 途中SOUL’dOUTの話を出したんですけど、喉と胸の間あたりに着火ファイヤーでもうぶっ飛べそうなので次回あたり走り出せマイカーでアイアイするかもしれません。それではまた次回!ア アラララァ ア アァ!

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